米軍によるアフガニスタンへの(2001年9・11事件の)報復攻撃が続く中、一般市民はどんな状況なのか。パキスタン北西部の都市ペシャワールを本拠地に、アフガン東部で18年間にわたり医療活動を続けている、非政府組織「ペシャワール会」の現地代表・中村哲医師に現地の様子やタリバン政権の実態について聞いた。中村医師は米ニューヨークのテロ事件直後にアフガン入り。10月13日現在一時帰国中だが、今月中に再度ペシャワール入りする予定である。
市民は北部同盟を受け入れない
今、アフガニスタンの市民は思ったより冷静です。首都カブールと北部のジャララバードにある会のオフィスから毎日2回連絡がくるので、日本にいても状況は掴める。会はカブール市内に5カ所の診療所を運営していて毎朝8時に朝礼をしていますが、空爆の後も変わっていません。(★注、20年ぶりにタリバンが無血入城した現在の首都カブール市街地では中東や世界ではほぼ「約束事」の暴動も略奪も起きていない。しかし空港などでは逆に国外脱出で大混乱が起きている)
日本の報道で一番伝わってこないのが、アフガンの人々の実情
北部同盟の動きばかりが報道されて、西側が嫌うタリバン政権下の市民の状況が正確に伝わらない。日本メディアは欧米メディアに頼りすぎているのではないか。
北部同盟はカブールでタリバン以前に乱暴狼藉を働いたのに、今は正式の政権のように扱われている。彼らが自由や民主主義と言うのは、普通のアフガン市民から見るとちゃんちゃらおかしい。カブールの市民は今、米軍の空爆で20人、30人が死んでも驚きません。以前、北部同盟が居座っている間に、内ゲバで市民が1万5000人も死にましたから。
今もてはやされている北部同盟の故マスード将軍はハザラという一民族の居住区に、大砲や機関銃を雨あられと撃ち込んで犠牲者を出した。カブールの住民の多くは旱魃で農村から逃げてきた難民。22年の内戦で疲れ切っていて、「もう争いごとは嫌だ」と思っている。
厭戦気分が今のタリバン支配の根っ子にある
各地域の長老会が話し合ったうえでタリバンを受け入れた。人々を力で抑えられるほどタリバンは強くありません。旧ソ連が10万人も投入して支配できなかった地域です。一方で市民は北部同盟は受け入れないでしょう。市民は武器輸送などでタリバンに協力しています。
北部同盟に対しては、昔の悪い印象が非常に強い
タリバンは訳が分からない狂信的集団のように言われますが、我々がアフガン国内に入ってみると全然違う。恐怖政治も言論統制もしていない。田舎を基盤とする政権で、いろいろな布告も今まであった慣習を明文化したという感じ。少なくとも農民・貧民層にはほとんど違和感はない
女性の「隠れ通学」を黙認
例えば、女性が学校に行けないという点。女性に学問はいらない、という考えが基調ではあるものの、日本も少し前までそうだったのと同じです。ただ、女性の患者を診るために、女医や助産婦は必要。カブールにいる我々の47人のスタッフのうち女性は12~13人います。当然、彼女たちは学校教育を受けています。
タリバンは当初過激なお触れを出しましたが、今は少しずつ緩くなっている状態です。例えば、女性が通っている「隠れ学校」。表向きは取り締まるふりをしつつ、実際は黙認している。これも日本では全く知られていない。
我々の活動については、タリバンは圧力を加えるどころか、むしろ守ってくれる
例えば井戸を掘る際、現地で意図が通じない人がいると、タリバンが間に入って安全を確保してくれているんです。我々のカバー領域はアフガン東部で、福岡県より少し広いくらい。この範囲で1000本の井戸があれば40万人程度は生活ができると思います。
国連が描く難民救済のシナリオは、米軍の報復攻撃によってパキスタンに移動してきた段階で助ける、というもの。だが、中村医師は「難民化を食い止めることが何より重要」と主張する。
カブール市の人口は約100万~150万人。平均して3~4割は慢性の栄養失調で、放っておくと死にそうなのが1割くらい。だからこの1割、15万人が緊急食料援助の対象です。カブールは標高1500~1600mで、11月下旬~2月が冬。雪に閉ざされるので冬ごもりします。食料を蓄える見通しがなければ、当然、難民化して動かざるを得ない。これから3~4カ月を無事に過ごせる状態にすれば、移動すらできない貧しい人も助かります。
禍根残す日本の対テロ法 (★注、アメリカは9・11報復戦争では日本の小泉内閣も参戦し自衛隊はインド洋で補給活動に従事した)
米国の食料投下は全く役立っていない。日本時間の10月12日夜に聞いた話によると、現地の人は気味悪がって食べずに、集めて焼いたそうです。タリバンが焼いた場合も、民衆が自発的にやった場合もある。例えば干し肉が入っていたら、豚肉の可能性もあるので、イスラム教徒は食べられない。本当は小麦を送るのが一番いいんです。今行われていることを総じて言うと、イスラム社会の都合や考えを無視して、西欧社会の都合が優先されている。ものすごい運賃をかけて物を送っても結局役に立っていない。
嘘みたいな話ですが、1億円もあればカブールの人が全部助けられる。我々が今回やる緊急の食料援助プロジェクトで試算すると、1家族10人が3カ月の冬を越すのにたったの6000円で済む。これで急場をしのいでいるうちに、国連などが動き出すはずです。死にかけた小さな国を相手に、世界中の強国がよってたかって何を守ろうとしているのでしょうか。テロ対策という議論は、一見、説得力を持ちます。でも我々が守ろうとしているのは本当は何なのか。生命だけなら、仲良くしていれば守れます。
(抜粋)
中村 哲(なかむら・てつ)非政府組織「ペシャワール会」現地代表。1946年福岡県生まれ
20年間も時間が止まっていたアフガン(無理やり歴史を逆転させた世界帝国アメリカのごり押し)
十年一昔というが、この文章は20年も前にペシャワール会の中村医師の言葉を現代ビジネスが記事に書いたものですが今読むと何とも生々しい。20年前の中村発言(不吉な大予言)は、ほぼ100%現実化しているのですから恐ろしい。
世界中からテロリストを集めてソ連が支援したアフガニスタンの世俗政権を打倒しようとしたアメリカCIA(アルカイダ)が、1991年の冷戦崩壊(ソ連崩壊)のどさくさに紛れて1992年金に任せて無理やりでっち上げたアフガン政府なる代物はタリバンによると麻薬業者とか山賊集団であったという。アメリカに支援された傀儡アフガン政府「北部同盟」という犯罪者集団よりは、1600年前の教祖ムハンマに忠誠を誓うマドラサの神学生イスラム教過激派のタリバン支配の方が少しだけましだった。これは、あくまで麻薬業者とか山賊と比べればの条件付きの話であり、まさに目くそ鼻くその低レベルの争い(恐ろしい人食い鬼が怖いか邪悪な悪魔が怖いかの、究極の選択)なのである。
胡散臭いアメリカによる20年間の対テロ「報復」戦争で強引に「時間が止まっていた」が、これからは間違いなく巨大な歴史の歯車が動き出す。半世紀前のベトナム戦争敗北とは違い今回のアフガン戦争の敗北は絶対的なスーパーパワーを誇った世界帝国アメリカの衰退を誰の目にも明らかにした。
半世紀前1973年米軍ベトナム撤兵でアメリカが「勝ったから撤兵する」と真っ赤な嘘を言い張ったメディア
半世紀前のベトナム戦争では、「世界最強のアメリカ軍が負けるはずが無い」「勝ったからベトナムから撤兵する」と旧日本軍と同じ「無敗神話」の呪縛に囚われていて、日本のマスコミなど世界中のリベラルメディア側が荒唐無稽な真っ赤な嘘を恥ずかしげもなく垂れ流して誤魔化そうとしたが、もちろん世界帝国アメリカの敗北は誰の目にも明らかだった。米軍の撤兵から2年後にサイゴンが陥落、アメリカ大使館職員などがヘリで沖合に停泊する米軍空母に逃亡してベトナム戦争がアメリカの敗北で最終的に決着する。(★注、今回はベトナム戦争当時のような「アメリカが勝ったから撤兵する」と言い出だす愚か者が一人もいない。それほどアフガンでの敗北は明確であり、歴史的にアフガンに侵攻し負けた大英帝国やソ連以上にアメリカは酷い目に合ったのである)
多くの人々が勘違いしているがアメリカの抜きんでた世界一の軍事や経済力に目が行きがちだが、実は白でも黒に、黒でも白に出来る情報宣伝力こそがアメリカの「力の源泉」なのである。しかし今回の出来事でアメリカの噓八百が丸わかりになる。
極悪リベラルメディアの嘘八百(姑息な世論誘導、情報操作)
2001年の9・11事件を口実に「ショー・ザ・フラッグ」(旗幟を鮮明にせよ)と日本やNATO諸国など同盟国に迫って報復戦争(テロとの戦い)を開始したアメリカ軍はB52戦略爆撃機でアフガニスタンを猛爆撃し大勢を殺して政権を握った傀儡政権「北部同盟」の悪事がタリバンの悪事にすり替えられているのですから悪質である。(★注、知的エリートであるリベラルメディア側のフェイクニュースとは、低能ネトウヨのお馬鹿なデマ情報とは大違いで真っ赤な嘘ではないが、決して真実でもないのである。小さな真実の断片を「真実の全体」だと偽装する巧妙な手口)
1992年アフガンの世俗政権を打倒したアメリカ軍やパキスタン軍支援のムジャヒディン(イスラム聖戦士 アルカイダ)
ソ連軍が1989年に撤退するとアメリカはイスラム過激派武装勢力ムジャヒディン(イスラム聖戦士)という狂信者(分かり易く言い換えるとアルカイダ)に対して資金や最新鋭の近代兵器を与えたのでソ連の貧弱な援助に頼る左翼軍事政権(ナジブラ大統領)は徐々に追い詰められていく。最後の命綱だったソ連は1991年に崩壊。ソ連軍の撤退から3年後の1992年に最精鋭のウズベク人戦車部隊を握るドスタム将軍がアメリカが支援するムジャヒディン側に寝返ってカブールが唐突に陥落、政府要人など多数が殺害され、その後アフガニスタンは未曾有の大混乱に陥ってしまう。
政治的ド素人のタリバンがアフガニスタンを支配していた原因とは、アフガニスタン政府が崩壊した1992年から1996年までの4年間のアメリカCIAやパキスタン軍情報部の支援した無茶苦茶なイスラム聖戦士(ムジャヒディン アルカイダ)の軍閥同士の抗争に巻き込まれたアフガンの一般市民が徹底的に苦しめられた結果である。(★注、アメリカが支援したムジャヒディン同士の内部抗争激化でアフガンのインフラが徹底的に破壊される)
アメリカの「民主主義」云々は大ウソ、中身は麻薬業者の山賊
1996年9月タリバンのカブール入城からアメリカ軍の空爆でカブールを撤退する2001年末までの5年間、それ以前のマドラサのイスラム神学生組織タリバンは「世直し運動」として一定の支持を得ていた。たしかにマザリシャリフ陥落でイラン外交官を殺したりバーミアンの石仏を爆破するなどの蛮行を行たったのは事実だが、アメリカが支援した腐敗した軍閥組織の「北部同盟」(ガニ大統領とかカルザイ大統領、マスードやドスタム将軍)の方がはるかに多くのアフガン人を殺していた。
真っ先に大金を持って海外逃亡した傀儡アフガン大統領
もちろん腐敗堕落したアメリカの傀儡軍閥政権が崩壊してタリバンが復活したからと言ってアフガンが良くなるとの単純な話ではなく、一度悪い方向に動き出すと急な坂道を転げ落ちる石と同じでどんどんスピードが加速して、もはや誰にも止められないのである。(★注、イスラム教過激派と組んでアフガニスタンの民主化や発展を100年以上退化させたアメリカの無法は筆舌に尽くしがたい)
8月 16, 2021 20:18 Asia/Tokyo ParsToday
ロイター通信が複数の目撃者情報の話として、アフガニスタンのカブール空港内で少なくとも5人が死亡したもようだと伝えました。
ロイター通信によりますと、アフガニスタンは反政府勢力タリバンによる制圧を受け、空港が国外に逃れようとする多くのアフガン市民でごった返しています。
米当局者は16日、市民が空港の駐機場に侵入するのを防ぐため、米軍が空に向けて発砲したと述べています。
目撃者の一人は、死亡原因が発砲によるものか、将棋倒しによるものかは不明と述べました。
現時点で、米当局のコメントは得られていません。
タリバンは声明において、「この20年の間にアフガニスタン政府と同国に駐留する米軍と協力してきた者たちも、恩赦の対象となる」と約束しています。
カーブル空港では、民間機の発着便は全て欠航となっています。しかし、管制を握っているのは米軍です。
これまでの統治者がいなくなったカーブルの状況は全面的に混乱しており、数千人のアフガニスタン国民が、旅券すら持たずに困惑から空港に詰めかけています。
滑走路を走るアメリア軍輸送機にしがみつくアメリカに見捨てられたアフガン人たち
アメリカ大使館員などアフガン在住のアメリカ市民を脱出させる目的でアメリカ政府(バイデン政権)が6000人もの米兵をアフガニスタンに派遣するが現地のアフガン人たちは我先に米軍救援機にしがみつき何とかして国外脱出を図っている。ところが今のアフガニスタン情勢は、タリバンが支配して比較的平穏なカブール市内とは対照的に、救援のアメリカ兵が配備されたカブール空港では無政府状態に陥て多数の死傷者が出ている模様だ。(★注、唐突なアフガニスタンの傀儡政権の崩壊でマスコミや有識者も大混乱。今回は隣国イランのParsTodayの報道が一番早いし確実らしい)
避難民が殺到して閉鎖されたカブール空港
イギリスのロイター通信が報じたようにアメリカ軍輸送機にしがみついていた人は振り落とされカブール空港に落下し5名以上が死亡している。ところが、もっと問題なのはイランのParsTodayの報道で、滑走路に殺到したアフガニスタン人避難民に対し最初は威嚇発砲だったが興奮した群衆には効き目が無い。仕方がないのでアメリカ軍は実弾を発射して多数を殺傷した模様だ。(★注、滑走路に国外脱出を目指す人々があふれたためカブール空港は閉鎖され離着陸が出来ない。なんとか1時間に1回程度の救援機の離陸を目指しているというのですから無茶苦茶、地獄絵図というか絶望的な有様)
1996年にアフガニスタンの首都カブールを掌握したタリバンは、2年後の1998年にはウズベク人軍閥ドスタム将軍などの北部同盟の本拠地マザリシャリフを攻略した時に反タリバンのシーア派イスラム教徒のハザラ人の大虐殺や、イラン総領事館を占拠してイラン外交官など11人を処刑したことからイランと戦争一歩手前の危険は状態を招いた過去がある。勢いに乗ったタリバンは翌1999年には少数民族タジク人やシーア派イスラム教徒の本拠地バーミアンも攻略して西遊記の玄奘三蔵も見たという世界的仏教遺跡の摩崖仏(バーミアンの大仏)を砲撃して破壊、世界的な懸念を抱かせる。(★注、同じイスラム教原理主義でもタリバンはスンニ派でイランはシーア派。両者は犬猿の仲だった)
今では嘘つきとか策士の代名詞の共和党ニクソン大統領だが、
1972年の電撃訪中(米中首脳会談)での米中和解や、1973年パリ協定締結でベトナム戦争を終結したニクソンは1974年のウォーターゲート事件の大統領弾劾決議で辞任、副大統領のフォードがアメリカ大統領に昇格するが、大統領選挙の1976年に起きたのが米軍基地から発生した未知の豚インフルエンザウイルス(現在の名称は新インフルエンザ)でのアメリカ兵の死者一名と全米2億人に対するワクチン接種と副反応ギランバレー症候群の大量発生による高齢者の大量死での大混乱で、ニクソン後継のフォードは1回も選挙で勝てなかった不名誉な記録を残している。(★注、半世紀前の豚インフルエンザ騒動は正体不明、奇妙奇天烈摩訶不思議な新コロ騒動とそっくり。別々に生まれた一卵性双生児のように瓜二つなのである)
50年前(日本の「玉音放送」と同じ)8月15日のニクソンショック(膨大な債務を踏み倒したニクソン)
50年前(日本の「玉音放送」からなら26年後)の1971年8月15日(アメリカ時間)ニクソン大統領は突然ドルと金との交換を停止したので今までの1ドル360円だった固定相場制も崩壊、世界は今までの安定した通貨や金融の社会から突然強いもの勝ちの「戦国時代」に突入するのである。
偶然の一致だろうが、1945年の大日本帝国の現人神ヒロヒト天皇「玉音放送」から26年目の1971年8月15日世界帝国アメリカのニクソン大統領の兌換停止宣言(事実上のアメリカ資本主義の玉音放送)は世界中に衝撃を与えた。同じく「玉音放送」からなら76年後に、今回日本の自民党政府と同じで全面的にアメリカに依存していたアフガン傀儡政権が呆気なく崩壊、裏金をため込んでいたガニ大統領が海外に逃亡して世界中に衝撃を与えた。
良くも悪くも現在の世界を作った張本人は間違いなくニクソンなのである。(★注、カブール陥落もヤッパリ8月15日の盂蘭盆会。死んだご先祖様があの世から帰ってくるお盆は「死者の祭り」なので地獄の蓋が開くと言われている)
『 自由になったのは、宗教色の強かったタリバン政権で禁止されていたケシの栽培だ。数年とたたず、麻薬超大国になった。 』
世界のアヘンの大半(2017年で世界の10500トンのうち約9000トンがアフガン産)を生産していたアフガニスタンを『タリバンから解放(苦笑)』するのがアメリカ軍のアフタにスタン侵略の目的の一つだったかもしれませんね。
タリバンによりアフガニスタン『解放』後はケシ栽培はどうなのでしょうね?
https://www.kanaloco.jp/news/government/entry-48135.html
☆集団的自衛権を考える(12)「9条のイメージに助けられている」 アフガン支援の医師・中村哲さん
| 神奈川新聞 | 2014年6月5日(木) 15:00
◎「不朽の自由作戦」でタリバン政権が倒れ、人々は圧政から解放されたとされた。
「自由になったのは、宗教色の強かったタリバン政権で禁止されていたケシの栽培だ。数年とたたず、麻薬超大国になった。それだけではない。解放されたのは、女性が外国人兵士に売春する自由、貧乏人が餓死する自由だ」
1975年4月 サイゴン政権崩壊
1978年12月 ベトナム、カンボジア侵攻
1979年2月 中国がベトナム侵攻、中越戦争勃発
10年間、ベトナム・ベトナム擁立政権とクメール・ルージュとの戦闘継続
1989年9月 ベトナム、カンボジア撤退、死傷者5万人以上
1995年7月 ベトナム正式にアメリカ国交回復、ASEANに加盟
その間、ソ連は崩壊し、社会主義国平和国家神話は崩壊した。
ガニ政権崩壊のアフガンの顛末は周辺国に影響を及ぼすだろう。
1998年8月8日、北部都市マザリシャリフでタリバンは一般市民を大量虐殺。
その多くはハザラ人という少数民族で、犠牲者は8000人にものぼったとの報告もある。
その後もハザラ人への暴虐、虐殺は続く。
暗澹たる思いしかない。
アフガニスタン戦争も『テロの首謀者をかばった』と強引すぎる理由で『侵略戦争』を行ったわけです。
アメリカ軍が『敗北を糊塗する報告』をしていたという暴露情報もあり、アフガニスタン侵攻失敗はアメリカの『(自称)世界の警察』の終わりを意味しそうです。
https://parstoday.com/ja/news/asia-i81246
☆米中央軍前司令官が、アフガンでの米の敗北を認める
7月 20,Pars Today(イラン国営メディア)
◎テロリスト占領軍として西アジアなどを管轄するCENTCOM米中央軍のデイヴィッド・ペトレイア前司令官が、アフガニスタンでの米の占領政策の失敗と敗戦を認めました。
IRIB通信によりますと、ペトレイアス氏はアフガンでの米の敗戦の事実を認めるとともに、米軍のアフガン撤退を性急なものだとしています。
こうした中、アメリカは数回にわたる約束違反の後、今年9月11日までにアフガンから米軍を撤退させると表明しました。
米軍がアフガンからすごすごと撤退する中、これまでおよそ20年間にわたる米軍のアフガン駐留は、同国の抑圧された数万人の民間人殺害やインフラ破壊、麻薬生産の増加を引き起こしたのみとなっています。
アメリカとその同盟国は2001年、テロ対策および治安確保を口実にアフガンを攻撃しました。
しかし、米軍主導の多国籍軍によるこうした占領行為は、戦争や紛争、アフガンの経済インフラの破壊を引き起こし、治安を不安定にさせているほかテロも増大させています。
早速、タリバンは女性の存在を否定しています。
ドヤ顔で”女性の隠れ通学を黙認”じゃないでしょう。
中村哲もいいかげん。
一方、厳格なイスラム主義国サウジ・アラビアでは女性は大学進学を認められ、大学進学率は高いのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b5ee2b6649a0c2fe9014c4b40c8a73876fcaaeb
田舎は急には町になれない。
よちよち歩きでも前進するのは、良いことだ。
アフガニスタンで起きたのは、まさにそういうこと。
アフガニスタン政府も、政府軍も寝耳に水。
「そんなこと、日本じゃ絶対起こらない」って、甘くない?
某国があてにならないことは、これでよくわかったでしょう。
ちなみに、サイゴン陥落時、アメリカは南ベトナムの要人をアメリカに連れて行ったが、今回ガニはアメリカの用意した飛行機ではなく、ヘリでウズベキスタンに飛んだ。スタン諸国への逃亡は、当然、ロシアが事前に承認していたと思う。つまり、傀儡のガニでさえ、自分の身の安全をアメリカに頼らなかったということではないかと思う。
ヘリに積めないほどの現金はどこからきたのか、醜悪極まりない。
イラン帝国のパーレヴィ王(レザー・シャー)が、イランイスラム革命であっさりと逃亡した事。
(おそらくアメリカ側と合議)
さらにもっと前ならば、汪兆銘政権や満洲帝国の崩壊。
傀儡政権は所詮は後ろ盾が無いと、大義も動機も失うので、あっさり崩壊するみたいですなあ。
鉄の盤石体制の自民党・公明党ですが、
米軍やCIAが撤退を決めるとあんがい、あっという間に大敗すると思ってます。
そして維新や自民党内の親中親露派が意外とロシア寄りの政権を作るかも。
(既にRCEPに日本は加盟しておりその下準備は出来ている)