新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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青島の怪病続報

2008-07-27 12:26:03 | 報道

中国青島で奇妙な感染症が出ている?? という噂がネット上で絶えません。今のところ、どの情報見ても、「スワ、パンデミックか!」といきり立たなければならないニュアンスは私は感じないのですが、Fluwikiあたりにもいくつもリンクが貼られてるのを見ると、世界中のfluウォッチャーたちも心の片隅(あくまでも片隅)ではちょっとだけ気になってはいるみたいです。

というわけで、本日も、ひとつ続報紹介。

山東文登市万家口村出現怪病(山東省文登市万家口村に怪しい病気出現)

万家口村に”怪病”が出現して、村人の一人は全身が紫紅色になり、あらゆる孔(耳・口・肛門・・・)から出血した。 3人亡くなりまだ病院に6、7人いる模様。
そして、地元病院医師とのインタビューが紹介されていて
医師:彼(彼女)は盲腸炎だった。伝染性はない。・・(略)・・人々が自分たちでパニクってるだけだ と言っています( 那是盲腸炎、没有伝染性・・・(略)・・・是老百姓自己造成的恐慌)。

以上、医学的に翻訳すると、
「虫垂炎(いわゆる”盲腸”)→手遅れ→せん孔(腸に孔があいて膿が漏れ出す)→腹膜炎→DIC(播種性血管内凝固症候群)→出血傾向→全身出血」 というストーリーかと思います。
実は昔昔40年ほど前、当時小学生だった私自身が上記ストーリーの”腹膜炎”のところまで経験して1ヶ月入院しているんで結構身につまされる話だったりします。
ソースは7月23日付新宇明↓
http://yuming.flnet.org/news2/html/8/609.shtml
山東文登市万家口村出現怪病


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