以前から母に聞かされていた「和田金」。周知の松坂牛の老舗です。
今まで3回行ったという母からの情報では、「めちゃめちゃ甘くて、割り下じゃぶじゃぶ」とのことだった。ちなみに私は割り下を使うすき焼きが嫌い。
さて昨日、松坂の近くまで行ったので、12時に電話して予約を入れた。
「予約がいっぱいなので、来ていただいて待ってください」とのこと。
遠くまでやってきたのだから、並んで待つか? ということで、店についたのが1時半。1時間待ちとのことだった。実際は1時間半待った。
じっと待っているのはいやだから、周辺を見物してくるので、順番が来たら携帯に電話してほしいと言ったら、却下された。
さて、やっとのことでお座敷に通され、注文をすることに。
すき焼以外に網焼きなどもあるし、すき焼きもランクが4種類。肉の質が異なるとのこと。食べログでコメントを読むと、昔はすき焼き1種類しかなかったそうだ。
それを肉のランクをいろいろにしてしまったことに疑問を投げかけるコメントもあった。そうだったのか。
私は上から2番目の竹を頼んだ。リブロースとサーロインだそうだ。
仲居さんがすべて調理してくれると聞いていたが、その通り。
で最初にお肉を鍋に入れて砂糖をふりかける。そしてしょうゆ。かなり濃い色のたまり醤油で、塩分は少なめとのこと。
肉に砂糖とたまりをまぶしながら、しっかりと両面を焼いたら、卵の入った取り皿に入れてくれた。そうそう、肉は熱さが3~5ミリくらいあって、しかも大きい。
こんな切り方のすき焼は初めて。
食べると、なるほど分厚いのに柔らかい。味は想像よりは甘くない。むしろからい。
牛肉の香りはあまり強くないし、旨味も強くない。ここのお肉はこういうものなんだ!!
悪くはないけど、超感動というほどではなかった。
そのあとに、ネギとか、玉葱とか、豆腐などの具を入れて、やはり砂糖とたまりをまぶし、少し水?を入れて火を通す。ちなみに炭火による調理なので、焦げることなくやんわりと煮えていく。
これも、どちらかというと甘辛だけど、あまみは低め。
そして、玉葱などまだ火の通っていない具を鍋のふちに寄せて、空いたところにまた肉を入れて焼いてくれた。
という感じで、すべてを食べる。ごはんとお漬物はおいしかった。
すき焼を自宅でするときは、それほど高級なお肉を買うわけではないが、いただきもののすごい霜降りの時もある。自分で買うのは黒毛和牛。100g880円とかそれくらいの。
それらで作ったすき焼きは、もっと牛という感じで、旨味も強い。我が家は神戸文化圏なので、おそらく神戸ビーフでなくとも、そこそこ上質な肉が売られているようだ。
だからかどうか、和田金のすき焼に、それほど感動はなかった。というか、あの程度で1万円以上(1人前)というのは、バリュー的に言ってお得とは言えない。
牛肉のために1万円出すのなら、丹後へ蟹を食べに行った方が満足度がいくらか高い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます