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中部電力(株)川越火力発電所 見学

2017-08-11 07:52:09 | 日記
昨日(8月10日)、三重県川越町にある中部電力(株)川越火力発電所を見学しました。
エネルギー・環境研究会の一員としての参加です。

川越電力館テラ46の館長さんに話を伺いました。



親子連れもたくさん来ていました。


川越火力発電所は、出力480万kWで、中部電力最大の発電所です。これは、LNG発電所として、日本で4番目、世界でも8番目の大きさです。

ちょっとピントがぼけていますが・・・・


中部電力全体で3千万kWなので、大きな存在です。愛知県の半数を、ここだけで担っています。

ちなみに、この日は、408.5万kWを発電していました。


発電所は、とにかく夏を無事に過ごすことが使命です。

浜岡原発が停止し、大変な努力をされたことを、以前武豊火力を見学したときに伺いました。

1日のモデルです。今は、原発はありません。
下が最も安価で、上に行くほど単価が高くなります。


全体では91%が火力です。
1年間の発電量は、碧南火力が24%、川越が21%です。
碧南は石炭発電で安いのでフル稼働、川越は調整しているそうです。

この13時から14時のピーク時に合わせて、計画的に発電するのです。

全体のイメージです。


1号機、2号機が、各70万kW。熱効率が46.4%。
3号系列、4号系列が、各170万kW。効率が53.9%。

熱効率は、才神の西名古屋火力発電所7号機では、62%を達成しています。

ここが3号系列です。

7つの発電機が、コンバインド・サイクル発電方式で動いています。
 詳細は https://www.chuden.co.jp/energy/ene_energy/thermal/the_shikumi/index.html?cid=ul_me

ガスタービンから出た高温の排気ガスを再利用して高温・高圧の蒸気を作り、蒸気タービンを回すものです。

7つの発電機は色で区別され、ヒューマンエラーをなくします。


LNG発電所タンクは6つあります。
1~4号タンクです。3,4号機用です。

120,000立方メートルで、4つを均等に使います。
1つで1週間分の燃料です。
従って、1週間に1隻のタンカーが来ることになります。

5,6号タンクです。

180,000立法メートルで、タンクをタンクで覆っています。
知多火力発電所と、地下のパイプラインで共有しています。


タービンです。意外と小さくて驚きました。

3号機用。日立製。


4号機用。三菱重工製です。


リスク分散のために、会社を分けているのです。
ただ、そのためにやりにくさもあるそうです。

タービンの羽根です。

全部で5,175枚?あります。
鋳物ではなく、ニッケル、チタン合金を削ってつくっています。

LNGは主にカタールから2週間かけて運ばれてきます。
カタールで-162度に冷やして、ほぼそのままです。
最新の船は、船内で冷やし直しができるそうです。

ただ船の燃料もLNGなので、途中で気化したものは燃料として使います。
無駄はありません。

桟橋は760m。
桟橋は、外国です。
簡単には入れません。

船員は、四日市の税関で手続きをしてから、日本へ入国できるのです。

3,4合系統の中央制御室です。


7人から9人で、1日2交代しています。
しかし、基本は3人でも対応できるシステムです。

発電量が見える化してあります。




当たり前に使っている電気ですが、ご苦労がよくわかりました。

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