鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

神の望まれた事

2014-07-09 | 

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  詩集「マイナスからのスタート」より
 2001年3月、最初の著書を文芸社から出版しました。                   全体を三つに分け、                                   第1章 私の歩んできた道                                第2章 詩集「マイナスからのスタート」                        第3章 ともに生きる人たちへ(エッセイ集)                    という構成になっています。
 この詩集の中から選んで紹介してゆきます。( 6月1日から一日おきに掲載しています。)
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いま、世界の各地で争いが起こっています。
この争いも最近始まったものではなく、特に、宗教的な対立は根が深いものがありますね。
簡単に解決はできないとは思いますが、人間の愚かさを感じます。



      神の望まれた事


  何が違うのか、何を誓ったのか、そして何千年

  何をするのか、何ができるのか、そして何千年

  何をどうしたいのか、どうすればいいのか、そして数世紀

  見えるもの、見えないもの、今でも変わっていないはず

  聞こえるもの、聞こえないもの、今でも変わっていないはず

  語れること、語れないこと、今でも変わっていないはず

  神は違うものを何か与えただろうか

  太陽でさえ同じものを、水でさえ同じものを

  人はそれを忘れている

  神の人間への念いは同じはず

  神は相争えと憎しみ合えといつ教えたのだろうか

  どれくらいの人が犠牲になればよいのだろうか

  神の望まれたのは美しい心の大切さに気づくこと

  神の望まれたのは美しい時代の流れを創ること


                          「マイナスからのスタート」より
                           2000年9月 鈴木信夫
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