韓国ドラマと同様に、中華系のドラマも整理してみたいと思います。
ただし、まだ数的には少ないので悪しからずご了承ください。またかなり偏見に満ちているので、その点はお断りしておきます。
10点満点 ※ただしまだ初心者なので、現在の最高点は8点(今後もっとすごいのがあるかも知れないから余裕を持たせています)
点数の意味については→コチラ
6点以下は→コチラ
2020年3月25日更新
8点
北京ヴァイオリン
●ジャンル:音楽もの(2004年作品)
●ジャーヤン・サンジュ、リウ・ペイチー主演
刑務所帰りに拾ったバイオリンと赤ん坊。その血のつながらない子を育てた父親が、子供を一流のバイオリニストにするために頑張るお話。小春はまだ少年であり、バイオリンでは天才でも心は未熟。無鉄砲だけど、いろんな出来事や人との出会いによって少しづつ心も成長していく。その葛藤と、父親との愛情が実に切々と描かれた作品でした。小春がかわいらしくて、バイオリンの音色が美しい。
7点
諍い女たちの後宮(7点)
●ジャンル:ミステリー史劇(2014年作品)
●ガン・ティンティン、ケビン・チェン主演
清朝時代を舞台とした史劇で、ミステリー要素が縦軸となったドラマ。皇太后のお気に入りの貴族の娘・以丹は、ちょっとした行き違いで皇帝と一夜を過ごし、妊娠してしまう。彼女はその時既に婚約していたが、妊娠に気づいて婚約破棄し、身を隠して子供を産むが、何者かに襲われて死んでしまう。しかし、下女が連れて逃げた赤ちゃんが子供の無い夫婦に育てられて、やがて宮中に入り、自分の出生の秘密を知ることになり、母を殺した犯人捜しを始める。最後まで誰が犯人か、全然わからないので、ずーっと興味が続き、とても面白いドラマだった。
お昼12時のシンデレラ(7点)
●ジャンル:ラブストーリー(2014年作品)
●シャオ・リーイン、チャン・ハン主演
地方出身の平凡な女性シャンシャン(シャオ・リーイン)は突然の呼び出しで病院に着いてみると、そこには社長のフォン・トン(チャオ・ファン)がいて、社長の妹への献血を命じられる。もうこの時点でシャンシャンとフォン・トンのラブストーリーである事は見え見え。そして、シャンシャンを命の恩人と思った社長の妹は、兄と同じお弁当を毎日シャンシャンにも届けるようになり、同僚たちはなんで社長からシャンシャンにお弁当が来るのか?と噂を始める。韓流ドラマなど今までみたこのタイプのドラマだと、ヒロインはビジネス面で実力を発揮して認められるようになり・・・という感じが多いけれど、このドラマはぜんぜんそうではない。社長は食べ物の好き嫌いが多くて、シャンシャンに嫌いなものを選り分けさせたりするんだけど、私ならそういう男性はまっぴらごめんだ。まあドラマだからね、仕方ないか? ドジだけど愛されるキャラクターというのがヒロインの設定で、お金持ちでわがままだけど、意外と堅実というのが今回の王子様。
雲中歌 ~愛のを奏でる~(7点)
●ジャンル:史劇(2015年作品)
●アンジェラ・ベイビー、ルー・イー主演
雲歌(アンジェラ・ベイビー)と劉弗陵は砂漠で出会い、再会を約束して分かれる。9年後、都で劉詢と出会い、彼を劉弗陵と間違えて、自分のことを忘れているとがっかりする。しかし、その後、自分が探していた劉弗陵は皇帝になっている事を知る。しかも彼は既に結婚していた。
画魂 ~愛の旅路~(7点)
●ジャンル:実在の女流画家の一生を描くラブストーリー(2013年作品)
●アンジェラベイビー、ルー・イー主演
前漢時代のお話で、雪歌という美しくはつらつとした女性をめぐる三角関係のラブストーリーに宮廷の陰謀がからんだ構成。どちらかといえばラブストーリーが中心になっていて、相思相愛の雪歌と8代皇帝の昭帝に、横恋慕する孟珏の悲しい愛が描かれている。アンジェラベイビーは本当に美しく魅力的。
画皮 ~千年の恋~(7点)
●ジャンル:妖怪ファンタジー
●フィオナ・シュ、リン・シャオスー、タミー・チェン主演
いわゆる九尾狐(クミホ)もの。人間の生きた心臓を食べないと狐に戻ってしまうという九尾狐のシュシュ(後にシャオウェイ)が、自分を救ってくれた王生が忘れられず、既に結婚した王生に近づいて家に入り、妻から王生を奪い取ろうとするストーリー。シュシュを演じるフィオナ・シュがとても妖艶で、王生の妻役のタミー・チェンもすごい美人なのだけれど、シュシュの妖艶さが勝っている。当然周辺では心臓をえぐり取られて死ぬという事件が頻発し、それがシュシュが原因とは知らずに王生は犯人探しに奔走する。一方シュシュは美しくて気の利く女性として本性を隠して王生に接近。その狭間でやがて妻は苦しむようになるのだが・・・。
宮廷女官 若曦(ジャクギ)(7点)
●ジャンル:歴史ファンタジー(2011年作品)
●リウ・シーシー、ニッキー・ウー主演
現代からタイムスリップした張暁という女性が、清時代の若曦(ジャクギ)という女性に乗り移り、歴史を熟知しながら若曦として生きていくという物語。当時の皇帝・康熙帝の9人の皇子たちが登場し、その誰もが個性的でイケメン揃いで楽しく見られる。当然、後継争いのドロドロなのだけれど、そこに心は現代女性の若曦が割り込むことで、通常の宮廷争い劇とは一味違ったイメージになっているのが、このドラマの良さであり、ヒットの原因だろう。
皇后の記(7点)
●ジャンル:史劇(2014年~2015年作品)
●ジン・テイエン、ニエ・ユェン、ゴン・ラー主演
後金時代から清時代のはじめにかけてのお話。ヌルハチの後を受けてダーハンとなったホンタイジ(ニエ・ユェン)には文武に優れた弟ドルゴン(ゴン・ラー)がいて、ドルゴンとモンゴル・ホルチン部の娘ユアル(ジン・テイエン)が相思相愛の仲であったにもかかわらず、ダーハンとして足固めをし、そしてゆくゆくは皇帝への野望を抱くホンタイジがユアルを妃にしてしまったことから、緊迫した男女の三角関係と、政争が展開される。ユアルは後の名皇帝である康熙の祖母で彼の後ろ建てとなる人物。このドラマでのニエ・ユェンはトップに立つ男の冷静さとともに、弱さや孤独、そして色気をにおわせ、はまり役だと思う。
盛唐幻夜(7点)New
●ジャンル:ファンタジー史劇(201?年~2018年作品)
●呉倩(ウー・チェン)、ジェン・イェチョン主演
舞台は唐時代。「九星天珠」というすごいパワーを持つ秘宝をめぐる物語。好奇心旺盛な政府高官の娘・遠安(ウー・チェン)がお役人の趙瀾之(チャン・ユージェン)と協力して事件の謎を解いていく中に、バラバラになった九星天珠が登場する。一方、遠安は謎の奴隷(ジェン・イェチョン)を買って馬丁としてかわいがり、彼に穆楽という名前をつける。この穆楽、実は沙羅国(架空の小国)の王子だったのだが、物語の前半では本人はそのことを忘れていて、自分を大事にしてくれる遠安を好きになり身をていして彼女を守る。後半は9つ揃った九星天珠を記憶喪失が解けた穆楽が祖国に持ち帰り、唐と沙羅国の間での秘宝の争奪戦に遠安たちがからんでいく。非常に長くてややこしい物語だが、次々と意外な展開があって面白い。
絶世令嬢 ~お嬢様はイケメンがお好き!?~(7点)
●ジャンル:史劇・ファンタジー(2019年作品)
●ジェイド・チェン、ゴン・ジュン他 主演
ゲームとイケメンが大好きな林洛景がゲームの世界にトリップして、そこで繰り広げられる様々な事件に巻き込まれつつ、理想の相手を見つけてゲームをクリアするまでを描く。ゲームの舞台は数百年前なので、物語は史劇仕立てだが、途中で武器を手に入れたり、コスチュームチェンジしたり、巻き戻したりとゲームを実写したかのような描かれ方をしている。登場する4人のイケメンは、正直みな似た雰囲気で誰が誰か頭に入るまで混乱した。立場は王・護衛・謎の剣豪・風流人などで、これもゲームっぽい。気楽に楽しめるエンターテインメント。
則天武后 ~美しき謀りの妃~(7点)
●ジャンル:史劇(2011年作品)
●リー・シャオルー、チャン・ティン、ミッキー・ホー主演
女帝となる武則天にまつわるストーリーで、前半は心児(リー・シャオルー)という若い女性が姉と慕う皇后が死刑を言い渡されたのを知って救い出そうとするストーリー。当然その時則天は悪女として描かれる。この救出作戦のハラハラドキドキはかなり面白い。結局皇后の脱出は則天が黙認することによって成功するが、その代わりに、心児は宮中に残ることになる。後半は武則天が皇后となり宮中のどろどろの陰謀劇が展開され、こっちはイマイチ面白くない。もし前半の面白さが続いたら8点だったのだが・・・。
茶馬古道(7点)
●ジャンル:史劇
●ワン・シーファイ、リウ・レイ主演
抗日戦争のさなか、海側からの輸送路を断たれたため、チベットから中国本土に通じる茶馬古道は歴史上最高の繁栄の時期にあった。茶馬古道での輸送は馬帮(マーバン)というラバを使った険しい山岳地帯特有の輸送方法が確立されていた。馬帮を率いることになった青年・木石羅(ムー・シールオ)と大理(ダーリー)の豪商の娘・花依の愛を中心に、当時の馬帮の暮らしや出来事が描かれる。雲南省の少数民族やチベットの風俗、風景がふんだんに恐らく実態に即して描写されており、大変興味深いドラマになっている。抗日が色濃く関係しているためか、日本ではDVDは出ていない。
月に咲く花のごとく(7点)
●ジャンル:史劇(2017年作品)
●スン・リー、ピーター・ホー、チェン・シャオ主演
清の末期。スン・リーが演じる周瑩は、父と二人で大道芸などで生計をたてる流れ者で、父はいい加減を絵にかいたような人物で、自分の借金のかたに娘の周瑩を売り飛ばすこともいとわない。そんな生活の中で豪商・沈家に売り飛ばされ、そこの若旦那の沈星移と知り合うが、なんだかんだで、沈家のライバルである呉家の若旦那呉聘と結婚する。実はこの結婚もピンチヒッターのような形で実現したのだが、呉聘と周瑩は相思相愛の夫婦になる。が、ライバルや利権を争う役人の陰謀で、呉聘は死んでしまい、若くして未亡人となった周瑩が呉家で商才を発揮し、様々な困難を乗り越えていくという物語。
かなり長くて、似たような陰謀の繰り返しがちょっと重たいが、まあ見ごたえはある。
独弧伽罗(7点)
●ジャンル:史劇(2018年作品)
●フー・ビンチン、チャン・ダンフェン主演
時は南北朝時代。「独弧を得るものは天下を取る」とのお告げから、独弧家の三人娘をめぐって物語が展開する。皇后になるために恋人・宇文護を捨てて頼りない皇帝に嫁いだ長女・般若。しかし実権を握る宇文護は皇帝の座を狙い、様々な画策をするが、般若への愛と力で皇帝の座を奪えば人民の反感を買うというジレンマで苦しみ続ける。次女・曼陀は欲深く手段を選ばない悪女、そして三女・伽罗 (フー・ビンチン)が結局隋の初代皇后になるわけだが・・・。三姉妹の生きざまが違っていて面白いドラマになっている。
風中の縁(7点)
●ジャンル:ファンタジー史劇(2014年作品)
●リウ・シーシー、エディ・ポン、フー・ゴー主演
時代設定は漢の時代らしいが、その割にはかなり文化的なので、その辺はファンタジーという事で・・・。狼とともに育ったという莘月が砂漠で時を前後して九爺と卫无忌という2人の男性に出会う。2人の男性は自由奔放な莘月にある意味一目ぼれしてしまったみたいだ。当時の都・建安に出て行った莘月は、運命のいたずらで先に実は豪商の主である九爺に出会い、彼の後押しで歌舞坊を任されて成功をおさめ、やがて卫无忌とも再会。そして2人の男性との複雑な三角関係が繰り広げられると書いてしまうと誤解を招くかもしれないが、脚は不自由だが知識と気品にあふれる九爺(フー・ゴー)と、正反対に勇猛果敢な将軍である卫无忌が、互いに尊敬しつつ、それぞれの愛し方を貫く美しくも切ない物語である。
花千骨(7点)
●ジャンル:ファンタジー史劇(2014年作品)
●チャオ・リーイン、ウォレス・フォ主演
ウォレス・フォ演じる白子画は武門のトップで、花千骨(チャオ・リーイン)はその弟子という師弟関係。この二人のラブストーリーと武門間の争いがからむ複雑なストーリーである。「武門や天下への思いと、私への愛のどっちをとるの?」という究極の選択の中で、果たして白子画はどうしたか?
チャオ・リーインがとてもかわいらしく、いろいろと遭遇する困難の際に助けてくれる殺阡陌(マー・コー)の妖艶さも見どころかな?
花と将軍(7点)
●ジャンル:ファンタジー史劇(2014年作品)
●マー・スーチュン、ション・イールン主演
宋の時代。主人公の葉昭は女ながら武術に長けた将軍。一方彼女と結婚することになる趙玉瑾は女性と見まごうまでの美形で武術よりは芸術を好む。このちぐはぐ夫婦が真の夫婦になっていく様子をコミカルに描いている。葉昭と結婚した時、趙玉瑾には既に側室が3人もいたり、結婚しても遊び歩いたり。でも葉昭のことが気になって仕方のない玉瑾。一方、葉昭の方には西域の王子・伊諾がご執心で、自分の方が玉瑾よりも彼女の夫にふさわしいと思っている。そんな色恋物語と、当時の都での事件や、地方の役人の陰謀などがからんで話は展開していく。
ハンシュク ~皇帝の女傅~(7点)
●ジャンル:史劇(2015年作品)
●ジン・ティエン、チャン・ジャーハン主演
父は漢民族、母は異民族という間に生まれた班淑(ジン・ティエン)は一人西域で育ったが、父に会うために旅に出る。ようやく父の屋敷にたどりついた時には既に父は亡くなり、班家の子として認めてもらえない。そこで、自分の事が記されているという父が書いた『西域記』を探すために、何とか宮中にある貴族の子弟が勉強する学校の教師(女傅)になってチャンスをうかがう。先生になってからはちょっとした学園もののようなところもあり、最初は西域育ちで粗野な班淑を嫌う生徒や同僚もいたりして、いじわるされたりするけれど、持ち前のバイタリティで相手を味方につけていく。運命の人・衛英(チャン・ジャーハン)にひかれる班淑だが、衛英には忘れられない恋人がいて、二人の仲はなかなか進展しない。班淑の同僚で同じ女傅の姚絹が、ひどい近視という設定でコミカルな雰囲気を醸し出し、女学生たちが腕まくりをして、先生を加勢したり今までにはなかったタイプの史劇になっている。
フビライ・ハン(7点)
●ジャンル:史劇(2013年作品)
●フー・ジュン、カーメイン・シェー主演
チンギス・ハンの孫・フビライ・ハンが元を創立するまでを描く。いわゆる漢民族系の国(唐とか宗とか明とか)を扱う史劇と違って、モンゴル帝国が主な舞台となるので、風俗・ファッションなどが全く違うし、広大な草原の風景も美しく、それを見るだけでも楽しいドラマ。全50話から成り、大きくは前・中・後の3つのパートに分かれていると思う。前編はフビライの少年期から青年期で2代目・3代目の大ハンの時代だが、主には2代目大ハンの妻トレゲネ(フビライの伯母)がフビライたちトルイ家を葬ろうと暗躍するストーリー。中盤は4代目大ハンとなったフビライの兄・モンケがフビライへの恐れと兄弟愛の間で揺れ動きながら、やがてフビライと戦う事となる弟・アリブガと一人の女性をめぐるフビライとの確執が描かれる。後編はフビライとアリブガが対立し、いかにしてフビライが勝利をおさめたかを追う。
萌医甜妻~ボクの可愛いお医者さん~(7点)NEW
●ジャンル:史劇・ラブコメ(2020年作品)
●スン・チェン、ホワン・ジュンジエ主演
男装して医官となり、紀家にもぐりこんだ田七(スン・チェン)は母の死の真相をつかむべく探りを入れるが、なかなか糸口がつかめない。田七は優秀な医師で患者の命を救うものの、なぜか元気になると別の原因でその患者が死んでしまう。紀家の当主で節度師の紀衡とその弟・紀征という2人のイケメンに甘えたり助けられたりしながら紀家で起こる様々な事件を解明しつつ繰り広げられるラブコメ・ミステリーでもある。
龍珠伝 ~ラストプリンセス~(7点)
●ジャンル:史劇(2017年作品)
●ヤン・ズー、チン・ジュンジエ主演
ヤン・ズーの演じる易歓は大明最後の公主だが、戦禍のただ中に生まれて明は滅びたので、隠れ里で養父の下で成長する。一方、8歳で皇帝になった康熙帝は龍三と名乗ってお忍びで街に出ることが多い。この2人が出合い(出会ったとき易歓は男装している)、意気投合して兄弟分になり、龍三は初めて本音で話せる友を得て成長していく。
やがて、龍三が実は皇帝であること、一方、易歓が女であることが明らかになるが、互いの友情は変わらない。龍三の人柄・皇帝としての姿勢に共鳴しながら、一方で明の復興のためにいつかは龍三を亡き者にせねばならないという矛盾した状況の中で、はたして易歓はどのように対処していくか?
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