
中国出身の女流画家・潘玉良(パン・ユーリャン)の物語。
韓国ドラマに比べると暗い画面、淡々と描かれるストーリー。
しかし、妓楼の小間使いからついにはパリで絵を描くまでになる、玉良の生涯にぐんぐんと引き込まれていく感じ。
正妻がいても別の女性と結婚するのが不思議ではなかった当時のことがよくわからないままに見ていると、不思議な気分になったりして。
世間知らずのまま、妓楼に売られ、字も読めないまま賛化(サンファ)というお役人に身受けされ、彼の理あ解の元、新時代の女性として開花していく玉良。
美術学校で知り合い、いつも傍らで玉良を見守る守信。
富豪の令嬢で何一つ不自由はないのに愛に恵まれない奥米。
それらの人がからみあい、ただ絵を描きたいという思いを胸に前進する玉良だが、単身パリへ移っても賛化への愛と感謝を忘れることはない。
清の時代が終わり、近代的な国にならないといけないと理想をえがきつつも役人の立場で、ドロドロして旧態依然とした社会に嫌気がさし、職を辞してからの賛化がパリで人にだまされてから、再起を支えようとするがうまくいかない。そんな時の二人の会話はリアルだ。
玉良役のミシェル・リーが理知的で強さを持つ主人公ぴったりだ。
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