T-NETWORK

教育、保健体育、スポーツ(野球、ソフトボール、サッカー、トレーニング)などについて日々感じていることを書き綴っています。

トレーナーの就職先としての教育現場

2006年05月28日 | 野球
4月より、中高一貫校で教員をしながら3時半以降は部活動の顧問をしている。進学校のため、施設に限りがあるため、たいがいの部活動は2日に1回の活動(自主練を含めれば週5日は活動)となっている。それが幸いし、中学・高校含めて色々な部活動のサポートを行うことができている。普段の授業でも、保健体育の教員として、バレー、バスケ、ソフトボールや保健などの指導をしている。
トレーナー時代に培ってきた知識・経験を持ってしても足りないどころか、日々私も勉強しなければいけないくらい、指導技術や知識が要求されている。特に大事にしていることは、「そのスポーツの素晴らしさ、楽しさを伝える」こと。

今私の仕事を分析すると、
①教師②コーチ、監督③トレーナー④S&Cコーチ⑤カウンセラー

という職業を使い分けている感じである。高校スポーツのトレーナーは大抵部活動の時間しか関われないが、教員の場合は朝から夕方まで関われるという幸せがある。その時間を有効に使えるよう、トレーナー関係の勉強だけでなく、幅広く教養を身につけて行きたいと思う。

初戦惨敗!

2006年05月24日 | 野球
元中日の谷沢健一さん率いるYBCフェニーズ。都市対抗の千葉県第1次予選に出場し、結果はまさかの0対17で5回コールド負け。
コンディショニングコーチ兼任としては、その敗因の分析を試みたが、これと言った答えが導き出せない。というよりもYBCフェニーズ(フェニックスの子ども:谷沢氏の造語)はまだスタートラインに立てていないのではないかと感じた。確かに元社会人選手や独立リーグの選手、大学の第一線で活躍していた選手など一人ひとりの能力は高いが、チームとしては、まだ孵化していない感が否めない。

とにかく、この惨敗で、やっとスタートラインに立てたのではないかと思う。この敗戦が伝説への大きな一歩となるよう、この悔しさはずっと忘れないでおこうと思う。
「あのYBCも初公式戦はコールド負けだったんだよ。」と笑って話せるその日まで。

関東制覇!

2006年05月08日 | 野球
3月までコーチ兼トレーナーを務めていた(今でも不定期的にはサポートを継続している)知的障害者ソフトボール東京都代表チームが、7日に行われた関東大会で2連覇を果たし、2年連続で全国大会への切符を手に入れた。昨年は優勝候補に上げられながら、まさかの一回戦敗退だっただけに、今年は念願の初優勝の期待がかかる。選手層は、養護学校に通う高校生から、卒業し一般企業等で働く養護学校の卒業生達である。そこには、障害者スポーツ、レクリエーション、余暇活動という言葉を超えて、「競技スポーツ」という言葉、彼らには「アスリート」という言葉がよく似合う。それぞれ苦手な分野があるが、何より彼らの武器は野球・ソフトボールが心底好きであるということである。自分の給料の大半を野球道具や遠征費に費やしている。
障害者スポーツにも「スポンサー」が付く日を心から願っている今日この頃である。

志と熱

2006年05月08日 | 野球
7日にNHKで長崎県国見高校サッカー部の小嶺監督の特集があった。野球とサッカーと種目は違えど、サッカーのトレーナーの勉強をしている時から、小嶺監督の本を読んで、ファンとなった。小嶺監督は、サッカー部監督でありながら、教員(昨年まで校長)、S級ライセンス取得や、オール長崎フットボールクラブなど、中学生への普及に努め、教員を定年退職された今でも、長崎県のサッカー人口増加のために尽力されている。同じ教員としては頭がさがりっぱなしである。
番組の中で、教員最後の卒業式の校長式辞で「志」と「熱」の2枚の色紙を生徒に提示していた。偶然にも私の好きな言葉であった。英語に訳すと「VISION」と「ZEST」であろうか。ZESTとは「熱意、熱心、強い興味」のことであり、私はこの単語が好きで、自分で創部した大学の体育会トレーナーチームの通称を「ZEST」としたほどである。また、大学の先生の影響で「VISIONARY PERSON」であることを目標としている。「VISIONARY PERSON」とは「夢追い人」「先見の明がある人」の意であろうか。
「自分の中にしっかりとした志(VISION)を持ち、熱意(ZEST)を持ってそれを実現させる」
野球とサッカーと種目は違うが、小嶺監督の生き様こそ、今の私にとって志であり、目指す頂だと思っている。定年退職まであと31年である。退職するときに私のVISIONはどのくらい実現できているのだろうか?

中学野球

2006年05月07日 | 野球
勤務先の学校が新設校のため、中学校に野球部を作ろうと奮闘しているが、意外なほど、中学と高校の野球の交流の溝が深いことがわかった。中高一貫校だから、6ヵ年の一貫した野球指導ができると期待を持っていたが、中高一貫校ですら、その規制は厳しいようである。中等教育学校で取り扱いは以下のようである。
①原則として中等部と高等部の登録する指導者は別に定めること。ただし副部長などいわゆるサブ登録者として双方に登録してもよい。
②原則として中等部と高等部の練習は区分すること。バッティング練習など、ボールを使った練習で、高等部に中等部の生徒を参加させることはできない。
③高等部の指導者が中等部の練習を指導しても差し支えない。

とあった。逆に捉えると、一般の中学生は、中学3年は卒業まで高校の練習に参加できないし、通常は高校野球の監督は勧誘行動防止のため、連盟の許可なく中学生の指導はできないことになっている。
中高一貫校ということで、かなり考慮されているが、今顧問を勤めている中学サッカーには、そのような縛りはどこにもなく、中高一緒に練習しようとしている。
おそらく我が高校のサッカーは、今後安泰であろう。もし中学に野球部ができなかったら、あと3年後、高校の、硬式野球部は存続しているのだろうか。