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ただのおじさんの「フルス フルス フルス」    ………フルス(葫芦絲)は中国雲南省生まれのひょうたん笛です………

まろやかな音色のフルスに一目(耳)惚れした「ただのおじ」さんが日本でフルスを普及させようと一念発起。はてさて………。

学校に行く

2010年06月12日 | 日本フルス普及会

親元を離れて学校へ行くナシ族の子供


川沿いの悪路を40分ぐらい走った頃、前の車が止まり、中から少年が降りてきた。そして、車内の人に別れを告げている。よく見ると、先ほどまでホテルで、愛想よく手伝っていた子供だ。どうしたのかとガイドさんに聞いたら、これから学校に行くのだという。

それで、全てが読めた。その日は日曜日。土曜日に家(ホテル)に帰って一晩過ごし、日曜日のこの時間私たちを送る車に便乗して学校の寄宿舎に帰るのだ。茶馬古道から遙か下に見えていたあの学校に行くのだ。それにしてもこの子は小学校4年か5年ぐらいだが、低学年の児童はどうしているのだろう。いずれにしてもこのあたりでは学校に行くのに大変苦労している実情が分かった。

川沿いの道路

2010年06月09日 | 日本フルス普及会

いつ、谷底に落ちるか

いつ、岩が落ちてくるか

トレッキングが終わり、帰りは川沿いの道路を車で引き返した。トレッキングの間、ずっと下に見えていた新しくできた車道を逆向きに走るのである。この道は道路工事が行われており、通ることができるのは昼休みの12時から14時までの2時間だけだという。時間を見計らってホテルが手配した車に分乗した。
上から見ていた時は立派な道路に見えていたが、いざ通ってみると車がいつ谷底に落ちるか、また。上から岩が落ちてくるか分からないほどすざましい動路であった。

雲南省の山の深さと厳しさを改めて知ることになった。
 山岳民族はこんなに山深いところに住んでいるのだ。フルスや巴烏(バウ)が長い間山の中で伝わり、外部に広まらなかったわけが分かるような気がする。

学校が見える

2010年06月05日 | 日本フルス普及会
断崖の道は続く。しばらく行くと、遙か下の長江の川沿いを通る道路脇に学校らしき建物が見えた。運動場らしきものもあるので学校に違いない。
長江から500メートルから900メートルの高さを通る茶馬古道沿いにはいくつかの村があった。気をつけて見ていたが、学校らしき建物はどこにもなかった。前日に昼食をとった一番大きな村にも学校はなかったのでこの道沿いに学校がないのは当然だろう。ところが、長江沿いに新しくできた道路には民家はほとんどないのに学校がある。
そこで、推測できるのは茶馬古道沿いの村の子供たちは下に見える学校に何らかの方法で行っているのではないかと言うことだ。私が見たところ、茶馬古道沿いの村はすべて下の道路からの取り付け道路ができているのでそれが可能ではないかと思う。

私が雲南のこのような山岳地帯での学校のことにこだわっているのはフルスの普及活動に関わってちょっとした考えがあるからである。

埼玉支部の活動

2010年04月26日 | 日本フルス普及会
埼玉支部から、コンサートのお知らせがきた。
埼玉支部では支部長の山本さんの計らいでいろいろなつてができ、東京支部の演奏家珊さんのコンサートがときどき開かれている。
珊さんは中国仕込みの本格派だ。だから、中国の民族音楽はもちろんお得意だが、私はいつも、日本の歌も取り入れた方がいいですよと言っているが、今回もいくつかの日本の歌がプログラムに入っているので、よかったと思っている。
日本の歌は本当にフルスの音色にしっくりと来るものだ。観客の皆さんはほとんどが日本人なので、親近感を持って聴いてくださることだろう。
写真が小さくて見えないので、要点だけを記しておく。
第一部 重林寺お釈迦様花祭りチャリティーコンサート 4月29日(木)9:30~ 比企郡嵐山古里 重林寺本堂 入場無料 
第二部 見性院お釈迦様花祭りチャリティーコンサート 4月29日(木)14:00~ 熊谷市万吉 見性院本堂 入場無料 
  

レコード大賞

2010年03月14日 | 日本フルス普及会
この記事の原本はずっと以前書いていたものだが、掲載が遅れてしまった。長崎演奏旅行の記事の途中であるが、これ以上伸ばすと時機を逸するので、差し挟むことにした。

学生時代以来の親友からメールが来た。教職員等をのぞいて音楽を専門とする職業に就いている唯一の友人だ。大手のレコード会社のCD制作のチーフディレクターをしている。彼には何かとお世話になるかもしれないと、日本フルス普及会の協力者になってもらっている。といっても、フルスの音色も知らないで協力者はなかろうと、東京に行った機会に当会会員で演奏家である珊さんにフルスを吹いてもらい、その音色を聴いてもらう会をしたことがある。彼はフルスの音色を聴き、なるほどいい音色だ。ときがくれば協力できるだろうと言ってくれた。私も今どうの、ということは言わない。必ず、そのときが来ると信じて、ただ、普及活動をしているだけである。
ところで、メールの内容は彼が企画した「CD集がレコード大賞企画賞に輝いた。うれしいよ。」というのである。ネットで調べてみるとレコード大賞企画賞は「独創的な企画意図をもって製作され、それによって成果を上げ、大衆音楽に大きな貢献をした『作品』(ミュージックビデオを含む)に贈る。」とある。そして、昨年末の企画賞として「生誕100年記念 国民的作曲家 古関裕而全集 -長崎の鐘・君の名は・栄冠は君に輝く-」が賞を受けたというのだ。
思えば、この賞はCD制作の仕事をしている人にとってはこれ以上の賞はないのではなかろうか。長年の努力の結果が実を結んだものだと思う。心から、祝意を表したい。また、フルス普及会が彼にお世話になる機会があることもまた心から願っているものである。