ケータイなんて、不便になればよいというのがワタクシの持論(第六十二回参照)だが、そういえば、今朝の新聞でこんな投書があった。
引用します。
最近、小中学生の携帯電話使用を禁止にするかどうかで問題になっていますが、私は使用禁止にするという意見に反対します。
携帯電話は、電話やメールでのやりとりに使うほか、ウェブ上での調べものができたり、テレビを見ることもできたりと生活するなかでとても役に立ちます。私も調べものをするために携帯を使いますが、調べる時間がとても短く、たくさんの情報を得ることができます。
しかし、そのように手軽にいろんなサイトを見られるせいで、有害なサイトに行ってしまったり、迷惑メールが増えたりして危険だという意見を聞きました。その対処法を自分で考えてみたところ、有害サイトへのアクセスを防げるフィルターだったり、特定の人しかメールを受信できない機能を使えば安全に使用できるんじゃないかと考えました。
それなりの対処はできるので小中学生に持たせても大丈夫だと思うし、公衆電話などの外からの連絡をとる手段が少なくなっている今、携帯電話は必要だと思いました。
これを書いたのは中学生の女子。
もっともな意見だと思うが、一つ重大なことが抜けている。
ケータイの何が問題になっているかということだ。
この子は、有害サイトや迷惑メールを問題に挙げているが、むしろ深刻なのは学校裏サイトやプロフへの悪質書き込みであろう。
技術の問題ではなく、利用者のモラルの問題である。
女子中高生のスカートの中を盗撮して捕まる人の手に握られているのは、決まってカメラ付きケータイである。
でも、盗撮するのは、何も変態オヤジだけとは限らない。
女子中高生だって盗撮する。
カメラ付きケータイで、バシバシと。
ウザい友達の恥ずかしいショットを、バシバシと。
そしてそういう画像・動画をバンバンネットに流す。
「誰かこの女をヤッちゃってください」
「こいつウリやってます」
なんていうコメントをつけて。
そういうことが可能な世の中になったのだ。
たしかに便利だ。
たしかにお手軽だ。
でも、それに溺れるのはよくない。