★「高速炉」など、むしろ実用化が成功したら日本破滅の危機になる!
なんでそんな代物に巨額な税金と人材を無駄遣いするのか??
★危険過ぎ、ムダ過ぎる悪魔の「高速炉計画」をまだ続けるのか! 安倍政権は!
政府はどうにもならなくなって高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を廃炉にした。
しかし、政府は2016年12月19日、「別の高速実証炉の開発」を進める方針を示した。
骨子案では、「世界最高レベルの高速炉の開発、実用化」を国家目標に掲げた。
★ 私は二十数年前、テレビのニュースで見た「もんじゅ」の映像で、液体金属ナトリウムの入った大きなタンクを搬入するのを初めて目にした時は驚いた。
「液体金属ナトリウムだって!
水と激しく反応して水素を発生させる・・・爆発の危険が非常に高い物質!
空気中の酸素とも反応して激しく燃焼し、多量の白煙を出す!
・・・こんな危険なものを元々危険な原子炉の冷却液に使うのか?」・・・と。
「こんなモノ、成功する訳ない! バッカじゃなかろうか・・・」と思った。
技術的に難しい核燃料再処理場や核燃料工場などを含め数十兆円もの巨額な資金と貴重な人材を投入して数十年後に仮に実用化出来たとして、それが良いことをもたらすのか?
まず、大地震に襲われたら複雑な配管がとても危険!
また、これまでにも「もんじゅ」やフランスであったように、人的ミスでの破損事故もナトリウム・水爆発や水素爆発等の爆発事故も有り得る。
「液体金属ナトリウムはすごく冷却効果があり、電気が止まっても循環して炉心を冷却できる」と説明している。
しかし、どこか穴が開いたり、亀裂・ズレ・ハズレなどが起きてその液体ナトリウムが漏れ出たりすれば冷却できなくなる。
そして、炉心溶融事故が起こりそうになっても、冷却に水を使えない!!
なにしろ液体金属ナトリウムのある所に水を入れると爆発するのだから。
不透明で扱いにくい上、危険きわまる液体金属ナトリウムを・・・もともと危険な原発に・・・冷却液として大量に使用する・・・などというのは正気の沙汰とは思えない!
▼ 「高速炉の開発」とは、たとえて言うなら「わざわざ数十兆円もの税金を掛けて新しい麻薬を開発し、それを自分の体に注射するようなもの」
そこに投入した技術者たちの人材もそれこそムダに浪費されることになる。
▼ 国は核燃料サイクルを回せる「夢の原子炉」という「高速増殖炉」実用化の目標年を失敗続きで何度も大幅延期してきた。
再度立てた「2050年までに実用化」という国の方針が事実上立ち消えになることを恐れ、「一度止めてしまうと、技術的経験の蓄積や人材の育成が断ち切られ、後から再び立て直すのは困難である」と主張する人たちがいる。
これまで推進して来た原発ムラの人々、経産省、文科省、読売新聞社等々の一部の人たちだ。
しかし、これはとんでもない話。
「これまで掛けた巨額な経費をムダに捨てたくない」とか「せっかく培った技術を失いたくない」などと言って、高速炉の研究開発を続けることは・・・
諫早湾干拓事業を「ここまで進めた以上は中断したくない」と未練がましくやり続けてしまい、さらなる大損害と住民同志の深刻な対立を生み出したパーターンとよく似ている。
▼▼ 否、「人間の愚かさ」としてはそれをはるかに超えた最悪のレベル!
「高速炉」は夢は夢でも日本を破綻に導く悪夢のいや「悪魔」の原子炉!
安倍政権はこんな悪魔の延命に躍起になることを直ちに止め、「もんじゅ」を廃炉にするだけでなく、「高速炉の開発計画そのもの」を完全に中止せよ!
今は再生可能エネルギーのコスト低減と普及策にこそ人材を振り向ける時!
▼(説明の追記)使用済み核燃料からプルトニウムとウランを取り出す再処理工場も青森県の六ヶ所村に建設したが、建設開始から10年後の2003年、電気事業連合会は「六ヶ所再処理工場の総費用は約11兆円」と公表。
公表された内訳は、建設費約3兆3700億円、運転・保守費約6兆800億円、工場の解体・廃棄物処理費約2兆2000億円。建設費だけでも当初計画の4.5倍になっている。 運転・保守費、工場の解体・廃棄物処理にも膨大な費用のかかることが明らかになった。
この試算は工場が40年間100%フル稼働、無事故で動くという、ありえないような前提で試算されていますから、実際はこれ以上の額(少なくとも19兆円は掛かるとも言われています)になることは確実。
2009年2月に完成するはずが、大事な試験に18回も失敗、延期に次ぐ延期。
それでも成功の見通しは全く立っていない。
高速炉は実用化できても雪だるま式に何十兆円も費用が掛かる。
何より、日本に破滅的な危険をもたらす。