西日本新聞の今朝配信された記事がとても気になったので、教員時代のことを思い出してブログを書きました。
【学校のギモン】なぜこんなに重い?通学かばん10キロにも…教科書、ゆとり時代の1・5倍.西日本新聞 5/17(水) 10:44配信
5年間公立中学校で勤務し、担任していた時にも、配信記事と同じ事を感じていました。
「中学生の通学かばんが重すぎて、筋や骨の発達に影響があるのではないか?」と心配していました。
担任時代、試しに生徒のカバンを図ってみたら、ある生徒のかばんは、12kg以上ありました。公立の中高一貫校だけに、「置き勉」が禁止なのは当然で、教科書+副教材、問題集、塾のテキスト、部活動の道具など入れると、20kgをゆうに越えていたのではないかと思います。
特に指導していた部活動では、部活動の「置き道具(グローブ、スパイクなど)」も禁止していたため、相当な重量だったと思います。
中学校のかばんは、リュックサックタイプではなく、いわゆる一般的な片方の肩にかける通学かばんであるので、肩に食い込むだけでなく、バランスを取るため、骨盤から上が荷物とは逆方向に傾く状態になります。自宅が遠い生徒は片道1時間以上かけて満員電車で通っていました。
成長期にあたる12~15歳の時期に、往復1~2時間、10kg以上の負荷をかける影響は少なくないと思います。
「置き勉」の是非等については、色々思うことがありますが、一先ず置いておいて、今検討されている「デジタル教科書」の出現により、相当かばんの中身が軽くなるのではないかと期待しています。
中学生のかばんの中身はタブレット1台だけ。
タブレットの中には、デジタル教科書、問題集、辞書、ノート、生徒手帳などが入っていて、全てこの一台でこと足りる。
体育も、球技の試合や器械運動、水泳などのフォームを撮って、家で見直して分析する。今日学んだことが保護者ともタブレットの映像等で共有できる。
「昔は、教科書が紙で、中学生のカバンが10kg以上あって大変だったんだよ。今はタブレットだけだから1kgくらいかな。」
そんな時代がすぐ来ると思います。
そうは言っても、現在の中学生への身体への負担は減らないので、何か対策を講じなければと思います。
身体への影響など色々調べてみる価値はあると思いました。