逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

死せる西部邁、生けるNHKを走らす?

2018年03月16日 | 政治


巧妙に「口封じ」(殺人)を示唆。とうとう『NHKの乱』が始った!

満を持して今月2日に行われた朝日新聞の大スクープ記事で火が付いた森友学園疑惑の財務省内部文章の『改竄』では、今まで不死身だった安倍政権の寿命がとうとう尽きる。
大手メディアが財務省の決済文章の改竄を大きく報じるなか、対照的に、改竄ではなくて(少しでも悪い印象を弱めようとして)『書き換え』と報じていてNHKですが、財務省自身が改竄を認めたことからアッと驚く『君子豹変』。今までの安倍内閣を支える立場(与党側)から180度コペルニクス的に逆の、財務省(政府)の悪事を追及する側(野党側)に寝返ったらしいのです。
合戦の真っ最中に、味方が形勢不利と見れば即座に『義によって助太刀いたす』と敵方に寝返った少しも太平でなかった『太平記』の世界を髣髴する浅ましい様相にただただ呆ればかりである。1年間も続いた森友騒動でやっと安倍政権が終わったと、NHKが見限ったのである。(雌雄を決する一大決戦で今回はっきり勝敗がつき、もう安倍は続かない。すでに『玉音放送』が終わった後は、細々とした敗戦処理が残っているだけ)

「森友」 自殺した職員がメモ 「自分1人の責任にされてしまう」3月15日 NHKニュース

「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書が書き換えられた問題で、今月7日に自殺した近畿財務局の男性職員が、上からの指示で文書を書き直させられたとか、このままでは自分1人の責任にされてしまう、などといった内容が書かれたメモを残していたことが関係者への取材でわかりました。検察当局は財務局の職員が本省から書き換えを指示されていたと見て、詳しい経緯を調べているものと見られます。
森友学園への国有地売却に関する決裁文書をめぐって財務省は今月12日、14の文書で学園側との交渉の経緯などがまとめられた「調書」の部分などが300か所以上書き換えられていたことを明らかにしました。
その5日前の今月7日、近畿財務局で森友学園との国有地の取り引きを担当する部署に所属していた上席国有財産管理官の50代の男性が神戸市内の自宅で自殺しているのが見つかりました。
関係者への取材で、この職員が、上からの指示で文書を書き直させられた、といった内容が書かれたメモを残していたことがわかりました。
このメモは数枚にわたって書かれていて、決裁文書の調書の部分が詳しすぎると言われ上司に書き直させられた とか、勝手にやったのではなく財務省からの指示があった、このままでは自分1人の責任にされてしまう、冷たい、などという趣旨の内容も書かれていたということです。
このほか、去年2月以降の国会で財務省側が学園との交渉記録は廃棄したとする答弁をしていることについて、
資料は残しているはずで ないことはありえない、などと疑問を投げかける内容も書かれていたということです。
検察当局は、財務局の職員が本省から書き換えを指示されていたと見て詳しい経緯を調べているものと見られます。
男性職員がメモを残していたことについて、財務省の担当者は13日の野党6党のヒアリングで、「コメントは差し控える。誰から誰に対し、具体的にどういう指示があったのかという点は引き続き調査している」と説明していました。

財務省の対応と職員の自殺
財務省の決裁文書の書き換えは、今月2日の朝日新聞の報道で明らかになりました。
その日の参議院予算委員会で野党側は文書の改ざんがあったのかどうか速やかに確認するよう求めましたが、麻生副総理兼財務大臣は検察の捜査に影響を与えるおそれがあるとして、「答弁を差し控えたい」などと説明を避けました。
そして今月6日、財務省は事実関係の調査結果を国会に報告するとしていましたが、財務省の担当者は捜査を理由に文書は直ちに確認できない状況だと説明し、8日にも書き換えられたあとの決裁文書の写しだけを国会に提出し、「近畿財務局に残っている文書の写しはこれがすべてだ」と説明しました。
その後、今月5日の時点で、国土交通省から書き換え前の文書の写しの提供を受けていたのに8日の報告ではその存在を伏せていたことがわかっています。
こうした対応のさなかの今月7日の午後、近畿財務局で学園側との国有地の取り引きを担当する部署に所属していた上席国有財産管理官の男性職員が
上からの指示で文書を書き直させられた、とか、このままでは自分1人の責任にされてしまう、などという内容が書かれたメモを残して自殺しているのが見つかりました。(★注、『このままなら自分一人の責任』云々が事実なら、両手を縛られ口にビンを押し込まれヘアバンドで猿轡の姿で入水自殺した西部邁と同じで、間違いなく『殺人』事件を示唆している)
男性職員の自殺は2日後の今月9日に報道などで明らかになりましたが、この日の夜、当時の理財局長だった佐川前国税庁長官が辞任し、麻生副総理兼財務大臣は「職員が亡くなられたことは大変痛ましく、残念だ」と述べたうえで、文書の書き換えの有無を近日中に明らかにする考えを示しました。
そして今月12日、財務省は14件の決裁文書に書き換えがあったことを認め、佐川氏の国会答弁と整合性を取るため、本省の理財局が主導して行ったことを明らかにしていました。

親族「なぜ死んだか知りたい」
男性の親族は今月11日に取材に応じ、「去年8月に電話で話したときは元気がない様子で、『自分の中の常識が壊れてしまった。定期異動で今の部署から移れると思っていたのに異動できず、心身の不調が進んだ』と話していた。
去年12月のメールには『年明けには職場復帰したい』とあったが、突然、今月7日に亡くなったと連絡があった。誠実で正義感が強く、愚痴や人の悪口を言わない人だったのでなぜ死んだのか知りたい」と話していました。
3月15日 NHK



遺書に森友記述なし 自殺職員、親族に「常識壊された」 2018/3/13 神戸新聞

学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る問題で、財務省近畿財務局の担当部署に所属し、神戸市内で自殺した男性職員の遺書に、同学園の問題に直接関係する記述はなかったことが12日、神戸新聞社の取材で分かった。
関係者によると、職員は50代で、7日午後、神戸市灘区の自宅で自殺を図り、救急搬送された。警察官が病院に駆け付けた時には死亡しており、兵庫県警は遺体の状態や遺族の話などから自殺と断定。遺族から確認した遺書は数行程度で、家族への言葉などが記されていたが、国有地売却や決裁文書の書き換えに触れた内容はなかったという。(★注、NHKでは遺族は遺書を『見ていない』としているので、事実関係が神戸新聞と大きく違っている)
県警は事件性がないとして遺書は押収せず、自宅の現場検証もしていない。
その後の遺族対応などは近畿財務局が引き継いだ。
近畿財務局は地中から見つかったごみ撤去費として約8億円を値引きし2016年6月、同学園に国有地を売却。17年2月に値引き問題が発覚した当時、男性職員は担当部署に在籍し、関係者によると、昨秋ごろから体調不良で欠勤しがちだった。同学園を巡る問題では大阪地検特捜部が背任容疑などの告発を受け捜査しているが、この職員は聴取を受けていないという。
また、男性職員の親族が12日、取材に応じ、職員が昨年夏に電話で「常識が壊された」と漏らしていたことを明かした。親族は詳しい内容を聞いていないとしつつ「実直な人なので、やるべきではない仕事をさせられたのではないかと思う」と語った。
職員は以前は仕事の話をほとんどせず、弱音を吐いたこともなかったが、昨年8月、心療内科に通っていると話した。電話で「毎月100時間の残業が何カ月も続いた」「常識が壊された」「異動できずつらい」とも打ち明けたという。その後、仕事を休んだ。昨年12月のメールでは、職場復帰の計画に触れながらも「心と体がうまくついていかない」と吐露。親族は「汚い仕事をさせられたのではないか」と疑念を強めている
3/13 神戸新聞

『兵庫県警の警官の内部告発本「交番の裏は闇」ところか「山口組」とズブズブの関係(兵庫方式)の兵庫県警』

財務省のノンキャリア官僚の死が自殺なのか謀殺なのかも大問題だが、やはり残された遺書の有無と、その内容が後々まで大きな意味を持ってくる。
ところが、(大きな意味をもっといるのに迂闊にも)地元の神戸新聞(兵庫県警)は『遺書に森友記述なし』とハッキリ断定した意味は限りなく大きいでしょう。 神戸新聞の場合には一番最初の『見出し』なのですよ。(★注、13日の時点では、『安倍政権は逃げ切れる』と、あまりにも甘く判断していたのだろうと推測できる。ところが一番権威や信用力が高いNHKまでが裏切ったので今回あっさりと勝負は決した)
ただ、NHKにしろ神戸新聞にしろ、何故自殺した職員が早期に見つかった謎が一切解明されていないし、もちろん第一発見者の記述も一切ない。(ミステリーなどの密室殺人の場合には、第一発見者が一番怪しいのである。警察の捜査でも矢張り同じで第一発見者は最初に疑われるが、今回の場合には兵庫県警、あるいは財務省である可能性が高いのですから怖ろしい。マスコミの態度が何とも不可解で、最初から腰が引けているのである)

『13日の「森友と無間系」との神戸新聞記事を頭から否定した15日のNHK』

3月15日に放送されたNHKではっきりと『上からの指示で文書を書き直させられた、とか、このままでは自分1人の責任にされてしまう』と書かれているのですから、その二日前の13日付け神戸新聞の『遺書に森友記述なし』を頭から丸々否定したことになる。 これほど内容が逆だとNHKか神戸新聞(兵庫県警)のどちらか一方が『真っ赤な嘘をついた』ことに、必ずなるのですから怖ろしい。
次期列的に詳しく報じたNHKニュースが正しいとすれば、口封じの殺人事件だった可能性が限りなく高いのである。
去年南スーダンPKOの廃棄された日報の漏洩できゃりーぱみゅぱみゅ似のお子様右翼のお笑い防衛大臣の(爺殺しの)朋美ちゃんの首が飛んだ官僚の造反劇ですが、その後文科省から財務省にまで飛び火している。
1年以上時間がかかったが、とうとうNHKも安倍政権に愛想を尽かして路線転向。挙国一致の安倍下しに加わったとすれば、後はそれ程時間はかからない。(少し遅れたが日本も国共合作で大統領を引きずりおろした韓国と同じになるでしょう)

田中龍作‏ @tanakaryusaku 20:22 - 2018年3月14日
政治アナリストの伊藤惇夫氏が TBSひるおび で爆弾発言。「財務省からは(赤木氏の他に)もう一人死者が出ている。闇が深いんです」と。

『財務省で2人目の“自殺” 理財局国有財産業務課職員で森友案件との関係は不明』3/15(木) AERA dot.

森友学園への国有地払い下げに関する文書改ざん問題で、財務省は同省理財局の職員18人(2015年4月当時に在籍)が決裁に関わったという記録を野党に開示した。
理財局次長らが中心となり、安倍晋三首相の妻、昭恵夫人や鴻池祥肇元防災担当相や平沼赳夫元経済産業相ら複数の政治家の名前が記載されていた改ざん前の決裁文書を書き換えたという。
国有地売却を担当する職員が3月7日に自殺した近畿財務局だけでなく、本省理財局でも森友案件が多くの職員に共有されていた。
その理財局の職員が1月末、“不慮の死”を遂げていた 
「亡くなったのは、国有財産業務課のA係長で1月29日、自殺。佐川宣寿前理財局長の国会答弁作りなどを手伝った。
財務省理財局国有財産業務課課長に真相を尋ねた。
──どうして1月29日にAさんが自殺されたのか?。
「亡くなったのは事実ですが、職員のフライバシーのことでございますので、私からはお話を差し控えさせていただきたい」
──森友担当だったのか?
「課は国有財産の制度を担当しているところで、個別の案件を担当しているわけではございませんし、森友学園の担当をしているわけではございません。そちらとは関係はございません」
──書き換え業務に携わっていたわけではない?
──仕事上のことで亡くなったのでは?
「すいません、私からはお答えはできませんので。ご遺族のことを考えていただけたらと思います。静かにしていただきたいということは当然、思うところでありまして…」
今月に自殺した近畿財務局職員の遺族によると、森友案件で月100時間以上の残業を強いられていたという。
 理財局のAさんの死と森友問題の関係は不明だが、来週には佐川前国税庁長官の証人喚問が国会で行われる。最強の官庁と呼ばれる財務省の権威は地に堕ち、戦々恐々、「疑惑が国会でさらに拡大したら、また死人が出る大変な事態になるかもしれない」(財務省関係者)
3/15週刊朝日(抜粋)

『やっと今回の騒動が官僚側のリーク(内部告発)である事実に気が付いた低能ネットウヨ』 それでも気が付かない高偏差値の左翼知識人

安倍晋三と二人三脚で大声で『朝日新聞の誤報だ』と絶叫していた頭が空っぽで目が節穴のネットウヨですが、知性が致命的に劣る分、逆に動物的な直感では優れている可能性があり、今回も1年もかかったがやっと『官僚側が朝日新聞にリークした』事実(官僚組織による政権に対する事実上のクーデター)を渋々ながらも認めているのですよ。(この『逝きし世の面影』ブログでは、『これは政府内の最側近からの内部告発である。』いくらマスコミや有識者が頑張っても『安倍は逃げ切れない』と最初から主張していた)

ところが護憲派左翼の知識人ですが、困ったことに今回の騒動がお隣の韓国のパク・クネ大統領弾劾と同じで、内部告発から始まっている事実に誰一人気が付かない不思議。低能のネットウヨでも気が付く事実を、高学歴の左翼知識層が何も知らない(気が付かない)では左翼が負け続けるのは当然だが、そもそも知識無き知識人の存在など73年前の敗戦時と同じで、亡国そのものである。
物事を時系列で並べてみれば、
3月2日に朝日新聞が行った大スクープで騒動に火が付く。
例によって安倍晋三とかネットウヨは『朝日のデマだ』と正面突破を図り、攻勢に出る。
ところが、トランプ大統領が韓国特使の訪朝報告から米朝首脳会談をぶち上げ、完全に日本は蚊帳の外。圧力一辺倒の安倍政権にとって大打撃だが、その衝撃が終わらないうちに出てきたのが財務省の思わぬ裏切り(官僚の内部告発)。
財務省が改竄をあっさり認めたのですから、安倍政権とか産経新聞など見苦しい言い訳の防戦一方と言うよりも、もはや総崩れである。この一連の流れを見ていると、アメリカ(トランプ)の標的は最初から日本(安倍政権)だったことが分かる。
この一連の動きを見て、(勝つ馬に乗る目的で)NHKが寝返った。あまりにも分かり易い日本的『敗戦』風景である。


コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 緊縛(嘱拓)殺人だった西部... | トップ | 追い詰められた安倍の「猫だ... »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
平成の黒い霧事件 (英松)
2018-03-16 17:18:42
 森友スキャンダルは平成の黒い霧事件だ!

星条旗新聞が不正と書き、リクルート事件と同じ手法にて地方の無名の人物が声を上げ、それを朝日が後追い報道して火をつけた。(以前カレイドさんが記載)
一年後、NYTが逮捕と報道、来年度予算案が衆議院通過数日後朝日が第二弾をスクープ。
ポスト米英時代さん風に表現すれば、森友事件は宗主国案件である。
安倍首相と周辺は、皇位継承・愛国教育・国家主義活動に足を踏み入れすぎた為に虎の尾を踏んでしまった。
戦後初めて宗主国様と日本のマイノリティ支配層の激突である。
安倍家は、マイノリティ支配層にとっては疎かに出来ない由緒ある名家だ。
水面下で激しい激突が繰り広がれている。

処で、麻生大臣はヘリコプターマネー実施に消極的な為G20に参加出来なくなりました。
返信する
安倍、アホウの亡命? (太田)
2018-03-17 13:16:21
西部邁、やっぱり不審死でしたか。

森友学園でリベラル派は喜んで叩いてますが、
何故このタイミングか。
アホノミクスでハイパーインフレ、
さらに東京五輪中止の責任逃れでは?
返信する
Unknown (たけ)
2018-03-17 23:02:20
管理人様、こんばんは。いつも参考にさせていただいています。
官僚の内部告発 という件。可能性は高いと私も思っています。
また何となくメール配信を続けている植草〇草氏も

財務省の自爆テロ(佐川氏への責任転嫁)

財務省の消費税に対する政権とのずれ も
あって(他も当然あります)反旗の可能性も

と今後の動きに注意、と。
ただどう思われているか分らないのですが一部のブロガーさんではさらに
財務省の解体を目論む勢力が と一部で。

私のような一市民では分からない世界があるのですね。
既に秘密保護法等で ネットの意識の高い方々も 閉鎖もしくは有料のメール配信
という形をされている方多数。

管理人様の情報発信には感謝しています。
ですが御身もお大事になさってください。
返信する

コメントを投稿

政治」カテゴリの最新記事