前のブログで記したように、日本が長期デフレに陥り、抜けられないのは、20年以上も平均賃金が下がり続けたからです。
長期デフレの主要原因は「平均賃金の長期下落」=「賃金デフレ」であることをしっかり認識することが必要です。
●その上で、今の「賃金デフレ」から脱出するために実行すべきこと・・・その1
日本には優れたアイデアと技術を結合させるのに大変な努力を積み重ねて来た人たちがあちこちに存在します。
すでに何十もの将来有望な技術やビジネス企画が有り(小粒のものなら何百何千と有り)、日々その種は増え続けているのです。
成熟産業ではさらなる革新的努力が必要です。 が、それでも外国企業によって減らさせる分や海外移転の分が大きいでしょう。
今からの日本では、やや小粒でも多分野にわたる多種多様な新ビジネス・新産業を、もっと早く、もっと大きく、伸ばすことによって、新たな雇用を生み育てて行くべきなのです。
ただ、成熟産業は既存の大勢力であるため、大企業では巨額な内部留保をこれまでに貯め込んでいるし、必要なら銀行から巨額資金も借入できます。 財界の主流であり、政治や官僚にも、予算や行政にも日常的に大きな影響力を行使しています。
ところが、多種多様な新ビジネス・新産業の分野と言うのは「未来の力」であって、「現時点では常にお金も実績も信用も力も無い」のです。
元々そういうものなのです。
それゆえに、他国に後れを取るほど悠長に・・・なら、今のように障害が多く、支援の少ないやり方でも可能かもしれません。
しかし、もっと早くもっと大きく伸ばすということは、障害を除かなければ、そして支援を量質とも強化しなければできません。
逆にそれを実行すれば、「日本ほど可能性の高い国は他にない」と断言できます。
優れた評価能力のある人=目利きがその新しい種の中味と人物を見て有望なものを評価し、支援の手が来れば、また障害が除かれれば・・・早く芽が出て早く大きく育ちます。
「日本の今の環境で市場まかせにしていては、せっかく新規で有望なものを実用化し普及させる段階で、”スピードで国際競争に負ける”ものが多く出る。 そして日本の活性化と成長に活かせない」と言うことをしっかり認識することが必要です。
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