阪神間で暮らす-2

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

I am not Abe.   世界から「粉飾民主主義国家」 そしてワイロ国家

2018-04-09 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 04/09(月)

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隠蔽は底なし 南スーダンPKO日報めぐり空自に新疑惑  【日刊ゲンダイ】

 目下、安倍政権の屋台骨を揺るがす「イラク日報」問題。「ない」と言っていた陸上自衛隊の日報が、計約1万4000ページも見つかったのに続き、航空自衛隊の日報まで存在が明らかになった。まだまだ陸海空の日報が防衛省内に眠っているのは間違いない。「南スーダンPKO」の日報をめぐっても新たな疑惑が浮上した。

 昨年2月23日の衆院予算委員会分科会で共産党の本村伸子衆院議員が南スーダンPKOをめぐって、ジュバに派遣された空自の輸送機の日報提出を当時の稲田朋美防衛相に要求している。

 これに対し、稲田氏は「(空自の)輸送機が南スーダンPKOのための輸送を行うに当たっては、陸上自衛隊の派遣施設隊の日報のような文書は作成していません」とハッキリ答弁。当時の辰己昌良統合幕僚監部総括官も「航空自衛隊の活動につきましては、陸上自衛隊のような日報を作成していません」と答えているのだ。

 空自はイラク日報を作成していたのに、南スーダンPKOの日報は作らないというのはおかしな話。6日の野党合同ヒアリングで、本村議員が「当時の(稲田大臣らの)答弁は本当に正しいのか」と聞いたが、防衛省の山野徹統合幕僚監部首席参事官は「資料がなく、答えることはできない」と蚊の鳴くような声を絞り出すのがやっとだった。

 イラク日報のみならず、南スーダンPKO日報もまだ表に出ていない資料が存在するのではないか。隠蔽は底なしだ。

 日報隠蔽を最初に問題にしたジャーナリストの布施祐仁氏はこう言う。

「量の差はあれど、陸海空を問わず、自衛隊が日々の記録を取るのは当然のことです。稲田氏の答弁は明らかに不自然。当時は黒江前事務次官ら幹部が中心となり、PKO日報を非公表とすることを決めた直後です。稲田氏の答弁は虚偽の疑いがあり、まだ別の日報が存在する可能性も考えられる」

■“被疑者”が調査メンバー入りの異常

 隠蔽体質が染みついているから、防衛省が4日に立ち上げた「調査チーム」も、そのメンバーはデタラメの極みだ。チームは、大野敬太郎政務官を中心に計4人で、3人は全て防衛省幹部という“身内”。しかも、小野寺大臣への報告が遅れた張本人とされる鈴木敦夫統合幕僚監部総括官がメンバーに含まれているのだ。

 ヒアリングで民進党の藤田幸久参院議員は「問題の“被疑者”が調査しているようなもの」と断じていた。大野政務官にしろ、2012年選挙で大量当選した「安倍チルドレン」のひとり。政権にダメージを与えるような調査はまずしない。“お手盛り”に終わるのは確実だ。

 安倍首相はきのう夜、「自衛隊の最高指揮官は自分だ。小野寺防衛相に真相解明や再発防止を指示する」と言っていたが、相変わらず口先のパフォーマンス。第三者に調査させなければムリだ。
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 能力も責任者たる意識もまるでないイナダ、アベの意向でお飾り防衛相をやられては自衛隊としても困ったもの。
 いずれにしても調査には公平な第3者を当てないと何の意味もない。
 


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イラク日報隠蔽 稲田氏「本当にないのか」発言の背徳感  【日刊ゲンダイ】

 「イラクの日報は本当にないのか」――。どこが「再探索の指示」なのか。自衛隊のイラク派遣部隊の日報隠蔽問題で7日、防衛省が昨年2月22日の稲田朋美防衛相(当時)の日報の「探索指示」の内容を明かしたが、直接的な探索の指示はなく、冒頭の通り口頭で疑問を投げかける程度だ。

 国会答弁の打ち合わせの際、この発言を聞いた統合幕僚監部の辰己昌良総括官(現大臣官房審議官)も、部下に統幕と陸空の幕僚監部の部隊運用系の3つの担当部署だけにメールを送らせただけ。防衛省・自衛隊全体に伝達しなかった。メールの文言で稲田発言は「指示」ではなく、「指摘」と記されていた。

 「メールの内容も問題です。〈探索いただき(日報が)無いことを確認いただいた組織・部署名をご教示いただけますでしょうか〉と、日報がないことを改めて確認するのみ。組織を挙げて探し直す気などみじんもありません。この2日前の国会質疑で稲田氏は『(日報は)残っていないと確認した』と答弁。そのツジツマ合わせに、必ず『ない』と報告するよう半ば強要しているようにも読めます」(日報隠蔽を追及するジャーナリスト・布施祐仁氏)

 今頃になって辰己氏は稲田発言を根拠に「再探索の指示を受けたと認識した」と言い出しているが、どう考えてもムリがある。日報を探せと指示したのに現場がしっかり応じず、見つかっても隠し続けた――と隠蔽の全責任を現場に押しつけ、逃げ切りを図ろうとする政権側への忖度と受け取られても仕方ない。

■何が何でも「ない」ことに

 しかも、辰己氏には“前科”がある。昨年1月、南スーダンPKOの日報が「廃棄した」と説明していた陸自内にも残っていたことが判明。これを受け、当時の黒江哲郎事務次官ら防衛省の最高幹部による緊急会議が昨年2月15、16両日に開かれた。「隊員個人が収集していたデータで、公文書にはあたらない」と屁理屈を付け、「対外的に公表する必要はない」と決めたこの席に辰己氏も参加していたのだ。

 「昨年3月に日報隠蔽が報じられて以降、緊急会議での隠蔽方針決定を当時防衛相の稲田氏が了承したのかも焦点となりました。隠蔽を巡る特別防衛監察は、幹部から稲田氏に対し『陸自における日報データの存在について何らかの発言があった可能性は否定できない』と玉虫色の結果でしたが、会議に先立つ2月13日に大臣室で日報発覚を受けた幹部らとの協議の際、稲田氏が『明日(国会で)なんて答えよう』と語ったとされる事務方のメモまで残されていた。ホンの数日前に日報隠蔽を決めた防衛省の上層部にとって、いったん『ない』と答弁したイラク日報も、何が何でも『ない』ことにしたかったに違いありません」(布施祐仁氏)

 数日前に別の日報を隠した後ろめたさから、稲田氏はイラク日報も「本当にないのか?」と疑心暗鬼に駆られたのではないか。再び国会に招致して洗いざらい説明させるべきだ。
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 隠蔽体質、日報はどこの部隊でも次の行動を判断するために作成されているはず、空自でも輸送であろうが何であろうが起った事は漏らさず記しているはず。
 


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世界から「粉飾民主主義国家」  【日刊スポーツ】

 ★森友学園の疑惑は、公文書改ざんの全容がおぼろげながら見えてきそうだが、実態は財務省理財局と国交省航空局を軸とした両省の疑惑と言えそうだ。防衛省の日誌隠蔽(いんぺい)はシビリアンコントロールの視点から見ても現場を掌握できていない大臣と幹部たちの責任は重い。いずれも国民には見せられない資料やデータは隠すか破棄するか、いや破棄したことにして隠し通すが日常的にまかり通っているという実態があぶり出された。

 ★厚労省のデータ改ざんにしても国民や国会議員をだましてでも省益や国益につながるものがあるという発想が中央官庁に根強いということだろう。そうだとすれば首相・安倍晋三が繰り出す好景気を象徴するアベノミクス成功、または効果があることがうかがえる数値やデータの数々も「これ本物ですか」と疑ってみることが必要になる。OECDや国連加盟国でのさまざまな“国家の作成したデータに基づく”我が国の序列にさえ変化が出てくるのではなかろうか。そして世界からの我が国に対しての評価やレッテルは粉飾民主主義国家ということになろう。

 ★無論、現在も含めて改ざんや隠蔽、粉飾データを使い続けている国はあるだろう。しかし民主主義の充実とともに、そういった方法で先進国に近づこうという考えは消えていく。だが我が国は成熟国家になってから粉飾を始めた相当情けない国家なのではないか。実行犯である官僚、それをつかさどるべき政治家。いずれの劣化も相当ひどい。またそれを問題ないとかこの程度のこととうそぶく政治家や国民も相当まひがひどいといえる。防衛省は第1次安倍政権時代の07年に防衛庁から昇格した。やはりまだ早すぎたのかもしれない。今回の日報隠蔽は相当の人事的処分の覚悟が必要だが、内閣府防衛庁への組織降格も本気で考える必要もあるかもしれない。
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 他国から見たら単なる開発途上国だろう、恥ずかしいことになった、それにしてもこんな国にした連中が「日本は素晴らしい」とか「クール・ジャパン」等と喧伝している、外から見たら笑えるだろう。
 


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自殺しない日本の首相  【週刊 金曜日】

 「自殺しない日本の社長」と書いて、内容証明郵便を送られたことがある。1991年から92年にかけて、『朝日新聞』に連載した「新・会社考」のある回でだった。

 「決して自殺をすすめるわけではないが、日本の大手企業の社長は自殺しない。アメリカのコンチネンタル航空のフェルドマン会長が1981年に自殺した。ビジネス上の失敗がその原因だったが、このように、ビッグビジネスのトップが自殺することはアメリカでは少なくない。しかし、日本で汚職や倒産などの責任を負って、大手の銀行や鉄鋼会社のトップが自殺することはない。かわりに、部長や課長などのミドルが自殺する。

 76年にKDD密輸汚職事件が発覚した。元社長の板野学氏や元社長室長が業務上横領の罪に問われ、91年3月に東京高裁で二審判決が出たが、収賄罪の郵政省元幹部職員を含めて、板野氏以外は一審で執行猶予判決を受け、それに服したのに対し、板野氏だけがまだ争っている。

 この陰で、これまで事件にかかわった2人のKDD社員が自殺したことは、もう忘れられた感じである」

 一節だけを引いたが、これに対して、板野の弁護士から内容証明郵便が届いた。2人の社員の自殺に板野は関係ないといったものだった。

財務官僚の劣化には驚く

 多分、麻生太郎も安倍晋三も板野と認識に於て違いはないだろう。明らかに安倍の“お友だち”に便宜を図るために公文書まで書き換えているのに、自分に責任はないと思っているのである。

 「忖度」は政官界だけでなく、ヨリ多く企業社会にあり、日本の会社を“忖度社会”と名づけたのは内橋克人だった。

 それにしても、大蔵(現、財務)官僚の劣化には驚く。官僚の中の官僚を自負する彼らには、政治家何するものぞという気概を持つ者がいた。

 その政策の是非はともかく、1968年秋、大蔵省から経済企画庁(現、内閣府)の官房長に出向していた岩尾一は、食管赤字が膨大になっているのにいつまでも高米価政策をつづけるのはおかしいというキャンペーンを張り、自民党のコメ議員たちを刺激した。そして遂には党本部の会議室に呼び出されたが、その席でも岩尾は「米価引き下げ論」をブチ上げた。そのため、次のような罵声を浴びせられ、灰皿まで投げつけられたのである。

「小役人の分際で何を言うか、帰れッ」

 のちに“下半身スキャンダル”で大蔵省を去る田谷廣明でさえ、1987年に主計官だったころは歴史に残る発言をしている。予算編成をめぐる記者団への事前説明の中で、
 「航空機の時代が来ていたのに、日本の海軍は大艦巨砲主義に固執して戦艦『大和』や『武蔵』をつくった。整備新幹線も完成までに10年から20年はかかる。できた時には時代遅れになっているだろう」
 と言ったのである。

さらに

 「大蔵省には『昭和の三大バカ査定』といわれているのがある。(1)が『大和』や『武蔵』。(2)が昭和30年代の伊勢湾・鍋田の干拓事業。(3)が青函トンネル。もし整備新幹線の昭和63年度予算を認めたら、(3)と建設費の桁が違うから、それと入れ替わって『三大バカ査定』の中に入ってしまう。だから、1円たりとも認めない。(整備新幹線推進派の自民議員たちは)『建設費も維持費も国に出せ』と言い、その上に『固定資産税も免除せよ』と言っているが、それではまるで『オンブにダッコにオシッコだ』」

 と続けた。表現の激しさはあるにしても田谷の指摘はもっともだろう。しかし、これに新幹線推進の森喜朗はカンカンになった。森も首相をやったが、自殺はしそうにない。

 (佐高信 さたか まこと・『週刊金曜日』編集委員)
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 官僚も政治家も劣化している、一昔前の政治家は○○族と言われ○○に関しては結構知識があって騙される事は無かったが、最近は総理に対しても偽の文書や資料を出すらしい。
 

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機密文書散乱を隠蔽…森友”震源”役人たちの懲りない体質  【日刊ゲンダイ】

 大阪航空局といえば、あの森友疑惑の土地を所有していた国交省の出先機関。8億2000万円の値引きを提案したという疑いもくすぶっているが、今度は機密文書をばらまくミスを犯した。

 同局と大阪管区気象台は4日、大阪市北区の路上で廃棄書類を運搬中の収集車の荷台から大量の文書が落下、散乱したと発表した。事故が起きたのは2日の正午すぎ。北区の交差点で3トントラックからゴミ袋が転落したとみられている。航空局の職員2人と警察官が文書をかき集めた。

 文書の数は840枚。半分以上が大阪航空局のもので、機密性が高い文書37枚が含まれていた。「危機管理処理要領」と「連絡体制表」だ。前者は航空事故や施設障害が起きた場合に職員を総動員させる方法などを記し、後者は職員数十人分の名前と携帯番号、メアドなどの個人情報が明記されている。

 「各課の課長クラス以上が使う資料です。業務のために職員が原本の小冊子をコピーしてそのままゴミ箱に捨て、一般の紙ゴミと一緒に回収されたと思われます。機密性の高い文書だけに、職員にはシュレッダーで裁断するよう指導していますが、徹底されていなかったということです」(大阪航空局の広報対策官)

 気になるのは2日の事故を4日になって発表したこと。

 2日間も隠していた理由を「ほかにも散逸しているのではないかと確認作業に時間がかかったから」(前出の広報対策官)と説明するが、隠蔽のにおいが漂ってくる。

 しかもである。大阪航空局が入っている大阪合同庁舎第4号館を管理するのは近畿財務局。森友文書改ざんの“犯行現場”だ。運搬した回収業者に事情を聴くため近財に業者名を問い合わせたが、「あくまでも落とした可能性があるという段階なので、業者名の公表は控えさせていただきたい。業者には注意をしました」(合同庁舎管理官)と素っ気ない回答だった。

 大阪航空局&近畿財務局――。森友疑惑を勃発させたコンビが、片やゴミの裁断を怠った上に発表を延ばし、片や業者名を隠しているとは呆れた話ではないか。

 政治学者で元衆院議員の横山北斗氏が言う。

 「役人は森友疑惑という大問題の教訓を生かす気がないのです。森友文書の改ざんに加えて防衛省のイラク日報も発見され、国民はいま、役所に慎重な文書管理を求めている。それなのに航空局と近財はいまだに管理がユルユルの隠蔽体質。役人は反省しない人種なのでしょう」

 この国の役人は心底ぶったるんでいる。
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 一般企業でもセキュリティに関心のある会社は重要度の高い文章は溶解処理と言った事を行っているが、それは社内ではできないので業者が受託し行う、そうすると文章が発生した事務所から業者の溶解場所までは通常の運搬になる、そこでこのような散逸が起こる事もあるのかも。
 
 

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立民支持層6割福山氏に 京都府知事選出口調査  【京都新聞】

 京都府知事選で、京都新聞社は8日、府内各地の投票所前で出口調査を実施した。政党支持別の投票先では、初当選した西脇隆俊氏を自民党などとの相乗りで推薦した立憲民主党支持層の6割近くは、共産党推薦の福山和人氏に投票していた。同じく国政野党の民進党や希望の党などの支持者の投票先も割れた。

 自民、公明党支持層は8割以上が西脇氏に投票した。森友学園問題などで与野党対立が深まる中、野党支持者には相乗りへの理解が広がらず、福山氏の猛追の一因となったとみられる。

 政党支持率は自民35・5%、立民11・1%、希望1・1%、公明4・3%、民進3・7%、共産12・6%、日本維新の会2・3%、自由党1・2%、社民党0・7%、その他0・8%だった。「支持政党なし」の無党派層は22・3%で、過半数は福山氏に投票していた。

 投票基準は「福祉・介護」(26・4%)が最も多く、「景気・雇用対策」(23・4%)「教育・子育て支援」(10・8%)と続いた。西脇氏には「景気・雇用対策」を、福山氏には「福祉・介護」を望む声が比較的多く集まった。

 調査は府内の投票所28カ所で実施し、投票直後の1537人から聞き取った。
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 立憲民主党には失望感が多いのではないか、国政の現場で対立し追い詰めようとしている相手に塩を送るような真似、これじゃ支持者も対立候補に入れるよ。
 今回の投票率は35・17%で1978年以降で最も少ない得票で知事になったようだがもう少し投票率が上がっていれば逆転もあったかもしれない。
 やはり組織力のある公明・自民に革新候補陣は追いつかなかった。


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米軍機また墜落 4日間で4機7人死亡 米南部でAH64ヘリ事故  【琉球新報】

 【ワシントン=座波幸代本紙特派員】米軍機の墜落事故が相次ぐ中、米南部ケンタッキー州のフォート・キャンベル陸軍航空基地で6日午後9時50分(現地時間)、米陸軍のAH64E戦闘ヘリコプターが訓練中に墜落し、2人が死亡した。同基地が7日明らかにした。米軍機の訓練中の墜落事故は3日以降、4日間で4件、死者数7人に上っている。米下院軍事委員会のマック・ソーンベリー委員長(共和)は「米軍の即応態勢は危機的な状況にある」と警鐘を鳴らした。

 死亡した兵士は同基地の陸軍第101空挺師団所属。同基地によると、死亡した2人以外にけが人などはいない。事故原因は現在、調査中。

 米メディアは訓練中の事故で死者が相次ぐ異常な状況を一斉に報じている。米軍機の老朽化やオバマ前政権時の国防予算削減が機材不足や整備に深刻な影響を与えているという指摘が以前からある。米FOXニュースは2018会計年度の国防予算は7千億ドルを計上しており、航空機の修理や操縦士の訓練に役立つはずだと指摘している。

 米下院軍事委のソーンベリー委員長はCNNの取材に対し、米連邦議会が即応態勢回復のために国防予算の大幅な増額を承認したことを説明し「国防総省にとって、米軍機の安全確保とパイロットが必要な訓練を受けることほど優先度の高いものはない」と強調した。

 一方、米国防総省のマッケンジー統合参謀本部事務局長(中将)は5日の定例会見で、相次ぐ墜落事故について「現時点では事故の連鎖や危機と言うことは否定する」と述べていた。一方、短期間で事故が続いた現状は「正常ではない」とも説明し、各事故を精査し、関連性があったかについても今後調査する方針を示している。

 米軍機を巡っては、今月に入り、カリフォルニア州で海兵隊の大型輸送ヘリCH53Eが3日に墜落し、乗員4人が死亡。アフリカ東部のジブチで海兵隊のAV8Bハリアー戦闘攻撃機が墜落、CH53Eが着陸の際に機体を損傷する事故も起きた。4日には、ネバダ州で空軍のF16戦闘機が墜落し、操縦士1人が死亡した。

 3月14日には、米フロリダ州で米海軍のFA18戦闘攻撃機が墜落し、操縦士ら2人が死亡。翌15日にはイラク西部でHH60ヘリコプターが墜落し、米空軍の兵士7人が死亡している。
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 オバマ政権下の軍事費削減、が機体の老朽化や整備費不足を招いている、としているがこれは米本土だけでなく日本にも当てはまるし米軍の兵士の士気も影響しているのではないか、沖縄での事故はどちらかと言うと兵士の怠慢が多いような気がする。


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大谷衝撃の2勝目 7回1安打無失点毎回12K快投  【日刊スポーツ】

<エンゼルス6-1アスレチックス>◇8日(日本時間9日)◇エンゼルスタジアム

 エンゼルス大谷翔平投手(23)が衝撃の2勝目を挙げた。本拠地で投手デビューを果たすと6回までパーフェクト。7回1死後に初安打を許したが7回を1安打無失点、毎回の12三振を奪った。

 敵地で初登板初勝利を挙げたアスレチックス戦にホームのロサンゼルスで初登板。1回の立ち上がり、3者連続三振に仕留め地元ファンを熱狂させた。

 2回も1三振を奪い3者凡退。3回も2三振を奪い3人で料理。4回も三振を奪い3者凡退。5回は3者連続三振の快投。6回も1三振を奪い3者凡退。6回まで1人の走者を許さず11三振を奪うあっぱれな快投。

 7回1死から2番セミエンに左前に初安打を許すと、ここまでの快投をねぎらいファンから拍手。続く3番ローリーに四球を与え初めてピンチを招いたが最後は5番オルソンを142キロのスプリットで空振り三振に仕留めガッツポーズ。7回を1安打無失点に抑えた。

 1930年に投手で1勝、打者で3試合連発を記録したベーブ・ルースをも超えた。大谷フィーバーはさらにヒートアップしそうだ。
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 いやいやすごい、メジャーに行ってよかった、でもまだまだこれからだよ。







 Twitterコーナー、ご参考に

 慶應義塾大学経済学部の金子勝教授のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

    
 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

    
 

 



昨日の神戸
 最低気温   4.8度(05:23) 前日差-2.3度)
 最高気温  12.3度(15:09) 前日差-1.5度)

  今朝の神戸最低気温   7.2度 (05:45)  3月下旬並み 平年より3.0度低い  
   、

今日の神戸の
   日の出     5時36分 (昨日 5時37分)
   日の入り   18時26分 (昨日18時26分)

       日の出は昨日より一分早く、日の入りは昨日は昨日と同じ


   今日の日の出から日の入りまでの時間: 12時間50分。

       

 沖縄の西にあった高気圧が東へ進み  中国の高気圧が東へ進み沖縄の西に、中国の南京あたりにあった低気圧は朝鮮半島に、ロシアの低気圧は停滞中、沖縄は晴れ、九州から関東まで晴れ所により曇り、北陸は雨又は曇り、東北の日本海側は曇りで雨/雪太平洋側は曇りや晴れ、北海道は曇り時々雨/雪。
     
          
 明日の朝、樺太の低気圧が東へ進み前線を伴うが二つの高気圧に日本は覆われ晴れる、沖縄は晴れ、九州から北海道まで晴れの予報。
     

     
     
 今朝は晴れ、山はほぼすっきり、寒い、今日も風があり寒くマフラー、手袋が必要、桜はほぼ全葉桜、寒さかつ平日なのにシートを広げ場所取りをしている人たちがいる、たぶん学生?
 今日の神戸の最高気温は  16.2度、昨日より 3.9度高く、平年より 1.3度低かった、今日の最高気温は4月上旬並みだった。
 明日は晴れ、朝の最低気温は  6.8度、最高気温は  20.5度、夜の最低気温は  14.7度の予報。







「こんな時こそ絶対に安倍支持」な人に、どうか気をつけてほしいこと

2018-04-09 | いろいろ

より

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「こんな時こそ絶対に安倍支持」な人に、どうか気をつけてほしいこと

ネット右翼十五年史【特別編】  文筆家 古谷 経衡


 「今こそ支えるべき」という団結心

 森友学園文書改竄問題の余波が覚めやらぬ中、陸自日報問題が再燃している。政権の支持率は低下し、第二次安倍政権は苦境に立たされている。

 ところが、第二次安倍政権を熱烈に支持してきたコア支持層ともいうべき保守層からの「安倍批判」はほんど聞こえてこないばかりか、むしろ「今こそ安倍政権を支えるべき」という団結心にさえ発展している。

 一部の例外を除いて、森友文書問題での麻生財務大臣辞任をかたくなに否定し、昭恵夫人の証人喚問の声も門前払い。責任の全ては財務官僚にあるとして政権(安倍・麻生)を擁護し、いまだに「朝日新聞の仕掛けた反安倍策動」の大合唱で、森友文書問題を報じるメディアは「反日」扱いである。

 この問題に対する冷静で客観的な政権批判は、このような保守層からはほぼ皆無に等しいというのが現状である。

 永遠に続く政権はない。第二次安倍政権ですら当然例外では無い。にもかかわらず、ポスト安倍への期待は全くないなかりか、自民党内で安倍総理と距離を置く人々をコアな安倍支持層は敵視している。

 次期総裁候補にあがっているとされる岸田文雄や野田聖子は、本来宏池会出身で、党内的には保守本流である。安倍の出身派閥、清和会こそが長らく非主流の存在である。

 にもかかわらず、岸田待望論、野田待望論はこういった層から聞こえてこない。安倍から距離を置く石破茂への呪詛、野田への呪詛すら聞こえる有様だから誠に奇観といわねばなるまい。

 自民党の憲法9条改正案では、安倍は公明党の「加憲」の立場を慮って、第9条二項を温存したまま三項(自衛隊)を追加するという妥協案を出した。これに対して石破は、第9条二項の修正を提案した。憲法観で言えば明らかに石破の方が「右より」なのに、コアな保守派は前述の通り石破を嫌悪する傾向があり、やはり安倍追従は揺るがないのである。

 「派閥政治」と揶揄された時代の自民党を支持していた層や保守派は、中選挙区にあってそれぞれの支持派閥に投票し、また派閥抗争の結果、支持者の間にも合従連衡があった。そこには対立もあったが融和もあった。

 かつての自民党は、「8個師団」と呼ばれ、それぞれの派閥のカラーは保守から中道、リベラル寄りまで多様であった。その多様で雑多な派閥が混在して一つの自民党を形成していた。

 ところが現在、安倍総理を熱烈に支持するコアな保守層は「安倍以外は認めない」とも言える教条的な安倍支持で凝り固まっている。同じ自民党の議員ですら、安倍批判を言おうものなら「自民党から出て行け」などと唾を吐かれる始末だ。

 いつから安倍総理を支持する熱烈な保守層は、排他的とも言えるほど教条的に安倍を支持し、同じ自民党議員にすら唾を吐きかけるようになったのだろうか。

 いったい、この珍妙な現象はなぜ起っているのか。


 思い浮かぶ「あの事件」

 1936年2月26日、陸軍皇道派の青年将校らが決起し、反乱部隊が永田町一帯を占領、岡田啓介内閣の高橋是清蔵相、齋藤實内大臣など4名が殺害された。帝都には戒厳令がひかれた。

 世に言う「2.26事件」である。

 決起将校らは、昭和恐慌における農村の疲弊を目の当たりにし、天皇親政と「君側の奸」除去を目指した。スローガンは「尊皇討奸」である。

 ここでいう「君側の奸」とは、「君主のそばに居る悪奸」を意味する。これは天皇の周辺に居る重臣たちであり、すなわち岡田首相ら重臣であった。

 これら「君側の奸」によって天皇の真意が遮蔽されている。よって天皇は真に民草を思っているが、「君側の奸」がこれを邪魔している。天皇は無垢の存在であり、悪いのは重臣である――こうした思想が「尊皇討奸」という思想を作り出した。

 しかし、2.26事件に対し最も激怒したのは他ならぬ昭和天皇であった。

 昭和天皇は「朕自ら近衛師団を率いて、此れが鎮定に当たらん」と発した。つまり、皇道派の青年将校らが「自分たちの思想に実際には共感してくれている」と思い込み、思慕していた天皇自らが、彼らの決起を「反乱」と見なしていたのだ。結果、反乱軍は「賊軍」とされて首謀者らは死刑になった。この後、皇道派は急速に衰えていく。

 この2.26の故事を、第二次安倍政権にあてはめるのは難しい事では無いように思われる。

 安倍政権を一方的に思慕しているのが保守派だとすれば、実際には彼らをあまり当てにしておらず、全期間を通じてむしろ冷淡だったのが「君」たる安倍である。


 裏切られても、反故にされても

 第二次安倍政権は、第一次安倍政権の失敗の轍を踏む事を恐れ、保守的なイデオロギーを前面には押し出さず、アベノミクスを筆頭とした経済政策を優先し、コアな保守層が期待するタカ派的な姿勢は厳に抑制し続けてきた。

 以下、具体例を簡潔に挙げよう。

  ○第一に、2012年の第二次安倍政権発足前、自民党マニフェストに書き込まれていた「竹島の日式典の政府主催」が、いつのまにかフェードアウトし現在でも実現されていないこと(島根県主催の大会に政府代表を送るにとどめる)。

  ○第二に、保守層の念願であった「8月15日の靖国神社参拝」。安倍総理は2013年12月になって初めて靖国神社を公式参拝したが、8月15日では無かった。その後、安倍総理は玉串料を8月15日に送るだけにとどめ、参拝は一切していない。

  ○第三に、保守層の歴史観とは正反対の「河野談話」の見直しについて。第二次安倍政権は河野談話の見直しに向けた検証作業を行い、保守派はこの作業に大きな期待をかけた。が、結局は2014年に「安倍内閣で見直すことは考えていない」と明言し、「河野談話の破棄・撤回」はうやむやになって終わった。

  ○第四に、保守層が注目した戦後七十年談話(2015年8月)。結果は、「侵略」「植民地支配」「反省」「おわび」という、保守派が「引き継ぐべきでない」と考えていた、「村山談話」に盛り込まれた4つのキーワードを全て踏襲したものであった。

  ○第五に、日韓関係である。2017年、朴槿恵政権との慰安婦日韓合意(岸田・尹会談)に際して、安倍総理は「慰安婦への日本軍の関与」を認め、「心からおわびと反省の気持ち」を明言し、「最終的不可逆な解決」で合意した。これには「日本軍の関与」を一切認めないどころか、「慰安婦は単なる娼婦である」という歴史観を有する保守層の間で、大きな失望が広がった。

  ○第六は、平昌五輪に際する安倍総理の出席問題。韓国政府が朴政権から文政権に交代し慰安婦合意が骨抜きにされたことから、日本の保守派は沸騰、安倍総理の訪韓中止を期待した。しかし、観測報道を裏切って安倍総理は訪韓した。

 これらはすべて、コアな保守層の失望と離反を招いてもおかしくないものであった。明らかに第二次安倍政権は、彼ら保守層が純粋に期待する「理想」に対し、冷淡な反応で返し続けたのである。

 にもかかわらず、結局彼ら保守層が安倍から離反することはなかった。むしろ裏切られれば裏切られるほど、まるでひとたび疲労によって破壊された筋肉が復活する際に強化されるように、安倍支持、安倍追従に邁進していくのである。

 これは2.26事件の反乱軍と同じく、「君側の奸」理論が働いているからではないか。


 「安倍さんの本心は違うんだ」

 安倍首相は時折、「日教組!」というヤジ(2015年2月衆議院予算委員会)、「哀れですね。朝日らしい哀れな言い訳」(2018年2月、自民党和田政宗参議院議員のフェイスブック上のコメント)など、コアな保守層が狂喜乱舞しそうな「つぶやき」を、まるで「雲の隙間」からつかのま光が射すかのように発することがある。

 こうした発言が、たとえ実際の政策面で裏切られ続けても、「安倍総理は、本心では保守派と同じイデオロギーを持っているのだ」「普段は、メディアから揚げ足を取られないようにそれを隠しているのだ」という願望を満足させ、保守層の安倍思慕の糸をつなぎとめ続けている。

  ○竹島式典が政府主催で開催できないのは、安倍首相は本心ではやりたいのだけれども、韓国と反日メディアが邪魔をしているせいだ。

  ○尖閣諸島の自衛隊常駐は、安倍首相は本心ではやりたいのだけれども、中国が恫喝したり、反日メディアが邪魔をするからできないのだ。

  ○「河野談話」の見直しは、安倍首相は本心ではやりたいのだけれども、朝日新聞と反日メディアが邪魔をするせいでできないのだ。

  ○「戦後七十年談話」についても、安倍首相は本心では村山談話を踏襲したくなかったのだけれども、中国、韓国、朝日新聞が邪魔をして、踏襲せざるを得なかったのだ。

  ○日韓合意(朴政権)は、安倍首相は本心では合意などしたくなかったのだけれども、朝日新聞や反日メディアがうるさく言うから、しかたなくやったのだ。

  ○平昌五輪には、安倍首相は本心では行きたくなかったのだけれども、朝日新聞と・・・

 一事が万事この調子で、全て安倍を無垢の存在と見なし、愛国心溢れる保守のイデオロギーを湛えた「本心」が、「雲の向こう」には隠されていると信じる。

 彼らにとって、安倍を支持しない朝日新聞やメディア、自民党の政治家たちは全て「君側の奸」であり、打破すべき存在である。


 「財務省が全て悪い」も…

 2014年12月の衆議院議院総選挙で、旧次世代の党は大敗を喫し、選挙前の19議席から2議席に勢力を減じた。

 このとき彼らが立てていた理屈は「安倍自民党は、本当は公明党を切り捨てて次世代の党と連立したいはずだ」という一方的な忖度と思慕であった。

 これは、90年代から盛んに言われるようになった「公明党防波堤論」――つまり中道政党である公明党が、自民党、特に清和会のタカ派的政策の実現に徹頭徹尾反対している邪魔者の「君側の奸」である、という理屈と同じである。

 だから旧次世代の党の立候補者は、「公明党を除去すれば、タカ派的諸政策は全て実現する」という奇想天外な説を主張した。同党から公認された田母神俊雄が、わざわざ公明党の太田昭宏代表(当時)の選挙区東京12区を選んで出馬し、激しい公明党批判を繰り広げたのはこのためである。

 また、2014年4月からいわゆる「三党合意」に基づき消費税が8%に増税された際にも、保守層からはこの「君側の奸」理論が盛んに発信された。もうお分かりであろう。安倍首相は景気が冷え込む消費増税を本心ではやりたくないのだけれど、財務省に邪魔をされて妥協せざるを得なかった――という言説である。

 こうした発想は、目下の森友学園文書改竄問題でも、全く同じ構造をもって再来している。

 安倍総理は公文書改竄について全くの無関係であり、その本心も無垢である。「君側の奸」である財務省――佐川及びその周辺の官の重臣――が勝手にやった事で、安倍首相が悪いのでは無く財務省がすべて悪いのである――。

 2.26事件で掲げられた「尊皇討奸」のスローガンは、こうして70年以上を経て、「奸」が時に中国や韓国、朝日新聞や反日メディア、あるいは左翼、はては財務省や清和会以外の自民党内派閥に擬せられる事で、見事に復活しているように私には思える。


 これも一種の「忖度」かもしれない

 安倍首相の本心は違う。本当は安倍首相の内面は、真なる保守的イデオロギーで充満している。だから彼しかいないのだ――という思慕ともいえる発想は、安倍首相が第一次安倍政権下であまりにも強い保守イデオロギーを公に示し、或いは自民党下野時に各種媒体に寄稿や対談という形で寄せていたのに対し、第二次安倍政権では「戦略上」一切、そういった保守派が拍手喝采する言葉を発さなくなったことの裏返しでもある。

 当たり前の事だが、全体から見れば少数派と言える右寄りの有権者ばかりを相手にするよりも、政権安定に最も寄与するのは、むしろ公明党との協力体制構築や、無党派層からの支持である。

 しかし、あまりにも冷淡になると保守層が本格的に離反してしまう可能性が少なからずある。だから安倍首相は、まるで「雲の隙間」から太陽が覗くかのごとく「本心ではあなたたち保守層と同じ事を考えている」とほのめかすのだ。

 人間とは不思議なもので、思慕の対象から冷たくされればされるほど、その人が多くを語らなければ語らないほど、その「本心」を忖度し、きっと自分のイデオロギーと同じ「清浄な思想」を持っていると思い込もうとする。

 これは人間心理、とりわけながらく政治的少数派として言論界やメディアで冷遇されてきたコアな保守層の「自然的本能」に近いと私は思っている。裏切られても裏切られても保守層が安倍首相を思慕し続ける、いやますます深く思慕するようになる根本的心理は、ここにこそある。

 皇道派の青年将校らは、「君側の奸」を除去すれば雲が晴れ、これまで隙間からわずかに射すだけだった太陽の光によって全天が照らされると思い込んでいた。

 しかし、結果は真逆であったのはすでに述べたとおりである。安倍首相を思慕し続けるコアな保守層が、彼ら青年将校の轍を踏まないことを祈りたい。


  
 古谷経衡(ふるや・つねひら)1982年生まれ。
  文筆家。保守派論客として各紙誌に寄稿する他、テレビ・ラジオなどでもコメンテーターを務める。2012年に竹島上陸。著書に『意識高い系の研究』(文藝春秋)、『草食系のための対米自立論』(小学館)、『ヒトラーはなぜ猫が嫌いだったのか』(コアマガジン)、『左翼も右翼もウソばかり』(新潮社)『日本を蝕む極論の正体』(新潮社)他多数。







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