チャオ!
とっても久し振りの更新です。
自分でも久し振り過ぎて呆れていますよ。
お待たせしました。GOOD NEWSです。
DJ-SUSHI's NEW REMIX ALBUM
26th APRIL 2017 RELEASE
「MIWA HITOMI / WORKS FOR HOT FLOOR TRACKS
☆毎年、何枚ものコンピCDは出してきたものの
洋楽の全編リミックスCDのリリースは、
なんと15年ぶりらしい。
そんな前の事だっけ?と調べてみたら確かにそうだった。
合間に、いくつかの邦楽リミックスは出してたけど、
洋楽、特に完全パッケージにして出すのは
とにかく久し振り。そう、今年は燃えてるんです。
1997年の7月に上京してから2017年でちょうど20年。
あっと言う間だったな。東京での20年は、
いつもいつも時間に追われてたような気がする。
あまりにもめまぐるしく、そして忙し過ぎた。
2016年の去年はDJ活動40周年記念で、
4枚組のコンピCDを出せたが、20周年の今年は、
なんとしても気合の入ったモノを出さなきゃ・・・と
年明けから考えてたわけです。
2月からプリプロ始めて、3月まるまる1ヵ月ほどかけて
ようやく録り終えたのが、今回のアルバム。
「MIWA HITOMI / WORKS FOR HOT FLOOR TRACKS」
今回はいろいろ大人の事情なるものがありまして、
DJ-SUSHI名義で出せませんの。諸事情お察し下さい。
WORKS=「工房」HOT FLOOR=ディスコやバー、
ダンス・クラブなどの賑わっているフロアー。
TRACKS=(磁気テープの)音帯・サウンド・トラック
レコード・CDなどの一曲分
つまり、このアルバムは最初からクラブのフロアーで
爆音で流れる事を想定して創ったDANCE MUSICです。
実際、録ってる時はSTUDIO MONITOR HEADPHONEで
かなり大きな音でモニターしてたし、
音像やL・Rの位置、ミックス・ダウンの時も細心の注意を
払いバランスをとって気持ちのいいCLUB TRACKを
心掛けたが・・・しかしながら・・・
果たして、このCDがめでたく一人一人の手に渡った時、
そんなに大きな音で再生されるのだろうか??
いや、そりゃないな。皆さん適当に小さな音で
近所迷惑にならないように聴いてらっしゃるはずだ。
まあ、そうだよね。それが普通ってもんです。
出来るならば、このアルバムはヘッドフォンで
なるべくデカイ音で聴いてください。
IPodなどに入れて、通勤時に爆音で聴いてください。
出勤時の憂鬱や、退屈な電車の中で
あなたの脳内にクラブ・フロアが拡がります。
アガリます。そういう音をギッチリ詰め込んで、
塩胡椒効かせて、スパイスたっぷり隠し味も仕込んでます。
楽しんでもらえると嬉しいな。
音楽を通して親密に繋がっていたいな。PLUG ME IN !
では、収録曲について簡単にTRACKごとに紹介しておこう。
TRACK 1. HELLO~HERE WE GO / HARD ROCK SOFA & SWANKY TUNE
SMACK MY BITCH UP / PRODIGY
オープニングのイントロHELLOはベーシックがTYOの
「パーリー・ピーポー」のリフレイン。
そこにPRINCEとAC/DCとJOAN JETTとか被せた。
スクラッチ音のサンプリングはRUN DMCのWALK THIS WAYだな。
このイントロからHERE WE GOが出てくる瞬間が
めっちゃカッコイイわけですよ。
HARD ROCK SOFAはロシアのEDMチームで、
この曲のリミキサー陣はSWEDISH HOUSE MAFIA.
途中の4つ打ちのリズムにDAFT PUNKを被せて、
そのままPRODIGYのSMACK MY BITCH UPへと流れ込む。
ここでBPMが127から135まで上がる。つまり、
「CHANGE MY PITCH UP! SMACK MY BITCH UP!」というわけで
PITCH UPするのだ。
PRODIGYの曲の後ろでウニウニ唸ってるサイケデリックな音は
HALLUCINOGENとX-DREAMです。ともに90年代の
サイケデリック・トランスの最高峰アーチストだ。
エンディングまじかのエレベータ音は
PINK FLOYDのWELL COME TO THE MACHINEからサンプリングした。
余談ながら、HERE WE GOの途中にCOZY POWELLのドラムも入ってる
もちろん、そんなの誰も解らないだろうけど。
TRACK 2. A DEEPER LOVE / ARETHA FRANKLIN
LET THERE BE HOUSE / DESKEE
HELLO,WELCOME TO THE DAWN !
こんな台詞に導かれて続く二曲目はアレサ・フランクリン。
A DEEPER LOVE. 1996年くらいの楽曲かな。
およそ、アレサらしくない豪快なHOUSE MUSICだ。
C+C MUSIC FACTORYのGONNA MAKE YOU SWEATのリフを
イントロに被せてる。歌のバックにも随所に
いろいろ被せたが、夢中になって誰のどんなリズム
トラックを被せたのか忘れてしまったよ。
DESKEEのLET THERE BE HOUSEは90年代初頭を代表する
ハウスの典型的な王道リフの名曲で、この曲は昔CLUBで
よくかかっていたし、踊ったし、僕自身もよく流した。
途中、TECHNOTRONICのGET UP(BEFORE THE NIGHT IS OVER)の
サビを被せて、かなりアッパーなTRACKに仕上がった。
TRACK 3. ONE MORE TIME / DAFT PUNK
ダフト・パンクをREMIXするなんて、なんと無謀な・・・
彼らの音作りは、とてもシンプルに聴こえるけど、
じつは非常に綿密に計算され、音と音、リズムの合間に
ものすごくエモーショナルな隙間がいっぱいあって、
その隙間に聴き手は、すとーんっ!と見事にはまるわけです。
ONE MORE TIMEは2000年代を代表するDANCE TRACKの名曲で
僕はこの曲を何度かREMIXしてみたが(5 TRACKくらいあるかな?)
最終的に、このバージョンに落ち着いた。
脳内を直接刺激するようなキーボードのリフ、
身体のど真ん中に突き抜けるバス・ドラムの音、
POPSとDANCE MUSICが見事に絡み合った、
最高に気持ちのいいナンバー。
アルバム中、いちばん苦労したMIXです。
TRACK 4. UPSIDE DOWN / DIANA ROSS
ANOTHER ONE BITES DUST / QUEEN
LOOKIN' FOR A NEW LOVE / JODY WATLEY
80'sど真ん中! 40才以上の世代には、
このMIXはたまんないでしょ?
このTRACKのベーシックなアイデアは2016年9月に
新宿のBE-WAVEってクラブで演ったNILE ROGERSの
BIRTHDAY PARTYでのプレイの時にほぼ出来上がってた。
イントロはDAVID BOWIEのLET's DANCE.
そしてUPSIDE DOWN.この流れはまんまNILE ROGERSの
プロデュース繋ぎで、QUEENのANOTHER ONE BITES DUSTも
リズム・パターンやギターのカッティングがまんまNILE.
JODY WATLEYもプロデュースはNILE FAMILY.
そんな3曲を繋いで、上からスパイスいっぱいかけてみた、
使用した音源はHEESEYのDONJAN CITY LIGHTS
MICHEL JACKSON / BILLY JEAN
RUN DMC / WALK THIS WAY
FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD / RELAXなど。
一発録りのライブDJに近いノリで、
スリルがあったし、とても楽しかった。
TRACK 5. SHOW 'M THE BASS / MC MIKER G
8分くらいある12インチ・ミックスの原曲を
切ってバラして、いろいろ繋げて4分43秒の
コンパクトなDANCE TRACKにまとめてみた。
この曲のサブ・タイトルは
「二人の百人町 / 泊りが8000円!」という。
そう勝手にタイトルをつけた。
曲中にサンプリングした
2 IN A ROOMのSOMEBODY IN THE HOUSE SAY YEAH!
というフレーズがどうしても
「泊まりが8000円!」って聞えるんだもん。
百人町にしたのは、歌舞伎町だと8000円じゃ泊まれないからね。
POWER STATION / SOME LIKE IT HOT
2 IN A ROOM / SOMEBODY IN THE HOUSE
EARTH WIND,&FIREなどをサンプリング。
ちなみに「GIMMIE BASS !」のシャウトはYELLOW MONKEYの
HEESEYさん。収録したあとの事後報告ですんません。
TRACK 6. WHEN THE HEARTACHE IS OVER / TINA TURNER
1999年のヒット曲らしい。
久し振りに取り出して聴いてみたMDディスクの中に
この曲が入っていて、これ誰の歌だっけ?と思って
調べてみたらTINA TURNERの歌だった。
なぜそのMDに入っていたのかは謎。
昔、ジムでランニングをする時に聴く用に作った
MDディスクの65分目くらいのところに入っていたんだよ。
ところが、僕はいつもジャスト60分で10㎞のランニング
をしていたので、この曲まで辿り着いてなかったから
聞き覚えがあまりなかったというわけだ。
あらためて、ちゃんと聴いてみるとすごく良い歌だなと。
REMIXはそんなに手を加えていない。
イントロのサイズを倍の長さにして、
あたまにMANIC STREET PREACHERSのYOU STOLE MY SUNの
ドラムのループを繋げてあとから波の音を被せた。
うしろでかすかに聴こえるのは
ROXY MUSICのアルバム、AVALONから抜粋。
シェールの大ヒット曲「BELIEVE」なんかにも通じる
歌もののDANCE TRACKで、僕はこういうの大好きだな。
スタンダードになりうる隠れ名曲だと思う。
TRACK 7. DON'T YOU WARRY CHILD / SWEDISH HOUSE MAFIA
TOTAL ECLIPSE OF THE HEART / NIKKI FRENCH
CHILDREN / ROBERT MILES
ラスト・トラックは14分09秒で、もちろんここがアルバムの
ハイライトであることは間違いないけれど、
ほとんどREMIXはしていない。繋ぎ一発のライブDJ的な選曲と
流れだけで決めた。SWEDISH HOUSE MAFIAは間違いなく、
昨今のEDMユニットの最高峰だと思うし、
収録したこのDON'T YOU WARRY CHILDは後世に残る名曲だと。
エンディングにフランジャーを少しかけたぐらいで、
まったく手を加える必要がない完璧かつエモーショナルな
DANCE TRACKだと思う。
個人的で複雑な思いがあり、昨年12月にガンで亡くなられた
友人の青野雅彦氏に捧げたい。
一曲目のDON'T YOU WARRY CHILDと3曲目のCHILDRENが
ほとんど手を加えていないぶん、真ん中の
TOTAL ECLIPSE OF THE HEARTは、これでもかっ!ってくらいに
もうギンギンにアッパーなHOUSEに仕上がっている。
BPMもアルバム中MAXに速い。MEAT LOAFの作で
ボニー・タイラーの80年代の大ヒット曲だけど、
このハウス・アレンジのNIKKI FRENCHの
バージョンもやたらカッコいい。
そこからROBERT MILESのCHILDRENへの繋ぎで着地するという
選曲は、僕が大阪のクラブUNDERGROUNDで1996年くらいに演ってた
DJ時のセットの流れそのままで、懐かしくもあり
自身でも感慨深いものがある。そんな感情を込めて
20年分の総決算的な流れの選曲にしてみた。
以上が収録曲についての簡単な解説です。
このアルバムをきっかけに皆と音楽で繋がり、
また新しい何かを紡いでいけるとあるとうれしいな。
LET's STAY TOGHETHER !
以下は今年春からのDJツアー・スケジュールです。
DJ-SUSHI 「メランコリニスタ・ツアー2017」
☆2017 4月26日 代々木二丁目BAR「CITY倶楽部」
5月6日 新宿BAR THERTEEN
6月9日 新井薬師 894BASE
7月29日 歌舞伎町BAR FROM DUSK TILL DAWN
8月 大阪(予定)
8月26日 西新宿 ROCK INN CURRENT跡地
9月16日 札幌(予定)
MORE INFO: facebook dj-sushi/ Yasushi Okano
よろしくね。
アルバムのジャケットデザイン(表)を手掛けて頂いた
日向宏一氏、裏ジャケットとレーベル・デザインを手掛けて
頂いたアラン岡崎氏に特別な感謝を。