SUSHI ROCKS

「真音通信」(まおんつうしん)
写真と音楽。猫や鳥や草花、
時に酒に纏わるよもやま話など・・・。

博多発、宮崎行きハイウェイ。

2012-03-30 08:58:10 | 旅行


☆下関から関門海峡を渡り、門司を超え小倉に着いて、
小倉からソニックに乗り換えて午後5時に博多駅に辿り着いた。
ここから宮崎行きのバスの時間までには
1時間と15分あったので、地下鉄に乗って中洲まで行った。

下関でお昼ご飯のタイミングを逃してたから
博多のとんこつラーメンでも食べて行こうと・・・。
夕暮れ前の那珂川を川に沿ってあてもなく歩いてく。




ちょっと懐かしいような・・・ちょっと心が揺れてしまうような・・・
僕にとって、博多はそんな街です。


 
 






長いこと会ってないけど、昔からの友人がたくさん居る街・・・。
 

 

 

☆中州でラーメンを食べて(店の名前は覚えていないけど美味しかったなぁ)
そしてまた地下鉄に乗って博多駅へ戻る。
博多バス・ターミナルからは18:15発の宮崎行きのバスに乗り込んで
長かった今日一日の旅は、あと4時間と5分で終わる。
(ホント長いですね・・・)



暮れなずむ博多の街にさよならを告げて、 さていよいよ今夜最後の旅路。
 
 
 
 
☆博多バス・ターミナルの近くでコーヒーを飲んで、
煙草を吸って乗り込んだ。いよいよバスは最後の目的地へと向かう。
37年振りの帰郷・・・思えば遠くへきたもんだ。
なんだって、こんな永い時間がかかってしまったのだろう?

アナウンスが流れ、バスはゆっくりと動き出し、
夜のハイウェイへと滑りこんでゆく。
懐かしい歌が、ふと心によぎる・・・。

寂れた港町で

2012-03-22 22:07:57 | 旅行



☆4日目の旅の早朝、朝食はとらずに松江駅でお弁当を買って、
6:18分発の山陰本線アクアライナー「益田行き」に乗り込み、
今日はこのまま一気に松江~益田~萩~新山口と山陰本線を南に下り
新山口から下関へ行き、下関~小倉~博多へ向かう。
そして博多から何とかして今日中に宮崎まで辿り着けるといいな。


☆松江駅から益田駅、そして益田駅から新山口駅へ向かう
山陰本線の列車は、途中に車窓から望む日本海の景色が絶景だ。
海の色が青とエメラルド・グリーンにキラキラ輝いている。

おだやかに晴れわたった青い空と青い海。
水は透明だから、こんなふうに空が青くないと
海も綺麗な青にならないんだ。水平線の彼方をほら、
白い貨物船が横切っていくよ。




カニちらし寿司。
列車の窓から日本海の綺麗な海を眺めながら食べる。
こりゃあ美味しいね。




☆松江駅から益田駅までは3時間26分で着いた。



 

益田駅構内で見た「柿本人麻呂」(かきのもとのひとまろ)の像。
万葉集:三十六歌仙の一人ですね。


♪旅の夜の 
出雲の雪に我が身ふるわせ
滅入る心に姫君の
風邪などひかぬようにと、いいmail
いと優しきかな 
まどろみの 
夢に響くこもりうた♪
(読み人知らず)


☆益田駅~新山口駅までは2時間14分。
そして新山口駅~下関駅までは1時間06分だ。

☆乗り換えや待ち合わせなど含めトータル8時間ほどかけて
ようやく下関に辿り着いた。




下関駅前の歩道橋から。




 
 
 
 


 



 
 
 
 
 



 

「平家踊りの群像」と書かれてあった。



☆下関港を見たくて海のある方角へ歩いて行ったが、
辿り着いた港は、やはり境港や尾道の港と同じように、
ひっそりと時の流れに置いてけぼりにされているかのような、
そんな印象を受けた。昔、かっては賑わっていたこれらの港も
今はひっそりと佇んで、何を待っているのか・・・。


 

 




 
 
 
 
 


 

人けのないこんな寂れた港の風景が僕は好きだ。




 
 




 

下関港で出会った猫さん。
警戒心もない・・・人に驚かされるような事も
あまりないのだろう。




☆お腹が少し空いていたので、食べ物屋さんを探してみたが、
それらしき店はあまり開いてない。
営業しているのは、テナントで入っているような、
東京でも食べれる同じ店ばかりだった。

そしてこの町の飲食店街なども、閉店・店じまいの張り紙が目立つ。
昭和の時代の頃から営業していたんだろうな・・・と、
そんな佇まいの店。変わりゆく町、変わりゆく時代。


☆港からぶゅっ~という冷たい風が吹いて
「もう早く行っちまいな!」と僕の背中をおした。


☆博多から宮崎行きのバスを電話予約して、
下関港を振り返らずに汽車に乗り込み、
下関駅から、関門海峡を超え門司港を越えて小倉。

そして小倉から電車を乗り継いで博多駅についたのは
陽が少しづつ暮れかけようとしている午後5時前だった。

風と波と、うみねこたちの歌を聴いている。

2012-03-21 08:46:08 | 旅行


「風と波とうみねこたちの歌を聴いてる」

☆出雲大社を廻った午後、
日御碕(ひのみさき)行きのバスへ乗り込んだ。
この大社前から日御碕行きのバスは「岬めぐり」バスで
海に沿って曲がりくねった山道を走り出すと、
すぐ左手に広大な日本海の青い海原が目の前いっぱいに広がる。

日御碕まではバスに揺られて、およそ25分くらいの旅だけど、
この景色は本当に、ちょっと悲しくなるくらい綺麗だったなぁ・・・。



 








 

 

正面に見える白い建物が日御碕灯台。日本で一番高い石造りの灯台だ。



☆やがてバスは日御碕神社前に到着。
多くの人たちは、まずここの神社へ向けて歩いていくんだけど
僕は真っ先に、バスの中から見えていた岬へと歩いた。

そこは径島(ふみしま)というところで、
うみねこの繁殖地として国の天然記念物に指定されているそうな。
寂れた海岸にはポツンと繋がれたほんの小さな漁船が数隻だけ・・・
訪れる人は僕以外には誰もなく、聞こえてくるのは風と波の音と
うみねこの「ニャーニャー」となく鳴き声だけ。

長い時間、じーっとして動かない鳥たちが、
時おり何かを思い出したかのようにいっせいに羽ばたく。
弧を描いて蒼い海をぐるりと廻る・・・そして岸壁に辿り着いては、
また長い時間そこでじーっと時をやり過ごす。

☆僕は煙草に火をつける。潮で少し湿った煙草を燻らせて
飽きることもなく、じーっとうみねこたちを眺めてた。




いつまで見てても飽きない・・・。



☆1時間ほど、ここでうみねこたちの歌を聴いて、
高台にある「日御碕灯台」に登ってみた。



 
 

明治36年(1903年)4月1日完成。
地上からの高さ43.65メートル。
下から見上げると結構高いよ。


☆灯台の中は細い急な螺旋階段をぐるぐる廻りながら昇っていく。
いちばん上に辿り着くまでに結構目が廻る。
200段くらいあったかな・・・息も切れるよ。
すごい急勾配の螺旋階段なので、短いスカートの女性には
ちょっと向かないかもね・・・。まあ気にしないでくれるといいな。



☆やあ、みんな元気ですか?
東京からローカル電車をはるばる乗り継いで、
新宿~熱海~浜松~豊橋~米原~大阪~姫路~鳥取~米子と廻り、
ようやく辿り着いた場所は島根県の出雲市。
心地よい海からの風に吹かれて、

「いま僕が立っている場所はこんなところです。 」


 

北緯:35度26分02秒
東経:132度37分45秒


☆眼下に見える海がとても綺麗だ。
みんなにも届けたいこの海の色と風の歌、
寄せては返す終わりのない波の音と、うみねこたちの歌声・・・。




 






☆灯台から日御碕神社の方向へ向かう道の途中に、
店先でイカを焼いて売っているおばちゃんに会った。
ほんの少し世間話をしたついでに焼きたてのイカを買った。

僕がありがとうと言う。そしておばちゃんが笑顔で
「楽しんでね~」と言ってくれる。
そんな何気ない一言が、海からの風で
少し冷えた身体を温めてくれる。そして染みてくる。









☆僕はまたうみねこたちの集まる径島に戻ってイカ焼きを食べた。
このまま、ずーっとこうしていたいな・・・。
そういうわけにもいかないんだけどね。

お気に入りの歌、ひとつくちずさみ、南から吹いてくる風に向かって、
ここからまだまだ旅は続くよ・・・。


出雲大社へ

2012-03-21 07:26:02 | 旅行


☆米子のホテルを朝七時半に出発し今日はまず、
午前中のうちに出雲大社へ向かうことにしよう。

 

米子駅前にある鉄道のオブジェ。
(山陰本線発祥の地)

 

 

☆米子駅からアクアライナー益田駅行きの列車に乗り、
松江駅を越えて暫くすると右手側車窓に宍道湖が広がる。
朝の光にキラキラと輝く宍道湖の湖面の景色を眺めながら
カタコト・カタコト揺られて米子から1時間と13分で出雲市駅へ到着。

 

出雲市駅の改札を出て駅舎のドアをくぐるとこんな看板が。
「神話の夢舞台・出雲」と書かれてる。なんだか、わくわくしてきますね。

 

 

これは、鳥取駅でもらったチラシに載っていた紙原四郎氏の手による切り絵。
「神話の神々」という切り絵展がお城山展望台河原城2階イベント・ホールで
開催されているそうな。(3月3日~5月6日まで)

 

☆出雲市駅前に大社行きのバスが先に来たので、それに乗り込んで出発。
出雲大社まではバスで25分ほどで到着した。

 

 

 

 

 

 

 

オオクニノカミと白うさぎ。

 

 

 

 

いい表情してるなぁ・・・。よく出来てる。

 

 

 

 

撫でてあげてね。

 

 

 

 

 

ここでは道行く人たちに何枚も記念撮影を頼まれました。
(ちなみに僕はここの観光ガイド・スタッフではありません・・・)

 

 

 

 

「結び・縁を結ぶ」

恋愛成就や良縁祈願だけに限らず、悪い縁を絶ち切って、
人と人とが出会い、そして良い縁を結ぶという事は
日々、この世界で生きる我々にとってとても大切なことですね。

繋がる・紡ぐ・つちかう・尽くす・・・そして結ぶ。
絆を繋いで、大切な何かを人と人との心と心でしっかり結ぶ。

 

 

 

僕たちの、ほんのささやかな日常だって、
誰かと出会うということは、70億分の一の奇跡だ。

良い出会いがあるといいですね。それを「神話」と呼んでも構わない。

 

 

 

「よい旅を」と誰もが言った。

 


☆お昼少し前に大社近くの蕎麦屋に入り、割り子そば(三段重ね)を食べた。

出雲そばは麺も美味しいけれど、つゆにとても味があります。
朝ごはんを食べてなかったので、この蕎麦屋さんから
すぐ向かいにあったもう一軒の蕎麦屋さんへまさかの蕎麦はしご。

そこでは釜ゆでそば(温)を食べた。
割り子そば、釜ゆでそば、どちらもとても美味しかったです。

☆細く長くあなたのそば(側)にも、良い結びを。

さて、オチもついてお腹も膨れたことだし、次は日御碕(ひのみさき)へ行くよ。


境港・水木しげるロード

2012-03-19 21:45:40 | 旅行


☆境港までは鳥取駅から米子駅へ出て、
そこから0番ホームにて境港行きの電車に乗り込む。
1番ホーム・・・2番ホーム・・・うむ?0番ホーム・・・?
暫し戸惑ったけれど、米子駅の0番ホームは1番ホームのずーっと先にありました。

(米子駅は通称「ねずみ男駅」なので霊番ホームだそうな・・・)

境港駅へは鬼太郎列車で行くのです。 
これが0番ホームから出ている鬼太郎列車の「ねこ娘号」ですね。
僕が乗り込んだのは「ねずみ男号」でした。

ちなみに鬼太郎はもちろん、「目玉オヤジ号」もあります。

 

 

 

列車の中は天井もシートにも至るところゲゲゲ仕様でとても楽しい。

 

 

 

 

境港駅を出るとすぐに水木先生のこんなブロンズ像があった。
ちなみに境港駅の駅舎は港町らしく、屋根に灯台がついてて素敵ですよ。

 

 

 

 

 

こんな小さな寂れた港町にこれだけ多くの観光客を呼び込める事が出来る
水木しげる先生はやはり偉大ですね。


 

 

 

町の通りのあちこちにキャラが居て、細かいところにも目を離せない。

 

 

 

 

 

河童の三平。かわいいなぁ・・・・。

 

 

 

 

あずき洗いだ・・・これも堪らん。

 

 

 

 

散髪屋さんの玄関にもほらっ。

 

 

 

 

 

これは「水木しげる記念館」入口にある先生のブロンズ像。

 

 

 

 

記念館入口手前にも、こんなのが・・・排水溝のフタです。

 

 

 

 

 

記念館の一部は写真撮影が可能だ。

 

 

☆水木しげるロードから記念館や土産物屋さんなどを
ひと通り見て廻ったあと、港まで歩いて訪ねてみた。

 

思ったとおり、境港は寂れた感じで人けはあまりなく、
時の流れにやや置いてけぼりにされたかのような印象を受ける静かな港だった。

 

水木しげるロードのいちばんはずれあたりで、
ものすごく時代を感じさせるパチンコ屋さんがあったのには驚いた。
ネオン・サインなどはなく、壁面のデザインやロゴ文字を見る限り、
とても懐かしい気持ちになったので、多分70年代半ばか後半頃の建物で間違いないと思う・・・。

そして驚いた事にその店は営業してらっしゃるみたいでした(笑)

さすがに中へは入ってみなかったのだけど、
ひょっとして「ゼロ・ファイター」やら「マジック・カーペット」などの台があると
こりゃあビックリしますね。まさかそんなわけないですよね・・・。

 

 

 

夕方4時半頃。
この日の境港は曇り。時々雪・そしてほんの一瞬だけ日が差したりの天気。
さすがにこの時間になると山陰の町は冷えてきます。

 

☆日暮れまで境港で楽しく過ごし、米子駅へ戻りホテルにチェック・インする。
少し早いけど6時頃、ホテル近くの居酒屋で晩御飯代わりにビールを肴と飲む。

刺身盛り合わせやカニの天ぷら、ほたるイカの沖漬、〆に車エビ塩焼きを頂く。
やはり海鮮類はどれも新鮮ですこぶる美味しかったな。

☆そんなこんなで一泊目は宿無しで経費を抑えた分、
二日目の夜は、ちょっとだけささやかだけど山陰の酒と肴三昧だ。

さすがに夜はまだ早い時間だったけど、
すっかり眠くなったのでホテルの部屋へ戻ることにしよう。
居酒屋を出てホテルまでの道のりを歩いているうちにまた降り出した雪が
みるみるうちに積もってきて、さすがにこの地方の雪は
気合が入ってててあっと言う間に、 ホント、ほんの数分で
この小さな町を真っ白に変えてゆくんだ・・・。

これにて旅の二日目の夜も無事終了。
宿があって 暖かい寝る場所がある事の幸せをしみじみとかみしめ眠る米子の夜。

明日は早起きして、いよいよ出雲大社へ行くのさ。


鳥取へ32年ぶりに降り立つ。

2012-03-19 18:19:29 | 旅行


☆ローカル電車を乗り継いで大阪駅へ到着したのは夜の11:38分だった。
今夜は宿無し。キタかミナミか風吹くままどこでも行くが・・・と、
その時、友人から大阪着いたのならミナミで乾杯しませんか?とメールが届く。

ここでダイスが振られミナミで飲む事に決定。
心斎橋にあるダイアモンド・ロックスBARで結局朝まで飲んで、
そのまま閉店後、男三人で餃子の王将へ。
再び飲む、食う、飲む、食う・・・そして飲む。

いい加減腹は膨れたし、何よりすっかり酔っ払っているし・・・
でも、悲しきかな、僕はこの状態でローカル線に乗って旅を続けねばならぬのだ。
「良い旅を」と言ってくれた友たちと別れ、大阪駅へ辿りついた時は朝の7時前頃。
さて、何処へ行きますかね・・・?

☆とりあえず酔ってるし眠くて仕方なかったが、大阪駅から姫路行きの電車に乗り込んだ。
すぐに電車の中で眠りこんでしまった様子で、ふと目を醒ました時、
電車は西明石に到着していた。うむ、姫路まではもう少しだ。

次に目を醒ました時、電車は神戸に着いていた・・・・神戸?
ややっ!これはいかん。西明石から神戸って事は引き戻っているじゃあないか??
慌てて電車を降りる。時刻を見れば9時を廻っている・・・。
二時間かけてまだ神戸か・・・これはいけないな。
気を取り直して、何とか再び姫路駅の電車に乗り込んで、寝ずに踏ん張る。

姫路駅からいっきに鳥取を目指そう。
次なる目標は鳥取県・境港の「水木しげるロード」だ。

 

☆姫路行きの電車で眠りこけてしまったせいで、朝から大幅に時間をロスしてしまった。
仕方ないので、時間を取り戻すべく姫路から鳥取までは
特急列車に乗り込んだ。これで特急列車代金2370円のロスだ。

そんなこんなでようやく鳥取駅へ辿り着いた。

ここで途中下車した。32年ぶりに鳥取へやってきたというわけだ。

 

 

いうまでもなく・・・カニです。

☆鳥取の冬はなんと言ってもカニ。そして夏は白イカですか。
見るからにでかくて美味しそうなカニですね。

☆さてさてしかし、ここ鳥取駅からすぐに米子駅へ、そして米子から境港へと。
休む間もなく走り続けねばならぬのです。
カニを食べたい衝動を抑え、再び電車に乗り込んで目指すは境港。


旅ふたたび・・・

2012-03-19 17:39:59 | 日記


☆前回は広島の宮島~尾道~倉敷と旅をしてきたが、
どこの町にも、それぞれの歴史があり旅して廻り行く先々で、
それぞれにとても感慨深いものが多々あった。

広島まで行ったので、じつを言うとそのまま鳥取~島根と廻りたかったが
スケジュールの都合が合わずそれは断念。仕切り直して「旅ふたたび・・・」というわけです。


☆3月11日。大震災からちょうど一年が過ぎたその日、
朝早く起きて、テレビで震災関連のニュース番組を何本か観て、
顔を洗い荷物をリュックに詰めて旅に出た。

今度の旅の目的は宮崎県の児湯郡都農町というところ。
ここは父母の故郷で、僕もこの町で生まれ三才頃までここで育った。
青春18切符を買ったので、今回は宮崎までJRのローカル列車で行く。
何日かけて辿り着けるのかは解らない・・・お金はあまりないが、時間はたっぷりある。

うん、まさに「青春18切符を握り締め旅に出る」にふさわしいシチュエーションだ。


☆東中野を12時前に出発し、東中野~新宿~品川と経由して
品川から東海道本線「アクティー・ライナー」でまずは熱海で途中下車した。
宮崎までは長い旅になる。ここでちょっと一休みして美味しいもの食べて行こう。



海沿いの国道横に咲いていた河津桜。
枝がかすかに震え花びらが舞い落ちてくるので、
見上げてよく観るとメジロが数羽とまっていた。

 

☆遅めのお昼ごはんを日本料理屋さんで食べる。
刺身盛りや天ぷら、貝汁などを肴にビールを一杯だけ。
魚介類がやっぱり美味しいな。

 

熱海の仲見世通りで売っていたイカ。
こういうのを海辺の温泉街で眺めているだけで、酒がすすむってもんです。

 

☆旅の初日から、あまりゆっくりもしていられないので、
熱海の夕暮れに後ろ髪ひかれながら電車に乗り込む。
熱海~静岡~浜松~豊橋と一気に西へ下る。

次の電車の乗り継ぎまで40分ほど待ち合わせ時間があったので、
豊橋で途中下車して駅の近くでラーメンを食べた。
本当になんて事のないシンプルな昔ながらの醤油味のねぎラーメンだったけど、
長い時間の電車移動から、ちょっと降りて一服・・・・
そんな空腹時には、ばっちり染みてくる味だった。

さて腹ごなしも出来たことだし、ここ豊橋~大垣~米原~大阪と、
何とか今夜のうちに大阪まで辿りついておこう・・・。
で、明日からの行き先は・・・?
さて、そいつは風の吹くまま気の向くまま・・・なので行く先は風のみぞ知る。


倉敷

2012-03-05 16:16:04 | 旅行


☆さて尾道駅から次の目的地をJR駅の路線図を眺めながら探す・・・「倉敷」だな。
帰るまでには、まだ時間は少しある。
尾道から倉敷へ出てそこから岡山、そして新幹線で東京へ戻るとしよう。

 

☆そんなわけで倉敷に到着。

 

うむ。penny laneか・・。

 

☆倉敷へは初めて来たし、右も左も知らない。思いつきで降りた駅だから
予備知識はまったくない。とりあえず時間もそんなにたくさんなかったので
駅で観光案内のマップを手に入れて「美観地区」なるところを
ささっと廻ってみることにした。ハロー・ハロー~

数日前、家でテレビを観ていたら、
栗山千明さんがこのあたりを廻ってて素敵な町並だなと。

倉敷のおくゆかしき町並は綺麗な人に似合いますね。

 

 

 

 

 

 

この橋は千明さんも渡ってたな。

 

 

 

 

 

 

星野監督おとこだぜっ!!
倉敷商業~明治大学~中日ドラゴンズ。
阪神タイガースの監督時代にはホントにお世話になりました。

 

 

 

 

 

 

児島虎次郎記念館。レンガ造りでとても素敵です。

 

 

 

 

 

 

静かです。時間もゆったりと流れます。

 

☆さて、陽も少しづつ暮れてきたので、そろそろ街へ戻るとしよう。
お土産を買って帰ろうと、ふと立ち寄ったキャンドル・ショップで
支払いを済ませ店を出る時に店のお姉さんが笑顔で
「良い旅を」と言ってくれた。

そして僕も「ありがとう」と言ってこの町をあとにする。
good luck charm.


東京~鎌倉~江の島~大阪~宮島~尾道~倉敷~神戸~大阪~東京
あてもなく、気の向くまま巡ってきた今回の旅はこれで終わり。

行く先々の場所にそれぞれの歴史があり、それぞれの温もりがある。
僕は友の待つ、僕らの街へ戻り、暖かな人々のぬくもりに触れる。

旅の話の続き・・・うん、もう少し飲んでから。


尾道のみち

2012-03-05 15:45:10 | 旅行


☆広島の宮島を廻ってきた翌日朝早く、
僕は原爆ドームと平和記念資料館を訪ねてきた。

ここで過ごした時間は語りつくせない。
資料館の中の空気はひたすら重く暗い。
悲惨な戦時下の日本の歴史的真実と原爆での惨状を無言のまま語る。
それは目をそむけたくなるようなものばかりだった。

館内はフラッシュなしでなら写真撮影可能だが、
僕はここでは一枚も撮らなかった。それは何の意味もないことだった。
この場所にある教訓は我々人類が決して避けて通れない、
決して目をそむけてはならない、そんなものばかりだ。

もし、広島へ行く機会があれば、ここを訪れて
目を見開いて、耳をかっぽじって受け容れてください。
ただしその日一日心は翳り続けるかも知れません。でも是非一度ね。

 

広島市街はいたるところに路面電車が走っている。

 

☆平和記念公園から広島駅へ出て、そこから山陽本線の上り岡山行きに乗り込んで
尾道駅へ辿りついた。ここはずーっと前から一度訪れてみたかった町。

まずは持光寺、海福寺、光明寺、宝土寺・・・etcと古寺めぐり。
これは全部廻っていたら一日が寺めぐりだけで終わってしまうね。

古寺めぐりは、ある程度サビだけにしておいて、
次は長い長い坂みちを、息を切らして登り千光寺を巡り、
そこから文学のこみちを廻って高台の展望台で一休み。

☆ポケットから煙草を取り出してちょっと一服だ。





赤いベンチにはLOVER'S SANCTYARY「恋人の聖地」と 書かれたプレートが。
気の向くままふらりと訪れた流れ者の男一人旅ですが・・・

 

千光寺公園の高台にある展望台からは、尾道の町並と港、向島・岩子島・因島・・・
そして遥か遠くには瀬戸内の海と、晴れた日には四国の山並みまで見渡せる。

 

くだりはロープウェイに乗ってみた。

 

「千光寺ロープウェイ」
天候は曇りだったけど、とても清清しい風景です。
春になると眼下に植えられたたくさんの桜の花が咲き乱れているのが見れるそうな。
いいなぁ。きっと綺麗だろうなぁ・・・。

 



 


向島までいく渡船の乗り場。

 

 

 

 

 

港の近くで出会った黒猫さん。

 

 

 

 

しばらく彼女についていく事にした。

 

 

 

 

 

おや・・・こんなところにも。

 

 

 

 

初めてきたのに妙に懐かしく思える港の風景。
正面に日立造船の工場が見える。


☆大阪港で幼少時代から長く過ごした僕は、 こういう風景がたまらなく好きだ。「原風景」
港湾の仕事から帰ってきた父の作業着は、いつもこんな油の匂いがしてたな。



☆このまま尾道からバスな乗って「しまなみライナー」で
いっそのこと今治まで行ってしまいたかったな・・・。

後ろ髪引かれ、尾道の港を後にして 、さて次なる町へ。

お腹が空いたので駅前で「尾道ラーメン」を食べた。
美味しかったなぁ。

 




昔ながらの懐かしい町並。
尾道ラーメン、お好み焼き、向島に立ち並ぶ造船工場・・・
いまはもう、すっくり忘れられた1970年代初め頃の匂いがする町だった。
僕はこんな町が好きだな。


広島の夜

2012-03-03 09:47:03 | 旅行


☆宮島から広島市街へ戻り、ホテルにチェック・インして
一息ついたら急にお腹が空いてきた。
シャワーを浴びて服を着替えて、どこかで晩御飯を食べることにしよう。

ホテルのフロントで周辺のマップをもらい、銀山町の繁華街を徘徊していて・・・
真っ先に目についたのがSOUL BARの看板。
やっぱり、こういう店は引き寄せる何かがあるんだろうね。

食事の後で覗いてみようと思い、いろんな店を見て廻ったが、
食べ物屋さんはね・・・もう、見かけで判断出来ないね。
入って食べるまで判らないからね・・・。
結局、どこの店に入るか迷った挙句、なかなか良さげな店が判らず、
最初に見つけたバーに入って、
とりあえず店の方にお薦めの食べ物屋さを尋ねるが早いか・・・。

 

 

WUNDER BAR : STEVI'ES

スペルがWUNDERになってます。いいですね。 なかなかシャレが効いてます。

 

 

 

 

バー・カウンターにピアノの鍵盤が・・・。

 

 

☆このソウル・バー「STEVIE'S」のスタッフのユウキくんがナイスな方で
広島を初めて訪れ、右も左も解らぬ僕に、
馴染みのお好み焼き/鉄板焼きの店を教えてくれてたり、
いろんな話を聞かせてくれた。

とても、もの腰柔らかく、お酒を造るのも丁寧です。
音楽はもちろん、グルーヴの効いたリズムがJBLのスピーカーから流れてて心地よい。
ウーハーは使っていないみたいだけど、ボトムの音がよく鳴ってるなぁ。

ジェラス・ガイ・・・ダニー・ハザウェイLIVEだね。

 

 

 

彼がユウキくん。 とってもかわいいですよ(笑)

 

☆彼に紹介して頂いたお店で晩御飯を食べて(とっても美味しかった)
再びBARに戻り、夜更けまで飲む。
楽しかったなあ~。また広島へ来た時には必ず寄ります。
ご馳走様&ありがとうございました。

 

皆さんも広島に行かれる時には是非WUNDER BAR STEVIE'Sで。
隣のビル一の階にある、鉄板焼き/お好み焼きの
「八津波」(やつなみ)さんも。とっても美味しいですよ。
思いきり愛想のいい、元気なお姉さんが作ってくれます。良い店です。