文化調査船「ガラクタ号」 プログ版

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3月3日(日)のつぶやき

2013年03月04日 03時53分21秒 | 個人的な感想とか意見

3.11に向けて、地震・津波被害と復興に関する話題を扱う番組が続いている。被災地からの中継番組も。今見ているのは震災・津波時の人の動きを分析するNHKスペシャル「震災ビッグデータ」。先ほどはアメリカハリケーン被害調査団のニュースも見た。しかし今の私の関心は別にある。


数年前からこの季節になると話題になる雪害のほうに関心がある。田中角栄を学ぶ内に気になった、豪雪地帯に住む人々の心理だ。何十年何百年に一度の災害ではなく、必ず起きる雪害と向き合っている人々の心理をもっと知りたい。自然とどう向き合っているのかを知りたい。


経済発展や技術力の向上によって格段に生活環境が変わり、以前ほど頻繁に雪害に苦しめられなくなったようだ。時々人命が失われる事故が起きているが、それにより過剰に思えるほどの対策をしているという話は聞かない。視界不良による交通事故が頻繁でも、外出意欲を落としていると聞かない。何故だ?


雪害のように経験頻度が高いものについては、住民に十分なリスク管理スキルが身についているのだろうか。つまりリスク(危険可能性・損失可能性)とベネフィット(利益)を自分で比較・判断する経験を積んでいるからだろうか。その経験が自信になって生活できているのだろうか。


私の様に自然災害の少ない地域に住んでいると、台風・大雨災害頻発地域や雪害頻発地域に住む人ほどの対処経験がない。それは自然災害のリスク認識が過小になったり過剰になる原因だと思う。同時に災害対策・対処に掛ける労力と経費に関する感覚の違いを生んでいると思う。


生きて行くだけでも厳しい自然環境に住まれている人のメンタリティを、そうでない私に何処まで理解できるかわからない。でも人工環境の整った都市の視点だけでコメントを出す人達と同じになりたくない。ただそれだけ。


22時からは、ETV特集「シリーズ こころの新世紀(1)いじめ・虐待と自閉症スペクトラム」を視聴している。家庭環境や教育環境が原因ではない「生物学的要因による障害」を抱える児童への学校内ケアは遅れているらしい。そのため二次的に心理的要因による対応困難も生む。両方の対策が必要。


「生物学的要因による障害」に対しての無理解や指導不足が二次的に「心理的要因による対応困難」を生むのなら、学校や社会に対しては広報や教育を、児童に対しては対応訓練が有効な対策になるのだろう。「"このくらいのことはわかって当然"が通用しない人もいる」を認めるところがスタートだろう。


未だに「生物学的要因による障害」を理解できず教育環境や家庭環境にしか原因をイメージできない人への広報活動と、コミュニケーション能力・学習能力や社会生活に支障が出て困っている人との共生努力を助けたいモノだ。もっと対処困難経験者からの情報発信を受け止められるようになりたい。

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番組内でも、大人になってから診察を受けることになる様々な精神疾患が「二次障害」でしかなく、その二次障害の対処は複雑になっていて困難を極めると。大人になっても「一次障害」に対処しなくては「二次障害」の改善はできない。それだけ発達障害を見直す診療・治療が重要のようだ。


「貧困の連鎖」と「虐待の連鎖」は同じくらい知られるようになった。この中には発達障害が一次障害となったものもあるようだ。虐待のような二次障害を減らすためには、対処する親へのケアが十分に必要らしい。このあたりも社会・教育現場・医療の連携がまだ十分ではなさそうだ。


生物学的要因による発達障害は、別の能力を早期に発達させることでカバーできる場合がある。今日の番組で取り上げた「自閉症スペクトラム」でも早期発見と連携対応で二次障害の軽減が期待できそうだ。小児精神科医不足を嘆く前に、今できることを考えてみたい。