SPADAU BALLET / TRUE
えーっと、SPADAU BALLETの話だね。
彼らの3枚目のアルバム、TRUEは1983年発表で、
タイトル・ナンバーのTRUEはシングル・カットされて
イギリスのチャートでNO.1を獲得した。日本でも結構流行って
当時は有線やラジオなんかでもよくかかっていた。
続く4枚目のアルバムPARADEは1984年の発表だ。
もう30年も前のことになるんだね・・・こいつは驚きだ。
「ニューロマンティック」という、何だかよくわからないけど、
そんなジャンルでDURAN DURANやCULTURE CLUBやABCなどと
共に語られる事が多く、それ系のルックスゆえ、
女の子たちから絶大な人気があったようなイメージの強い
SPADAU BALLETだけど、僕はそういったムーブメントには、
まるで興味はなかった。
でもTRUEは本当に良い曲で、アルバムも当時リアルタイムで
レコードを買った。PARADEも同じく発売当時、
すぐにリアルタイムでレコードで買ったと記憶している。
例えばTEARS FOR FEARSのEVERYBODY WANT TO RULE THE WORLD
なんかも、同じようにバンドのイメージというか、
ルックス等による、先入観とは全く違うところで、
本当に良い曲だよね。DURAN DURANなんかだったら
ORDINARY WORLDとか・・・
SPADAU BALLETって写真を見る限りは、わりとチャラい
感じのイメージがするんだけど、彼らのアルバムは
とても素晴らしい。TRUEもPAREDEも共に収録曲は全8曲。
全部の曲が過不足なくてちゃんと聴ける。
TRUEなんか、これがベスト盤なんじゃないのかな・・・
ってくらいに佳曲が並んでます。
そんな彼らのCDとカセット・テープが何故、我が家の
段ボール箱の中から突然出てきたのかは解らないけど、
懐かしいなと思って聴いてみたら、これが全然懐かしくない。
音楽がまったく古くなっていないんだ。
POPでちょっとSOULFULで、むしろいまどきのお洒落な音だ。
すごくUP TO DATEだね。たぶんマルーン5なんかを
20年くらい後に聴いてみたら、同じような印象を
受けるかも知れない。
いまどき流行りの音楽自体が、80年代の煌びやかな音を
路襲して拡大再生産しているってのもあるかと思うんだけど、
長い歳月に淘汰されても、生きている音って素晴らしい。
良い音楽ってそんなもんですね。
そんなわけで、ここのところおやすみや寝起きの音楽、
もっぱらのヘビー・ローテーションはSPADAU BALLETです。
そしてTRUEの歌詞の途中に、こんな素敵な粋なフレーズが。
♪WITH A THRILL IN MY HEAD, AND A PILL ON MY TONGUE.
DISSOLVE THE NARVES THAT HAVE JUST BEGUN.
LISTING TO MARVIN ALL NIGHT LONG.
THIS IS THE SOUND OF MY SOUL.♪
頭はゾクゾク・・・舌の上にはピルをのせて、
いらだちの初期症状を消そうとしている、
一晩中マーヴィン(マーヴィン・ゲイ)を聴きながらね。
これは・・・僕の魂が奏でる音だ。
I KNOW THIS MUCH IS TRUE.
いいと思うな。美意識高い感じだし、ナルシストで
ロマンチックだなと。こういった精神性が、ちゃんと歌の中に
反映されてて、美しい曲に仕上がっているしね。
そんなわけで、突然再会したSPADAU BALLTだったけれど、
ついでにDURAN DURANも書いてみよう!と、思いきや
今度は彼らのCDが見当たらない。何枚か持っているはずだけど。
やれやれ・・・本格的にホントに家の中の整理しないとね。
ストレス、ミーハー、古今東西、ROCK ALIVE・・・
このキーワードで何の事だか解ってしまう君は確実に
「オバフォー」です。もちろん、僕も解ります。
PS:先日のDJイベントで森高千里さんの
「私がオバさんになっても」をヒーセさん向けにかけたけれど、
♪私がオバさんになったら、あなたはオジさんよ。
かっこいいことばかりいっても お腹がでてくるのよ♪
この歌の最後のオチは、こんな歌詞だけど1992年、
この歌を書いた当時、森高千里は21歳で22年経った今でも
彼女はそんなに「オバさん」になってないな・・・
僕らはすっかり「オジさん」になってしまったというのに。
でも何とか頑張って僕らだって腹はそんなに出ていない!
なんたってROCK ALIVEだからね。いつまでも現役だ。
そこだけはこだわり続けておこう。LIKE A ROLLING STONE!
あ、次の話はDURAN DURANだったね。