「ハクソー・リッジ」
昭和20年、沖縄県浦添村の前田高地をめぐる日米双方の激戦を描いた
メル・ギブスン監督の戦争映画である。
昨年末から沖縄戦を描いた映画を製作中というのは承知していて、日本公開を
心待ちにしていた。
映画を観る前は極力事前の情報は入れないで鑑賞する、というのがポリーシなの
だが、悲惨な戦闘だったというくらいは馬鹿でもわかる。
当時の浦添村では住民4,000人以上が死亡、一家全滅率も22.6%という悲惨さだ。
しかし、先週朝の情報番組中で配給会社の事前PRを見て驚いた。
3人組のタレントが高温の蒸しタオルを顔に押し付けての悪ふざけやセンスのない
トークの連発で辟易し、かつ呆れてしまった。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/d4/c0c1aa8598612d5197f1699f6d11640a.jpg)
ダチョウ倶楽部(肥後克広、寺門ジモン、上島竜兵)と野呂佳代が映画さながらの
過酷な訓練に挑み、映画をアピールした。(文・写真:K豆 N樹)
もちろんこのタレントたちに罪はない、悪いのはこれを企画した映画配給会社である。
沖縄戦で戦死した日米双方30万人近い犠牲者が心の片隅に少しでもあれば、こんなふざけた
イベントはできなかったはずだ。
映画「ハクソー・リッジ」
このイベントやスポットテレビCMでは主人公が対峙するのは強力で圧倒的な日本軍で場所は沖縄です。
などというのは1ミリも触れていない。
武器を持たすに戦った英雄、というセールストークととメルギブスン監督の笑顔に騙されて真っ青に
なる観客は多いと予測してみる。
あの監督のことだから、戦場での描写はプライベートライアンやTHEパシフィックを凌駕している気もする。
でも見る価値はあるとおもうなぁ。 近々に確認してきます。