ブログ~軌跡

2004年より

災害ボランティア七日目(最終日)

2011年04月09日 | 災害ボランティア2011
久々にパソコンからの投稿。携帯からはいつも以上に誤字や分かりにくい文章があったと突っ込まれました。
いよいよ最後の日。もっともっとやりたいが、今回は一週間と決めてきた。弟もそこまでは会社が特別休暇をくれたようだ。自分もそれ以上は今回厳しい。あっと言う間に過ぎてしまった。多くの刺激や情報は入ってきた。
残り1日頑張る予定だったが、最後の夜中に予想外の大きな余震。マンション5階の部屋に泊めてもらっていたので揺れは凄かったらしい(自分は寝ていて気付かなかった)。津波被害のあった場所にいたので慌てて車に乗り込み避難。あれほど車が流されたにもかかわらず、山に入る道は渋滞。やや焦るが前回の津波被害のなかった所まで20分くらいで到着。途中、安全と思われるところまで来て停まっている車による渋滞。後続車を考えるならある程度遠くまで行って欲しいと思った。
リスクについて教えてもらったり思ったことは、車はオシリから車庫に入れる又は山側(避難する側)に向けて停めておく事…すぐに逃げられるように。被災地ではほとんどの車が確かにこの停めかたをしていた。
 また2人で行ったので、お互いにカギと携帯を必ず身につけておくように常に確認した。避難時にもし1人がカギを探していても、すぐにもう1人のカギで車を動かせるように。それでも弟は最終日までいつも携帯と鍵を探していた(笑) 普段から危険予知を考えながら行動していれば、していない人に比べそのうち大きな差が出てくるのだろう。

山上のお寺の駐車場に避難してきた車が集まってたのでそこに駐車。携帯電話は通話もメールもネットもなかなか繋がらず、やっとメールにてブログ発信。約2時間後、寝ていたところへ戻り就寝。こんな時、すぐに寝られる特技は役立つ。横須賀から来て前日同じところを手伝ってくれてた田中さんは、酒を飲んでいたので朝まで車中泊しそのまま帰路に。部屋においていった寝袋などは鎌倉の弟が持ち帰り今度渡すと。

朝はいつもより遅く7時半くらいに起床。一週間の疲労と昨日の寝不足と地震の怖さ。今日やろうと思っていた方の家に行くと、昨晩の地震が大きかったので今日はお互いにそれどころではないので気をつけてお帰りくださいと。昨日まで倒れてなかった壁が倒れていたり、道路の凸凹が明らかに激しくなっていたりした。石巻のボラセンも幹線道路や家屋の安全が確認できないので、本日はボラ派遣できない!と知り合いになった人から電話が来た。3連泊させてくれた家主にお礼を言い、9時に家を出る。帰ってすぐに荷物を分けられるよう車の片付け、弟の荷物との仕分けなどをし10時半出発。帰路は全て自分で運転。途中1時間パーキングで仮眠。自宅近くの職場に到着したのが18時頃。まだ残っていたスタッフに元気な顔を見せられた。その後帰宅しリクエストしていた夕飯をいただく。
幸せだ。お肉が久々に食べたかった。プリンなんかも食べた。弟が帰るときに首から携帯電話をぶら下げられるモノをプレゼントした。

現地の人の生活に近いことをすれば何が必要なのかわかるのかも知れないと思った。
震災直後は3日ぶりにパンを一つもらったと。そのうち缶詰ももらったと。渡された缶詰は6人で分け合ってくださいと。今は炊き出しももらえたりしているし、NPOなんかも炊き出しやパン・おにぎりを配ってる。ただパンなどは明らかに多すぎる状態で断ってもたくさん貰ったりしていた。賞味期限が切れているのが多い。暖かい味噌汁やお茶を望んでるお年よりもいた。お風呂も設置されたようだが、遠く足も悪い人は大変だ。毎日行ける訳ではないようだ。お店も遠くまでいけばあるが近所の店は全滅してる。車も大量に流されている。自転車を盗まれた人もいた。震災後6回パンクしたという人もいた。
大変大変って感じに見えるかも知れないが、元気に明るく前向きな人達も多い。津波がまた来るかも知れないが、この町を元に戻しこの町に住みたいという人が大多数。10年、20年かかるか分からないが、話した感じでは職は水産関連が多く、次に原子炉系。
皆さんの応援もあり、たくさん笑い、元気、勇気をお届けできたと思う。現地で知り合った方からの連絡も今後たまに更新するかもしれません。

1~2ヶ月経つと状況も変わるのだろう。今回やってきた事はある程度終わっているとすると、その時のボランティアは何をするべきなのか。週末に話を聞きに行って、戻ってから送る事もいいかもしれない。

今回の自分の一番の仕事は向こうに行って頑張って来る事以外にもう一つ。それはブログなどを通じて、行ってない方へその状況をお届けする事。カンパや仕事の都合をつけてくれた人やそれ以外の方へも。毎日更新していたからか、おかげでブログのアクセス数はとても増えている。その誰かがその人が出来る事をし、少しでも広がれば嬉しい。自分が被災者だったらと思って、今後も考えていきたいと思います。
誰でも何でも出来る事はあると思います。募金もそうだしカンパもそうだし節電でも何でも。現地へ足を運ぶ事が一番だとは思いますが。

皆さん、応援ありがとうございました。
まだまとめてないですが、収支報告や写真、小話などはまとまり次第報告します。