逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

世界初!夏冬両方の中国北京オリンピック開催

2022年02月04日 | 東アジア共同体

1858年のアイグン条約、1860年の北京条約で沿海州をロシアに割譲する前の200年前の中国(中国東北部の遊牧騎馬民族のツングース系満州族ヌルハチが建国した清帝国)の範囲と朝貢国(中国文化圏内の属国)

アヘン戦争(1840年)で大英帝国に大敗して急速に国力が衰えるが2000年前の紀元前の大昔から200年前まで中国は一貫して世界最大のGDP値の経済大国だったが、孫崎享など多くの有識者の予測では2030年までにはアメリカのGDPを抜いて世界最大の経済大国に復帰するらしい。

アメリカの調査会社「Eurasia Group(ユーラシアグループ)」が1月3日に発表した、2022年の10大リスクのトップは、中国の「ゼロコロナ政策」の失敗だということですが、これは現在の覇権国家アメリカの願望で今回のコロナ禍の北京オリンピック開催に成功すれば逆に新コロ騒動(厳しい規制で一般市民の不満が限界点まで膨らむ)の世界的な経済・社会不安で減速する日米欧など先進諸国の経済とは対照的に自信を付けた中国国民の勢いが増しより世界一の経済大国化の速度が加速すると思われる(★注、その試金石が今回の北京冬季オリンピック開会式のアメリカが仕組んだ外交ボイコットの成功の是非)

米調査会社が考える世界の10大リスク(5番と6番はロシアとイラン10番はトルコ)

ちなみに10大リスクの2番目はテクノポーラーの世界(巨大ハイテク企業の支配)で、3番目が今年秋のアメリカ中間選挙(連邦議会選挙)で何れも現在の世界最大の経済大国アメリカに致命的なダメージを与える可能性が高い(★注、アマゾンやグーグル、マイクロソフトなどアメリカのビッグ・テック「GAFAM」が世界の全ての情報を管理していて、アメリカでは大統領選挙にまで介入しているのですから事実上2番と3番の危機は一体構造になっている)それ以外のロシアもイランもトルコも実質的にアメリカ第一主義のイチャモンが原因なのですから中国を除けば世界10大リスクの全てはアメリカが震源地

連載

木語

中国取材の経験が豊富な坂東賢治専門編集委員のコラム。

中台の複雑な五輪史=坂東賢治

 <moku-go>

「フォルモサ(美麗島)」は台湾の別称で元々は「美しい」という意味のポルトガル語である。大航海時代に日本まで到来したポルトガル人が緑に覆われた島を見て名付けたといわれる。台湾のオリンピック選手団がその「フォルモサ」名で開会式に登場したことがある。

1960年ローマ夏季五輪だ。当時の国際オリンピック委員会(IOC)は中国への配慮からタイワンかフォルモサの英語表記での参加を求めた。開会式では台湾選手団の一人が「アンダープロテスト(抗議中)」という手書きの紙を持って行進した。

国際社会で中台が中国の正統政権を争っていた時代。IOCは中台双方の参加を認めつつ、中国に代表権を認める立場を取った。台湾の国旗の使用は認められた。

 
知っている人は知っている一般常識だが(今までマスコミが怖がって取り上げないので)普通の一般市民は180度逆に誰も知らない事実がテンコ盛り。何とも面白い???な興味ある記事なのである。
しかも毎日新聞の坂東専門編集委員のコラム「木語」と同じ日の夕刊では東京運動部の田原和弘のコラム「フィールドの向こうに」分断と背中合わせの大会との見出しで内容が「木語」の続きと思われる記事を掲載していた。(★注、明らかに毎日新聞の編集方針と言うか、対中国(対アメリカ?)のフェーズが大きく変化していたのである)
 

フィールドの向こうに

分断と背中合わせの祭典=田原和宏


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4 コメント

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サステナブルな北京五輪! (ローレライ)
2022-02-04 15:10:20
地球に優しい夏冬スタジアム使い回しの北京オリンピック!東京も旧スタジアムを更地にして新築する必要が無かった!
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外務省発表でない地図をみるのは面白い (現田石)
2022-02-05 20:09:32
明太子まちがい現田石です。

1945年敗戦以後日本国では満州は禁句。
とりあえず一時的にそれから自由になって地図を見ると、

Korea と、Japan の間にある海が、SOUTHERN SEA 、二百年前の世界はこうでした。

地図の海岸線は現在とほぼ同じ。MANCHURIA の
沿海州とサハリン西岸の海岸線の長さを合わせると、JAPAN の本州と北海道の西北側海岸線の長さと同じくらい長いということもわかる。もちろん能登半島だの積丹半島の海岸が曲がりくねっているのでこれを人為的に伸ばせば長くなるという学者も出てくるでしょうが、ともあれ 

MANCHURIA の 南の海という 主張は力があるでしょう。
返信する
SOUTHERN SEA (宗純)
2022-02-06 17:19:39
言われるまでは気が付きませんでしたが、確かにブログ冒頭に掲げた中国清朝絶頂期の200年前に書かれた記録を基にした地図では日本海が「満州の南にある海」になっていたのですから愉快ですね。

ユーラシア大陸東端にある韓国が主張する「東海」(日本海)はパレスチナの古地図によれば死海で、地中海が「西海」との記事が2015/03/31 朝鮮日報日本語にありますが、
『日本海』(Japan Sea)ですが、これは日本が近年勝手に付けたものでは無く、江戸時代末期にイギリスなど欧米列強の海軍の測量船がつけた国際的な呼称であり、韓国以外誰も異議を唱えていない。
(日本海の名前は、イタリア人宣教師マテオ・リッチが1602年に作成した漢訳版世界地図坤輿万国全図が最初だといわれている)
日本は島国である。周りは全て海なのですから『日本人的な感覚』なら日本列島の北側の海を日本海とは普通なら呼ばない。
昔の日本側の古地図だと、『日本海』では無くて(朝鮮よりの日本海西部の海を)『朝鮮海』と書いてあったが、日本人が名付けたら必ずこうなる。
なんと、実は日本の江戸幕府の古地図では太平洋側の海が『大日本海』だったのです。
ところが、幕末から明治維新以後の文明開化によって、欧米列強の呼称(世界基準)を採用して今のようにJapan Seaが『日本海』に、Pacific Ocean(パシフィック オーシャン)が『太平洋』にと、西洋風の呼び名(翻訳語)に替わっている。
2015年04月01日 | 東アジア共同体
ソメイヨシノも韓国が起源だった
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/1dfb9a9ed90b081aafc2c6fa45c06582

この200年前の国境線では今のカザフスタンのバルハシ湖(バイカル湖に次いで大きい湖)東岸までが中国領なのですから、カザフスタンやキルギスなどの東側が全部中国の清朝の領土,中央アジア諸国も全部が朝鮮と同じ中国の属国、ヒマラヤ山脈南側のネパールやシッキム、ブータン、ベトナムやビルマなど東南アジアも全部が属国。ロシアと大国インド、独自の文化を持つ日本を除いて中国と近い地域全部が中国文化圏内だった。それなら今の日本やインドが反中国で頑張っているのは歴史的、文化的な成り行きかも知れません。
現在ロシア領のウラジオストックなど極東地域ですが、ソ連崩壊後に大きく人口減少がおきている。ソ連時代は辺境地域には特別手当など優遇策をとっていたが、優遇策が無くなった途端、日本の東京一極集中と同じ現象がロシアでも起きていた。中国の発展で沿海州が経済的に事実上中国支配が起きていて、200年前の元の状態に戻るかも知れません。今の日本にいる外国人で一番多いのは中国人なのですが、東京や京都のタワーマンションを買い占めることはあっても地続きのロシア沿海州とは大きく違い、200キロ以上もある日本海を隔てているので、中国に占拠される心配は全くありません。まさに日本海さまさまです。
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ペルシャ語が公用語だったインド! (ローレライ)
2022-02-07 13:57:34
ペルシャ語が公用語だったインドや教会と王の宮殿がセットのクレムリンを作るロシアはイラン文化の影響が強いので、一帯一路の提案がイランなのは中國には渡に船だった事になる!
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