*ご注意*
*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*
一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。
眩暈 (35)
眩暈 (36)
次の日は函南と厨房の飯窪と鷹山とデパ地下のスイーツを購入するのに一緒に行く事を約束したので昨日はぐうたらをしたが今日はいつも通りに起きて朝食の支度をした。
銀座のデパートで待ち合わせなので函南が片桐のアパートに来てから函南と一緒に銀座のデパートへ向かう。昨日に函南からメールがありいつもの様に片桐のアパートに来て朝食を食べてから向かう事になった。
昨日の夕食のものを取り分けた五目豆煮と手作りのコロッケを軽く刻んでキュウリを和えてマヨネーズで味をつけてポテトサラダ風にした物と目玉焼きにお味噌汁。
8時になり朝食の支度を終えるとアパートのインターホンが鳴り函南が来た事を知り玄関へ向かう玄関の扉を開けると函南が待っていた。
「片桐さん、おはようございます。」
「おはよう。函南君。どうぞ、上がってくださいな。」
「失礼します。」
そう言うと函南はいつもの様に玄関に入り扉を閉め靴を脱ぎ玄関を上がった。台所兼ダイニングのテーブルにはきちんと朝食が用意されていて函南はお茶を煎れる支度をした。
片桐はいつもの様にテーブルの椅子に座りラジカセの電源を入れてラジオを聞く函南も椅子に座った。
「いただきます。」
「どうぞ、召し上がれ。いただきます」。
ゆったりと朝食を食べながら今日に買いに行くスイーツの事を函南から聞いた。
「そのスイーツて凄く量があって2人で分けて食べるスイーツなんだって、そのスイーツを一緒に食べたら片想いがお互いの思いが通じて結ばれたと言う噂もあるんだよ。」
「そんな霊験あらたかなスイーツなんですね。」
「うん、噂だからほんとうかは分からないけど人気あるね。美味しいよりも噂にあやかりたいのかほんとうに美味しいのかを厨房の飯窪さん達は実際のスイーツを食べて審議したいらしいよ。」
「でね、そのスイーツはいっぱい作れないし人気があるからお1人様1個限りで整理券を配布するから並んで整理券を貰ってその整理券を持った人達だけの限定販売なんだ。毎日ではなく水曜日と日曜日が販売の曜日でその銀座のデパートの店舗だけの独占販売だから他のデパートでは買えないんだよ。」
「凄い限定販売なんですね。そこまでしても売るからにはやっぱり美味しいのかな??」
「ネットでも話題があるし食べた人のブログの画像を見たら1個1200円するけど1人で食べるには大変な大きさで3等分しても良い大きさだったよ。」
「やっぱりお得感なんですかね。」
「どっちなんだろうね。こればっかりは食べないとダメと思う。」
食事を終えて後片付けを済まし片桐も出掛ける支度をしスーツに着替える。函南はもんてん丸と遊んでいた。
支度を終えて片桐は函南に声をかけた。
「ねぇ、片桐さん、もんてん丸1匹じゃ可哀相だよ。」
「えぇ、そうなんですけどね…」
片桐は悲しげな表情でもんてんを見つめる。もんてん丸は函南と片桐の会話をじっと聞いている。もんてん丸は一言囀った。
「シズカゴゼン。」
「もんてん丸は誰かを待って居るの??」
「鳥籠を僕が…誤って~ 静御前は飛び去って出て行ってしまったんです。」
「そうだったんだ。」
「きっと戻って来てくれると僕は信じて静御前をもんてん丸と一緒に帰りを待って居ます。」
ほんとの事は言えずに片桐は辛かった。函南はもんてん丸に話しかける。
「もんてん丸、僕が変わりにそのスイーツを食べて来るね。」
「よかったね、もんてん丸。支度が出来たのでもうそろそろ待ち合わせ場所のデパートに行きましょうか。」
「うん、行こう。行って来るね。」
函南と片桐はアパートを出て行った駅に向かい歩く。駅に着き改札口を通り抜けホームで電車を待つホームに電車が到着し電車に乗り銀座を目指した。
眩暈 (37)