SUSHI ROCKS

「真音通信」(まおんつうしん)
写真と音楽。猫や鳥や草花、
時に酒に纏わるよもやま話など・・・。

TOKYO SUSHI RADIO

2016-07-15 15:10:24 | TOKYO SUSHI RADIO

TOKYO SUSHI RADIO
40th ANNIVERSARY EDITION CD

 

 

☆僕は1959年生まれで10代の前半を1960年代後期に過ごし、10代の後半を1970年代の終わり頃までに過ごした。
そして1980年代の始まりからが20代という事になる。だから、リアルタイムで聴いていた音楽は1970年代で、後追いで60年代の音楽をラジオやレコードで聴いた。

中学二年の時に、母に頼んでラジカセを買ってもらった。すべての始まりはここからだった。
思春期の退屈な日々を僕は毎日ラジオを聴いて過ごした。
カーペンターズのYESTERDAY ONCE MOREがラジオから流れストーンズの「悲しみのアンジー」や、かぐや姫の「神田川」や
ポール・モーリアの「涙のトッカータ」や、ディープ・パープルのHIGHWAY STARなどが、ジャンルの枠を超えてなんともアナーキーに流れていた古き佳き時代だ。
THOSE ARE THE GOOD OLD DAYS.

中学三年の頃に、僕はラジカセを学校に持っていき、昼休みなどに教室の隅っこで、前夜ラジオから録りためた音楽を爆音で聴いていた。
中学三年といえば、クラスのみんなは高校受験や進路の事でピリピリしてる時期だ。
ただ僕だけはそんな蚊帳の外に居た。
RCサクセションが歌うところの「トランジスタ・ラジオ」だ。その頃だな。DJになりたいとボンヤリ思ったのは。


幸か不幸か、初めてDJみたいな事をやったのが1976年のことで、その時僕は16歳だった。
それから永い歳月が風の如く流れ、いまは2016年だ。
40年という歳月は長い。時代は変わりゆき、テクノロジーも人の心も世界も変わった。
そして僕はいつの間にか年老いた。56歳の夏。

かって、ボブ・ディランはFOREVER YOUNGと歌い、ビートルズはLET IT BEと言い決別を告げた。ストーンズはIT'S ONLY ROCK'N ROLL, BUT I LIKE IT!と歌いドアーズはTHE ENDでジョン・レノンはGODを、ニール・ヤングはKEEP ON ROCKIN' IN THE FREE WORLDと歌いジャニスは「ベンツが欲しい」と。etc...etc....

時代とともに変わりゆくもの、変わらないもの、変われないもの、移ろいゆく季節の中で、
日々悶々とした時間の中で・・・しかし!
THE SONG REMAIN THE SAME.音楽だけが変わらずに、いまも僕の心の中で流れている。

いつのまにか「壊れかけのラジオ」は壊れてしまい、
VIDEO KILL THE RADIO STARで、レディオ・スターどころかラジオ番組そのものもなくなり、

大切なカセット・テープやレコードは葬りさられ、もはや今はCDさえ隅っこのほうに
押しやられてるような時代。MDはどこへ行った?
レーザーディスクは?? 時代はあまりにも早く流れる。まあ・・・いいか。愚痴はよそう。

音楽を聴こう。セックス・ビール・ロックンロール!(ドラッグはとうにやめた)
気がついたのだ、健全な肉体でないとロックンロール・バンドやDJみたいな、夜中に大騒ぎ  
するような不健全な事が出来ないのだよ。さて、DJ-SUSHI.16歳の時の初DJから
40年を記念しての40th ANNIVERSARY EDITIONコンピCDは4枚組です。
これは当初5枚組で企画されていたが、紆余曲折あって4枚組で落ち着いた。
もう、キリがないのだ。4枚だろうが5枚だろうが
10枚だろうが・・。好きな曲を収めるなんて無理だ。
100枚組くらいなら、それなりに形になるかも知れない。

そんなわけで、枚数的にリリースし易いところで4枚組。選曲の基準はもちろんあったが、
当然収まって然るべき曲やバンドが入ってなかったりする。
たとえば、ドアーズやストーンズやビートルズ・・ポール・マッカートニーもジョン・レノンも、
ジョージ・ハリソンも入っているのに、リンゴ・スターは・・・入ってない。ごめんねリンゴ!
レッド・ツェペリンは?ブルース・スプリングスティーンは?クイーンは?
クラッシュとラモーンズは入っているのにピストルズは??etc...うん、だからもうキリがないのだ。

そんなこんなで、選曲の基準はPOPで、しかし最近は普段あまり耳にする機会が

少なくなった曲でとにかく、ストリート感があって、尚且つメロディーが
際立っていること。そしてとにかく聴きやすくわかり易いということ。
なるべく市販のコンピなどには収録されていない歌をね。
まあ、キッチンでスパゲティーでも茹でながらビールでも飲みながら・・・好きに聴いてください。
気に入ってもらえると嬉しいな。

4枚組コンピCDの収録曲は以下の通りです。

 

TOKYO SUSHI RADIO 40th ANNIVERSARY EDITION

disc 1(BLUE DISC)

 

 

 

 

1.EDDIE & THE HOT RODS / DO ANYTHING YOU WANNA DO
2.IAN DURY / SEX & DRUGS & ROCK & ROLL
3.J.GEILS BAND / NIGHT TIME
4.TOM ROBINSON BAND / 2-4-6-8 MOTORWAY
5.THE UNDERTONES / TEENAGE KICKS
6.ELLIOTT MURPHY / DRIVE ALL NIGHT
7.RAMONES / I WANNA BE SEDED
8.ELVIS COSTELLO / OLIVER'S ARMY
9.NICK LOWE / CRUEL TO BE KIND
10.BUTCH WALKER / #1 SUMMER JAM
11.TRAVELING WILBURYS / HANDLE WITH CARE
12.ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA / ROCKARIA!
13.ROY WOOD / ANY OLD TIME WE DO
14.CHARLIE SEXTON / HOLD ME
15.CLASH / I FOUGHT THE LAW
16.EARTH QUAKE / UPSTAIRS


☆一枚目(BLUE)はPUB ROCKやPUNKっぽいパンドを軸にして
メロディーの際立った曲を集めてみた。
オープニングを飾るのはEDDIE & THE HOT RODSの1977年の傑作セカンド・
アルバム「イチかバチか」からDO ANYTHING WANNA DO : 邦題「炎の叫び」
疾走感溢れるロックンロールの名曲で、マイケル・モンローもソロ・アルバムでカバーしてるね。
今回のコンピ製作にあてって真っ先にこの曲が決まった。
IAN DURY / SEX & DRUGS & ROCK & ROLLは昔からDJでもよくかけてた。

TOM ROBINSON BANDは2014年の僕のコンピにも入ってた
いるがこの集大成に外すわけにはいかなかったので、
再収録した。ELLIOTT MURPHEYのDRIVE ALL NIGHTは
日本のロックンロール・バンド「ルースターズ」のカバーでもお馴染みのナンバーだ。
スプリングスティーンのBORN TO RUNと並ぶ疾走ナンバーだ。
余談ながら、ドラムはフィル・コリンズだ。

エルビス・コステロ~ニック・ロウ~ブッチ・ウォーカー~そして13曲目の
ロイ・ウッドまでの秀逸なメロディーの流れが最高に気持ちいいんだな。
CHARLIE SEXTON / HOLD MEは、このデビュー当時、
彼は17才だったんだな。歌もギターもルックスも抜群にいい。

RAMONESやCLASHなどわかり易いところもとりあえず入れた。
16曲目のアースクウェイクは、CDがなかったので
レコードおこし音源です。でも少しノイズがあるところが
またいいわけですよ。

 

disc 2(GREEN DISC)

 

 

 

 

1.LOVERBOY / WORKING FOR THE WEEKEND
2.GARY U.S.BONDS / THIS LITTLE GIRL
3.ERIC CARMEN / THAT'S ROCK'N ROLL
4.SLADE / GUDBUY T'JANE
5.SWEET / FOX ON THE RUN
6.GEORGE THOROGOOD / MADISON BLUES
7.BLONDIE / X OFFENDER
8.BADFINGER / NO MATTER WHAT
9.PILOT / MAGIC
10.STARZ / CHERRY BABY
11.MOTT THE HOOPLE / THE GOLDEN AGE OF ROCK'N ROLL
12.RASPBERRIES / I WANNA BE WITH YOU
13.JAPAN / ADOLESCENT SEX
14.ROBERT GORDON / RED HOT
15.THE JAM / TOWN CALLED MALICE
16.CHEAP TRICK / VOICES

 

☆LOVERBOYは邦題が「それ行けウィークエンド」って言うんだ。

WORKING FOR THE WEEKEND(笑)いいタイトルだなぁ。サビのブレイクのフレーズは
荻野目洋子ちゃんの「六本木純情派」に見事に継承されている。
GARY U.S.BONDSはスプリングスティーンの楽曲でカム・バック。
エリック・カルメンは、元ラズベリーズのボーカルだ。

このディスクの選曲はHEESEY's VINTAGE ROCK COLLECTIONと全体的にバンドが 
被ってるところが多いね。まあ、やっぱり同世代なんだな。ちょっとグラムがかった
キラキラした時代、70年代はロックンロール黄金時代だ。
PUNKやNEW WAVEへとロック・シーンが変わりゆく大戦前夜の華やかなワン・シーンだ。
余談ながらブロンディは初来日公演を観た。高校三年生の時だったな。

BAD FINGERにPILOT、CHEAP TRICK・・・ポール・マッカートニー直系のメロディが堪らんです。
STARZはCDを持ってなかったのでレコード音源。JAPANはオレンジ・レンジ/
シャンハイ・ハニーのもとネタね。ちなみにCHEAP TRICKも初来日公演を観た。
なにが凄かったかって、ファンの女の子たちの声だったな。
そしてCHEAP TRICKは今年、ニ・アルバムを出した。


disc 3(ORANGE DISC)

 

 

 

 

1.PAUL McCARTEY / MY BRAVE FACE
2.DURAN DURAN / WHITE LINES
3.B.T.O / ROLL ON DOWN THE HIGHWAY
4.BOB SEGER / LOVE THE ONE YOU'RE WITH
5.SYLVIE VARTAN / IRRESISBLEMENT
6.BRIAN SETZER / CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE
7.MICK JAGGER / THROWAWAY
8.DAVID BOWIE / YOUNG AMERICANS
9.ELLEN FOLEY / SAD SONG
10.T-REX / LIGHT OF LOVE
11.IGGY POP / HIGHWAY SONG
12.JOAN JETT / ROADRUNNER USA
13.AL KOOPER / MISSING YOU
14.BOB WELCH / LOSE YOUR HEART
15.THE STYLE COUNCIL / WALLS COME TUMBLING DOWN
16.TODD RUNDGREN / I SAW THE LIGHT


☆2016年6月10日にポール・マッカートニーが新しい4枚組のベスト・アルバムを

リリースしたが、1988年の彼の大傑作アルバムFLOWER IN THE DARTからは
一曲も選ばれていない・・・まあ、何かしらの大人の事情というものがあるのだろうけど、
ならば!というわけで、MY BRAVE FACEを収録してみた。ポール・マッカートニーが
エルビス・コステロと組んだ80年代の彼の最高にPOPなセンスが煌く名曲だ。

このdisc 3の選曲が最後までなかなか決まらなくて製作に苦労した一枚になった。

年代もジャンルもバラバラだけど、個々の楽曲はそれぞれに素晴らしく
聴いててとても楽しい。全体的には洋楽チャンネルの有線やラジオを意識して
選曲してみたが、曲順も頭で考えずに、実際に部屋でDJを
やりながら気持ちいい流れになるように組んでみた。

BRIAN SETZER / CRAZY LITTLE THING CALL LOVEは、
ご存知OUEENのカバーです。DAVID BOWIEは最初SOUND AND VISIONを
収録するつもりだったが、YOUNG AMERICANSに変えた。
いちばん最初に買ったボウィのレコードがこのYOUNG AMERICANSのシングル盤だった。
シルヴィー・バルタンとアル・クーパーが入っているところが、このディスクのミソです。

 

disc 4(RED DISC)

 

 1.THE RUBETTES / JUKE BOX JIVE
2.BUDDY HOLLY / THAT'LL BE THE DAY
3.LINDA RONSTADT / IT'S SO EASY
4.JOHN LENNON / AIN'T THAT A SHAME
5.THE CRICKETS / DON'T EVER CHANGE
6.MARTHA REEVES / HEATWAVE
7.HELLO / TELL HIM
8.GEORGE HARRISON / GOT MY MIND SET ON YOU
9.NICOLETTE LARSON / I ONLY WANNA BE WITH YOU
10.GILBERT O'SULLIVAN / GET DOWN
11.THE CRYSTALS / DA DOO RON RON
12.LOVIN' SPOONFUL / DO YOU BELIEVE IN MAGIC
13.CHRISTIE / YELLOW RIVER
14.ELTON JOHN / CROCODILE ROCK
15.SAM COOKE / GOOD TIMES
16.DR.FEELGOOD / SEE YOU LATER ALLIGATOR
17.YOUNG RASCALS / A PLACE IN THE SUN

 

このdisc 4のREDには最初は、一曲目にDON McLEANのAMERICAN PIEが入っていた。
そしてBUDDY HOLLYがきてリンダのIT'S SO EASYとクリケッツが続いてたんだな。
コンセプトを考えてロックンロールの初期の名曲を中心に組んでいたんだけど、
なんとなくよくあるコンピみたいにこじんまりと無難にまとまりそうだったので、
ちょっと音の幅を拡げてみた。

一曲目のJUKE BOX JIVEの通りに、ジュークボックス的選曲。最初のデモ・ディスクには
リンゴ・スターも入ってたんだな・・・YOU'RE SIXTEENが。ここでもストリート感覚が
そこなわれないような選曲を心がけた。その結果、CARPENTERSや
ピーター&ゴードンや、フォー・シーズンスが漏れてしまったのだ。

BUDDY HOLLYのTHAT'LL BE THE DAYはアメリカン・グラフィティのサントラ盤から抜粋。
DJはもちろんウルフマン・ジャック。ジョージ・ハリソンの1987年の大ヒット曲
「セット・オン・ユー」は、これ意外にもカバーなんだなHEATWAVEはリンダ・ロンシュタットも
カバーしてるしルースターズの「どうしようもない恋の唄」のもとネタ。
以下はもうあまり説明は要らないかな。どれも、昔ラジオで聴いたヒット曲たちで、
長い時が流れたいまでも、音楽の魔法は変わらない。
DO YOU BELIEVE IN MAGIC?

聴けばわかる。聴けばアガル。
楽しんでください。  10th JULY.2016 DJ-SUSHI

 

SPECIAL BONUS DISC

1.IAN HUNTER / CENTRAL PARK 'N WEST
2.GLENN FREY / THIS WAY TO HAPPINESS
3.GEORDIE / ALL BECAUSE YOU
4.GRAHAM PARKER / YOU CAN'T HURRY LOVE
5.GARLAND JEFFREYS / MODERN LOVERS
6.LYNSEY DE PAUL / OOH I DO
7.FLAMIN'GROOVIES SHAKE SOME ACTION
8.EDDY MONEY / THINK I'M IN LOVE
9.IAN LLOYD & STORIES / SOFT RAIN
10.BE BOP DELUXE / THE GOLD AT THE END OF MY RAINBOW
11.STEELY DAN / REELIN'IN THE YEARS
12.HUMBLE PIE / HONKEY TONK WOMEN
13.10cc / THE THINGS WE DO FOR LOVE
14.ELVIS PRESLEY / LET IT BE ME
15.ENGELBERT HUMPERDINK / A PLACE IN THE SUN

このDISCに収められた15曲は、本編の4枚組CDの選曲からもれた楽曲たちだ。
それぞれなにかしらの理由があって外されたが、こうして一枚に集めて聴いてみるとなかなか良い。

IAN HUNTER / CENTRAL PARK 'N WESTと
GEORDIE / ALL BECAUSE YOUは本編を
作ったあとに思い出した。ジョーディーのボーカルはのちにAC/DCに加入し一躍有名になったブライアンだ。人生ってやつは、どうなるか分らないもんだ。

イーグルスのグレン・フライは今年1月16日に亡くなった残念なニュースだった。
このソロ曲はとても良い。THIS WAY TO HAPPINESS. タイトルからして素敵な歌だ。
YOU CAN'T HURRY LOVEはダイアナ・ロス&シュープリームスで有名だが、

最初はフィル・コリンズのカバーで収録する予定だった。あとになって、このグラハム・パーカーの
ライブ・バージョンが出てきたのだ。なんとなく、このチープなストリート感がよかった。

リンゼィー・ディ・ポールは、この曲の当時元MOVEでdisc 1にも収められているROY WOODと
付き合っていたらしい。そんなわけで、彼の趣味全開のフィル・スペクター・サウンド丸出しだ。
FRAMIN'GROOVIES / SHAKE SOME ACTIONはロック史上に燦然と輝く名曲だと思うが
いかんせん音が悪い。なんで、こんなモッコモコの音質なんだ?そんなわけで本編から外したが、カッコイイのは間違いない。

ELVISのLET IT BE MEは、かねてから友人たちに
「僕の結婚式には、これをかけてくれ」と公言してきたが、
どうやら結婚式の可能性はなさそうだ。
ならば葬式に・・・。生涯をとおして愛すべき名曲だ。

エンゲルベルト・フンパーディングA PLACE IN THE SUN.
スティービー・ワンダー作の名曲。DISC 4の最後にYOUNG RASCALの
バージョンで収録したが、僕が最初にこの曲を聴いたのは、エンゲルベルトの
このバージョンだった。1969年頃にレコーディングされているが1973年に、
日本では独自にシングル・カットされていて、オリコン・チャートにも入った。
僕はその当時にラジオで聞いたんだ。思いで深い、忘れられない歌だ。
いつもこの歌が心の中で流れている。メロディーも歌詞もすごく素敵だ。

そんなわけで、このボーナス・ディスクを含めると5枚組。
昨年末に5枚組をリリースすると言った公約は
こうして果たされたのです。めでたしめでたし。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿