SUSHI ROCKS

「真音通信」(まおんつうしん)
写真と音楽。猫や鳥や草花、
時に酒に纏わるよもやま話など・・・。

新たに歳を重ね・・・

2010-11-25 11:02:32 | 日記


☆11月23日で51歳になりました。
去年はちょうど50歳になって、
人生の区切りを一つつけたのも束の間、
すぐに一年が過ぎて、また新しい一歩が始まったわけです。

☆午前中に買い物を済ませ、家へ戻る途中朝まで降っていた雨が止んで、
空がみるみる蒼く高く晴れてきたので、散歩に出かけたくなり、
急いで家に戻りカメラをバッグに放り込んで出かけてみた。

 

空が蒼く高くて、嬉しくなってくる。ほんの少し悲しくもなる。
51歳になっての記念すべき一枚目の写真。

 

 

見慣れた風景のはずだけど、今日はずいぶん違った印象を受ける。

 

☆東中野から上高井田を通り抜け、西武新宿線の踏み切りを渡り、
暫く歩くと妙正寺川に突き当たる。
川ではカモがたくさん泳いでいて、おばあさんが
パン屑を与えてた。休日の昼間なんともほのぼのとした晴れの日だ。

☆そのまま川沿いに左へ進むと、ほどなく「哲学堂公園」に着く。
11月のこの時期は一雨ごとに寒さがつのってゆく。
公園を訪れる人並みも今日はまばらだ。




陽あたりのいい場所でのんびり昼寝。
猫はいつでも暖かい場所を知ってるね。





よく眠ってる。 起さないように、そっと近づいて抱っこしてみた。


☆この世界に生まれ落ちてから、もうずいぶん長い時を過ごした。
夢見る頃を過ぎても、でもまだ夢の中。
人生そのものがまるで夢のように過ぎてゆく。
醒めない夢があるのなら、僕にも見せてくれますか?
いやいや・・・そんなふうに考えてはいけないな。

☆いつも訪れるこの場所で僕はあと何度、この猫さんと出会えるのだろう?
人間ってのは、いつもそんなふうに物事を考えてしまう。
余計な悲しみを生むのは、いつだって僕自身の心だ。


☆猫というのは哲学的真理をもう最初から知っているような気がする。
何も言わない。余計なものは何もいらない。
無いものねだりはしない。
だから・・・生まれた時からそういう事を解ってる。

「いまここに在るものは在る。いま此処に無いものは無い」
「だから無いものなんて何も無いんだよ」

☆通いなれたいつもの公園に、いつもの猫さんが居るかどうか、
それは僕が公園まで足を運ばないと解らない。
多分、猫さんはいつもの公園でこんなふうに、
のんびりと昼寝をしているだろう。或いは僕の知らない間に、
どこか違う町の公園へ引っ越してしまっているかも知れない。

☆こんなふうに考えるのはやめようね。
今日も逢えてよかったよかった。
のんびりと穏やかな風に吹かれて「明日も晴れる!」

 

今年3月、梅の花が咲く季節に撮ったお気に入りの一枚。


週刊ねこちゃんねる

2010-11-22 10:17:37 | 日記


☆久し振りに「週刊ねこちゃんねる」です。
休んでいたわけではありません。猫写真多すぎて困ります。

☆一昨日散歩中に出会った猫さんは
それはそれは人に慣れてて、ひょっとしてこの子はノラでは
ないかも知れない・・・。にゃあにゃあ言って擦り寄ってくる。


しきりに頭を擦りつけてくるので、相当痒かったのでしょう。



猫と遊んでるだけなのに、近隣の住民からは不審者扱いされます。
背中に冷たい視線を感じるわけです。

☆なかなかにせちがらい世の中です。

 

全然関係ないけれど、昨夜の月は満月。
兎が元気にモチをつき続けてました。


星の王子様ミュージアム

2010-11-17 12:04:14 | 日記


☆ガラスの森美術館前から強羅駅方面行きバスに乗ると、
すぐに「星の王子様美術館」へ到着。
そう、懐かしい面々が迎えてくれるってわけです。


到着するとすぐに王子様と、PETIT PRINCE という有名なロゴが目につく。


☆11月15日。夕暮れ近くなので、少し肌寒い。
先ほどのガラスの森美術館と比べると、家族連れなども居なくて
月曜日の夕方という事もあって、ここは閑散としてていいな・・・。





門をくぐり中へ入る。これを観ただけでも、わくわくしてきます。



☆世界中の少年少女のみならず、大人までも・・・
いや、むしろ・・・かっては少年少女だったけれど大人になって
すっかり何かを忘れてしまった、そんな大人たちの永遠の王子様。

☆大切なものは目に見えない・・・そんな言葉さえも、
大人になって日々忙しく暮らす中で、いつしか忘れてしまっていた。
忙しいという字は「心を亡くす」と書きますよね。

 


 

 

 

 

ゾウを丸呑みしたうわばみ。

 

 



ミュージアム敷地内にあるレストラン。店内の仕切りの壁も
「象を飲み込んだうわばみ」の形に、大きく切り取られてましたよ。

 

 



写真や絵でしか観れない、一度も行った事のないフランスの町並み。


 





☆右端のカフェは名前が「サンジェルマン・ドュ・プレ」だった。
かってパリで、およそ有名、無名を問わず、アートの世界を志す
多くの絵画家、音楽家、歌手・・・などが集った場所。






何十年振りかに、ついに逢えたキツネ・・・




陽が暮れてきて寒くなってきた。


☆一通り廻ってミュージアムを出て、バスに乗って帰りの駅へ向かう。

時がすぐに往き、木々の葉が落ちて、やがて冷たい冬がきて、
永い冬のあとには、やがてまた春がきて、それから夏がきて、
そしてまたいつの間にか夏が終ってしまい再び秋がくる・・・・。

秋になって陽の光を浴びてキラキラと輝く綺麗な紅葉を眺めるたびに、
僕はここで逢ったキツネや王子様のことをまた思い出すだろう・・・。

☆そんなふうに僕は、これから何度こんな綺麗な紅葉を
この人生の中で眺める事が出来るのだろう・・・

ずいぶん長く歩いてきたこの道程を振り返るたびに、
ただ風の音だけが聴こえる。
そして・・・ざわめく風の中に囁く声が聴こえる。

「大切なものは目に見えない・・・」


箱根ガラスの森美術館

2010-11-16 12:45:33 | 日記


☆箱根2日目。朝6時前に目を覚まし、ホテル内の庭園を散歩。




ホテルの裏庭にある「幸福の丘」にて。 紅葉が山並みに綺麗に映える。






ホテル正面右側の「ダイニング・ルーム/ザ・フジヤ」昭和5年建造。


☆さて今日の目的地、まずは「箱根ガラスの森美術館」
ホテル近くのバス停「宮ノ下」からバスにて、
山道を右へ左へ廻って登って、およそ20分ほどで到着です。





ここも周りの自然な地形を生かした造りで、素晴らしいの一言です。
池にはカモがのんびりほのぼのと泳いでる。






ガラス細工で出来たススキのオブジェ。





これは美術館内の天井壁画写真です。





生まれたばかりのキリストを囲む聖母マリア、
義父ヨセフ、マギと呼ばれる三博士などのガラス細工作品。





ガラスの森美術館の施設内にある「紅葉の小経」
箱根の紅葉は今がいちばんの見頃です。

 



いよいよ、もうすぐに冬の到来ですね・・・寒くなってきますね。










もう永い間、サンタクロースにも逢っていないなあ・・・。


☆クリスマスの贈り物☆

子供たちに贈り物をするサンタクロースの、そのモデルは
4世紀に実存した司教である聖ニコラウスだと言われている。
聖ニコラウスは貧しい三姉妹の話を、ある日耳にする。
三姉妹の家はとても貧しく、父親は娘たちが結婚するために必要な
持参金を用意することが出来ません。聖ニコラウスは深夜、
皆が寝静まっているときに娘たちの家を訪れ、煙突から家の中に
金貨の入った袋を落とし、娘たちは無事に結婚することが出来たという。



 



なには無くとも、光輝いてればいいですね。

☆さて箱根の旅、最後の目的地は「星の王子様ミュージアムだ。


箱根へ行く

2010-11-16 11:56:59 | 日記


☆11/14(日)、11/15(月)の二日間、箱根を観光してきました。
小田急電鉄にて新宿駅から箱根湯本へ、
そこから箱根登山線という二両編成の電車に乗り換えて宮ノ下駅へ。





箱根湯本駅から強羅駅までの山道をゆくローカル電車。






宮ノ下駅に着いて、まずは今夜の宿泊地である
「冨士屋ホテル・宮ノ下」のクロークに荷物を預け、さて出発。
明治24年築造。





こちらは一号館・二号館側。明治39年建造。



☆まず最初の目的地は「彫刻の森美術館」 宮ノ下駅から
彫刻の森駅で降りて徒歩2~3分で到着します。
この施設はどれくらいの広さがあるのでしょうね・・・?
すべての展示物をゆっくり観て廻ると、まる一日かかりそうなくらい
広大な敷地の中、至るところに素晴らしい彫刻や、現代アート作品が
展示されています。森や山の自然な地形を生かして
作品が風景に溶け込むように配置されています。

 




 










膨大な展示作品のすべてを、
ここで紹介するのは不可能なので、
特に僕が印象に残ったもので写真に収めたものを少しだけ。



PINK FLOYDのアルバム・ジャケットなんかに出てきそうな
ヒプノシスのデザイン風なオブジェだ。



ここは建物全体の壁面がステンド・グラスで出来てて、
螺旋階段を上がるごとに目が廻る・・・最上階まで登ると、
施設全体が360度見渡せる絶景スポットになっています。


☆初日は箱根に到着してホテル近くの「箱根神社」を見て廻り、
彫刻の森駅前で蕎麦を食べ、彫刻の森美術館で陽が暮れてきた。
晩秋の夕暮れは早く、特に山手は宵闇が近くなると急に冷えてくる。






そんなわけで、初日は早めにホテルへ戻り少し仮眠をとり、
夜8時に予約しておいたダイニング・ルームにて夕食。
食事は言うまでもなく、素晴らしいものだったが、
飲食代金もいうまでもなく、それ相当であるに違いない。


吉祥寺へ

2010-11-10 14:49:14 | 日記


☆4月の桜の季節以来、久し振りに井の頭公園へ行ってきた。
JR中央総武線で東中野駅から、中野~高円寺~阿佐ヶ谷~
荻窪~西荻窪~そして吉祥寺駅へ到着。


吉祥寺は、何と言うのか吉祥寺顔の女の子が多い。

☆吉祥寺顔って、どんな顔なの?って質問には店で直接答える事にしますね。


こういうお洒落なカフェや雑貨屋が多く、
若い人たちには、やっぱり人気の場所ですね。
僕はだいたいレコードを買いにくるか、井の頭公園あたりを
散歩にくるか・・・くらいのものだけど・・・。

 

桜の季節もいいけれど、秋の井の頭公園もなかなかに綺麗です。

 

 

公園内にある弁財天尊。

 

☆昨日は井の頭公園から、自然文化園、
そこからさらに足を伸ばして「三鷹の森ジブリ美術館」へ。

ずいぶん歩いて来たけれど、あと300メートル。もう少しだ。


☆徒歩にてようやく辿り着いたら・・・あれまっ?
11/9から11/19日まで10日間、改修工事のため休館だって??
これは残念だった。せっかく初めてのジブリ美術館を
とても楽しみにしていたのだけれどね・・・。

☆仕方なく、やって来たバスに乗り込んで吉祥寺駅前へ戻り、
時々行くジャズ喫茶にてお昼ご飯を食べた。

 






狭い階段を二階へ上がる。

 

☆店の玄関のドアにはSINCE 1974と書かれている。
74年ったら僕が中学生の頃だよ・・・。
吉祥寺の街には、こういう70年代の名残を感じさせるような場所や
老舗のバーなどが結構たくさんあって、こういうところは僕は好きだな。


平日の昼下がり。午後1:48PM です。

このくらいの時間になると、店は空いてて僕はいつも
この窓際の席に座る。 店の女の子が
「眩しいでしょうからブラインド降しましょうか?」と気遣ってくれたけれど
そのままにしてもらった。こうして陽のあたるカフェの二階で
ぼんやりと窓から見える階下の風景を眺めているだけで、
充分に心地良い。ランチ・メニューも安くて美味しいし、
食後のコーヒーを味わいながら聴くピアノ・トリオや、
ブロッサム・ディアリーのアンニュイな歌声は最高に素敵だ。


OLMECA展

2010-11-10 12:25:37 | 日記


☆西武池袋線にて石神井公園駅から池袋へ。
サンシャイン・シティへは久し振りに来たけれど、
ここはいつ来てもどうもややこしい造りだな・・・。

ALPAというのとstudio ALTAというのがあって、これまた、
ややこしくて仕方がないな・・・再びやれやれなのだ。




サンシャイン・シティに来て早速迷子になってしまうわけです。

 

 

あったあった・・・これだな。

☆サンシャイン・シティ別館7階の古代オリエント博物館です。
入場料は1400円。ちょっと高めな気もします。
ここはプラネタリウムや水族館、ナムコナンジャタウンなど、
若い人たちが多く集う街にしては、どの施設も入場料が
やや高めな設定ではないかな・・・と思うわけです。

まあ、いろんな大人の事情がそれなりにあるのでしょう。


入口にど~んっと構えるこのオブジェまでは写真撮影可。
館内は撮影NG! というわけで、展示物の写真はこれだけ。

興味がある人は是非行ってみてください。
お土産のグッズ売り場が入口付近にあって、
これがなかなか欲しいものが結構な数あって、散財してしまいそうです。


☆そうそう、サンシャイン・シティからの帰りに
池袋駅近くの猫カフェ「ねころび」という処へ行ってきました。
1時間1000円から。飲み物はフリーです。
人なつっこい猫ばかりで、ここは相当に楽しいところでしたよ。
猫たちの写真はかなりの枚数撮ってきたので、それはまたいずれ。


お登りさん気分でポチッと記念撮影。


秋の石神井公園

2010-11-10 11:48:31 | 日記


☆東京へ移り住んで13年になるが、
いまだにこの街には戸惑う事が多々ある。
その一つが地名の読み方。例えば浅草駅はあさくさと読むが、
雷門にある浅草寺はせんそうじと読みますね。
これは多分外国人の人からすれば、
かなりややこしい読み方なのだろうな・・・と思うわけです。

一昨日、都営大江戸線で東中野駅から練馬、
練馬から石神井公園駅へ向かうのに、降りる駅を間違えて
練馬駅の一つ手前の「新江古田駅」で降りてしまったわけです。
地下鉄の新江古田駅は「しんえごた」とふり仮名がうってるけれど、
西武線の「江古田駅」は「えこだ」になってる。
これは一体どういう事なのだろうかね・・・ややこしくて仕方がない。
これは日本人であってもかなり戸惑う・・・。

秋葉原は「あきはばら」ですね。でも関西人の感覚だと
「あきばはら」と読んでしまいそうです。
深大寺は「じんだいじ」ですね。でも「しんだいじ」と読んでしまいそう。

「ニホンゴハ、ホントニ、ムツカシイデスネ・・・」
やれやれなのである。

☆さて、そんなこんな思案に暮れてるうちに石神井公園へ到着。




何度も訪れて見慣れた風景だけど、
季節ごとに色合いが移り変り飽きる事がないのです。



今回もカワセミがうまいタイミングで来てた。
でも、かなり遠い。ズームいっぱいいっぱいでこれ・・・
僕のカメラ(Nikon P-100)だと、これが限界かなぁ・・・。


平日の石神井公園は人出も少なく、のんびりした時間を過ごせます。

☆さて今日は午後から池袋へ出て、サンシャイン・シティの中にある
古代オリエント博物館で開催されているOLMECA展へ行くよ。


夕陽を追いかけて

2010-11-04 10:39:29 | 日記


☆いつもの道を通って坂を下り、流れる川に沿って
ぽっちらぽっちら歩いていくと、いつもの見慣れた公園に辿り着く。
いつもの猫たちに会えるかな・・・と思って行ってみたけど、
どういうわけか今日は一人も居ない。
広大な公園の中をずいぶん探して廻ったけれど、どうにも今日は
みんな見当たらないな・・・二時間ほど過ごして諦めて帰ろうとした時、
ひょっこりと現れた。いつもの猫さん、この子の名前は
勝手に僕がつけた。 「山本竹善」(やまもとちくぜん)
竹善はここの公園では有名な人気ものの猫だ。

我ながらなかなか良い名前をつけたと思う。


木の陰でこっそりと、ひなたぼっこしてました。

 

☆昨日は祝日でいつもの場所には子供たちが多かったからか、
ずいぶん離れた処で隠れていたんだね・・・
こうしてじっと佇んでいると少し冷えてくるね。

竹善さんは、いつもひょっこり現れて、ちょっと目を離すと何処かへ消えてる。
本当にまるで魔法のようにポンっと現れて、忽然と居なくなる。





写真に撮られるのも、もう馴れたもんです。


☆竹善さんの後ろにあるベンチに腰かけて、暫しぼんやり過ごしていた。
やらなければいけない事、やりたくない事、いろんな面倒な事を
ひとつひとつ考えながら、さてどうしたものやら・・・
ぼんやりといろんな思いを馳せてみる。時の流れは早く、
季節も、もうすっかり冬の気配だ。今年の秋は短かかったなあ・・・。


☆この公園に来て、こんなふうに竹善と遊んでいると、
いつも心の中に、ふとよぎる歌がある。


♪いつからだろう 父は小言の たったひとつも やめてしまった
いつからだろう 母が唇に さす紅を やめてしまったのは
長生きしてねの 一言さえも てれくさく言えず
明日は出てゆく日 戻っちゃだめと 自分に言った
切り捨てたはずの ふるさとだから♪


♪いつだって 真剣に 僕は生きて きたはずだけど
でもいつも そこには 孤独だけが 残されていた
沈む夕陽は とめられないけど
それでも僕は追いかけてゆく
沈む夕陽を追いかけて 死ぬまで 僕は追いかけてゆく

☆曲がりくねった長い道を、もうずいぶん歩いてきたが、
それでもまだまだ道は続いてゆく。
黄昏の秋風がほんのちょっと染みてくる。