☆サックス奏者のクラレンス・クレモンスは
ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドのメンバーだ。
もちろん、こんな事を書かなくても知ってる人は皆知ってるさ。
彼は数日前に病気で亡くなってしまった。
☆僕がブルース・スプリングスティーン&Eストリートバンドのライブを
観たのは、1985年の初来日の時で、後にも先にもこの一回だけ。
BORN IN THE USAのワールド・ツアーで、
僕は大阪城ホールの二階席の一番後ろのあたりの席で観た。
ライブは、予想通りBORN IN THE USAから始まった。
そして二曲目がBADLANDSだったんだ。
BADLANDSを聴きながら、どうしようもなく涙がこぼれた。
後にも先にも、そんな事は初めての事だった。
☆もう一度スプリングスティーンが日本へやって来て、
あの素晴らしいライブが観れるといいな・・・そんなふうに
思いを馳せてたら、いつの間にか26年も過ぎていた。
☆しかし・・・もうクラレンス・クレモンスのサックスをライブで
聴く事は出来ない。
こんな気持ちになってしまったのも、後にも先にも一回きりだ。
何度も何度も聴いて溝がすっかり擦り切れてしまったレコード。
いつの日か、いつだかわからないが
俺たちは、俺たちが本当に望んでいるあの場所へ辿りつくだろう
陽のあたる場所を歩くだろう
でもその時まで、俺たちのような根無し草は
走るために生まれてきたんだ♪
(BORN TO RUN/B.SPRINGSTEEN)