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『新世界 / 柳 広司』
”ジョーカーゲーム”が大好評の柳さん過去作。
舞台は、ロスアラモス。
時代は、第二次世界大戦終戦直後、1945年8月。
マンハッタン計画の責任者、ロバート=オッペンハイマーが書いた記録
として、柳氏が”翻訳”したという体裁で書かれています。
ナチスドイツが原子爆弾を開発しているのではないかという
恐れを発端にして、始まったマンハッタン計画。
1945年3月、ナチスが原子爆弾を開発していないと判明してからも
計画は止まらずに、1945年8月の悲劇(アメリカからすると”英雄的行為”)
に至ったことから、オッペンハイマーは苦悩し自問する。
そして、起きるひとつの殺人事件。
大量殺戮を生み出した町で、たった一人の死を追求する。
有栖川有栖氏の解説が秀逸ですが、引用している笠井潔氏の言葉、
> 本格ミステリの根底には大量死によって失われた
> <死者の固有性>や<死の尊厳性>を回復
> しようとする精神がある
というものにとても感銘を受けました。私がまとめられなかった
言葉がうまくまとまっています!
原爆に関するストーリーにあまり使うのは不謹慎な表現かも
しれないけれども、この作品はとてつもなく”面白い”です。
気をしっかり持って、読むべき作品。
”ジョーカーゲーム”が大好評の柳さん過去作。
舞台は、ロスアラモス。
時代は、第二次世界大戦終戦直後、1945年8月。
マンハッタン計画の責任者、ロバート=オッペンハイマーが書いた記録
として、柳氏が”翻訳”したという体裁で書かれています。
ナチスドイツが原子爆弾を開発しているのではないかという
恐れを発端にして、始まったマンハッタン計画。
1945年3月、ナチスが原子爆弾を開発していないと判明してからも
計画は止まらずに、1945年8月の悲劇(アメリカからすると”英雄的行為”)
に至ったことから、オッペンハイマーは苦悩し自問する。
そして、起きるひとつの殺人事件。
大量殺戮を生み出した町で、たった一人の死を追求する。
有栖川有栖氏の解説が秀逸ですが、引用している笠井潔氏の言葉、
> 本格ミステリの根底には大量死によって失われた
> <死者の固有性>や<死の尊厳性>を回復
> しようとする精神がある
というものにとても感銘を受けました。私がまとめられなかった
言葉がうまくまとまっています!
原爆に関するストーリーにあまり使うのは不謹慎な表現かも
しれないけれども、この作品はとてつもなく”面白い”です。
気をしっかり持って、読むべき作品。
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