極豊仲良し俱楽部

日日是好日
(にちにちこれこうじつ)

“JMC・2008”に行く。

2008年11月11日 16時09分05秒 | 模型・ミニチュア
“JOYFUL MODELLERS' CONVENTION OF HASEGAWA ”
模型メーカのハセガワが主催する、全国規模で行われるコンテスト。
クラブ単位での模型展示。新製品の発表等を行うイベントである。
最近、模型制作に関してはモチベーション下がりっぱなしなので、
開催場所である浜松町の都立産業貿易センターまで出かけてきた。

まずは眼に留まったコンテスト作品。

F-102“デルタダガー”(ハセガワ・1/72)

私が小学生の頃から売っていたから、かれこれ40年近く前のキット。
それをここまで仕上げるのだから作者の腕は相当なもの。
に、しても新キットはどこからも発表が無いというのは如何なものか。

OV-1“モホーク”(ハセガワ・1/72)

これまた古いキットで形にするだけでも大変なのに、
各アクセスパネルを開放状態にするなどした内部の造り込みは見事である。
アカデミーあたりで新キットを開発してくれまいか。

川西“九七式大艇”(ハセガワ・1/72)

古いキット3連発目。
古くてデカイ!。でもフィギュアを含め素晴らしい仕上がりに感動。
実機は太平洋戦争中、輸送・連絡・哨戒に活躍。川西航空機は現在の
新明和工業。救難飛行艇“US-1”にその血は引き継がれている。

P2V-7“VSA可変特性研究機”(ハセガワ・1/72)

これも相当なオールドキットである。
もともとは対潜哨戒機であるが、飛行特性の研究のために改造された。
キットもレジンパーツをセットした限定版キット。
資料も少ないのに爆弾倉内部のエアブレーキを再現しているのはスゴイぞ!。

TBD“デバステーター”(モノグラム・1/48)

モノグラムのモールドを生かして作り上げた素晴らしい作品。
イザ、やろうとすると本当に大変なんです。

4式戦闘機“疾風”(ハセガワ・1/48)

マーキング等デカールを一切使用せず塗装で仕上げた一品。
素晴らしい仕上がりはもちろんだが、定説の「黄色い電光」を赤で考証
したところに作者の拘りを感じます。

3式戦闘機“飛燕”(ハセガワ・1/32)

ジオラマ仕立ての作品には、とかくいろいろなアイテムを詰め込みすぎて
見苦しい作品が多い中、とても自然で説得力がありました。

三菱“T-2”(ハセガワ・1/48)

仮想敵機役の飛行教導隊のアグレッサー塗装は実機と見紛うばかりの
再現度。もちろん基本工作も完全です。

零式練習戦闘機(ハセガワ・1/48)

珍しい、零戦の二人乗り練習機。
説得力のあるウェザリング。絶妙な感じのプロペラの銀色。見事です。

F-105“サンダーチーフ”(モノグラム・1/48)

スジボリ入れるだけでも大変なキットです。
第一級の工芸品という趣に仕上がっています。

P-3C“オライオン”(ハセガワ・1/72)

素組みだと、大味なキットもベテランの手に掛かればこのとおり。
どこにも隙はありません。
感動したのはプロペラブレードのウエザリング。実機と同じです。

以下は各クラブの展示作品

100式司令部偵察機2型(タミヤ・1/48)

タミヤの3型からの改造ということだが、使えるのは尾翼と車輪くらいじゃ
なかろうか。改造というよりフルスクラッチと呼べるくらいの手間がかかっ
ているはず。それにしても見事な再現度である。

モスキート(タミヤ・1/48)

好きな飛行機なんですよ。モスキート。東南アジア方面で活躍した
銀色塗装が見事に決まっています。

ライサンダー(イタレリ・1/48)

これも、何故か好きなライサンダー。
キットはイタレリから発売されているが、もとを正せば60年代に
アメリカのホーク社から発売されていたオールドキットだ。
でも、雰囲気いいね。

HU-1“イロコイス”(モノグラム・1/48)

これも古いキットで、仕上げるには相応の技術と覚悟が必要。
作者は「早組」と謙遜するが、分かる人間には分かるもんです。

KV-107救難ヘリコプター(アカデミー・1/48)


機体内部まで見事に再現された作品です。実機とは先日の入間でお別れ
してまいりました。

F-86D“セイバードッグ”(レベルモノグラム・1/48)


高校生のくせに、こんなシブイ飛行機をここまで見事に仕上げるなんて、
オジさん嬉しいぞ!。TACANアンテナの膨らみの再現はもちろん、胴体左右の
インテーク形状にも手を抜かなかったのは大絶賛だっ!。
今度、南千住に“実機”を見においで。

素晴らしい作品群に出会え、充実した休日を過ごせました。
会場発表の新製品は日本海軍の零式観測機(1/48)とのことで、これも楽しみ。
だけど私が欲しいのは1/72の“YS-11”なんだよね。
戦後日本人が作った名機がなぜキット化されないのか理解に苦しむよ。
軍用・民間とバリエーションも多いし、ひとつお願いしますよ。ハセガワさん!。


んで、このあとは水上バスで隅田川を溯り、
浅草に行ってみちゃったりする。

つづく・・・。