鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

勇気をください

2015-04-16 | 
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詩集「生命いっぱい」より


2007年6月、三冊目の著書を神奈川新聞社から出版しました。
自身の人生観と世界や社会に対する想いを詩とエッセイにした詩集です。
絵手紙作家の浅田美知子さんが表紙カバーと挿絵を書いて下さいました。
この詩集の中から選んで紹介してゆきます。
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「勇気」って何でしょう。
自分自身で作り出すものなのか、誰かから与えられるものなのか。
誰しも心の中には持っているものの表には出せないものなのかもしれませんね。



     勇気をください
                              2000年11月

僕はいつから弱さに勝てなくなって
言い訳しかできない人間になってしまったのか。

僕はいつから理由をつけてはつらいことを避け
逃げることばかり考える人間になってしまったのか。

あと少しの勇気があれば、乗り越えられるのに。
あと少しの勇気があれば、弱さに打ち勝ってみせるのに。

誰か勇気を、僕に勇気をください。


   
   「生命いっぱい」神奈川新聞社
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