文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

中国の外交ブレーンである瞿東昇…ウォール街の連中は札束で動かなければ、札束を2つに増やせば動く単純なやつら

2020年12月23日 10時33分29秒 | 全般
以下は今月号の月刊誌Hanadaに掲載されたロバート・D・エルドリッヂと石平の対談特集からである。
見出し以外の文中強調は私。
謎の女カマラ・ハリスの正体.そしてバイデン政権の新メンバーとは
アメリカの崩壊
前文省略。
習近平と濃厚接触
石平 
ベルリンの壁の崩壊(1989年)とともに民主主義が共産主義に打ち勝ちましたが、最大の民主主義国家であるアメリカの崩壊とともに共産主義の覇権がやってくる。
中国国内にはアメリカの民主主義に憧れる国民がたくさんいます。
両候補がきちんと争って、片方が潔く敗北方言して大統領が誕生する。中国では到底あり得ないことですから。
危惧しなければいけないのが米中関係です。
バイデン政権では習近平氏の世界覇権への挑戦を許してしまうことになる。バイデン政権誕生を一番喜ぶのは、中国共産党ではありませんか。
エル 
そう、集計中にトランプ大統領が優位になった途端、中国の為替レートが急に悪化しました。この意味は中国にとってバイデン氏が勝った方が得だということを露呈しています。
石平 
習近平氏の薄汚い高笑いが聞こえてくる…
エル 
バイデン氏の50年間に及ぶ政治活動をみれば、中国と非常に近しい関係にあることは一目瞭然です。
石平 
トランプ大統領が4年間かけて締めあげた中国共産党が不死鳥の如く復活してしまう。
マスコミがバイデン勝利確定と報じた後、中国外務省の楽玉成副部長は、「米中両国が協力しない理由はなく、ウィン・ウィンの関係を拒否する理由もない」と発言しました。
これは、中国との関係修復をバイデン氏が拒否することができないということ。

エル 
中国はそれだけバイデン氏の弱みを握っているというわけです。
石平 
オバマ政権下でバイデン氏が副大統領を務めていたときから中国との癒着があった。
バイデン氏が2011年に訪中した際、当時副主席だった習近平氏が6日問にわたって接待していますが、異例の長さです。

エル 
濃厚接触ですね(笑)。
石平 
2013年に習近平氏が訪米した際はバイデン氏が空港で出迎え、5日間にわたって濃密な時間を共有した。
このとき、中国メディアは「未来へ向かっての米中指導者の信頼関係の強化」と大々的に報じました。
エル 
その「未来の指導者」だった二人が、間もなく誕生しようとしています。
石平 
王毅外相がアメリカの大手企業の幹部らとテレビ会談をした際、「アメリカの対中政策が理性を取り戻す」と自信満々に発言した。
今後、アメリカが中国の言いなりになる自信があるわけです。
カマラ・ハリスの正体

石平 
さらに、中国の外交ブレーンである瞿東昇(てきとうしょう)氏が、「トランプ政権では米中関係をコントロールできなかった。なぜかというとウォール街とトランプが対立していたからだ。しかし、バイデンが政権を握れば、米中関係は完全にコントロールできる。ウォール街の連中は札束で動かなければ、札束を2つに増やせば動く単純なやつら」と、バイデン勝利にはしやいで衝撃の事実を暴露しています。この発言はバイデン氏の息子ハンター氏がウォール街にファンドを持っていることが背景としてあります。
エル 
いわば家族を人質に取られている。
石平 
2013年に習近平政権が誕生したとき、習近平氏は一方的に東シナ海に防空識別圏を設定しました。
当時の安倍首相は猛反発し、アジア歴訪中であったバイデン氏に防空識別圈撤回に向け、同盟国として共同声明を出そうと提案した。しかし、バイデン氏は「発足したばかりの習近平政権に面倒をかけてはならない」と要請をはねのけました。
エル 
アジア歴訪中のバイデン氏が北京に到着したとき、副大統領専用機の「エア・フォースH」から出てきたのはバイデン氏と息子のハンター氏たった。
国際政治においては夫人を連れていくのが外交の常識です。
公職についていない息子を連れていく必要などどこにもありません。実際に息子が中国滞在中、いろいろなビジネスを展開したことが当時から分かっています。
石平 
バイデン氏が新政権の閣僚人事を続々と発表しています。
エル 
中国寄りの人事といえます。
中国大使にはカート・キャンベル氏と報じられています。
彼は、「冷戦思想は米国の長期的競争力を失わせ、中国の封じ込めには効果がない」と対中政策の緩和を提言している人物。
また、国務長官に指名されたアントニー・ブリンケン氏も、「中国との完全なデカップリング(切り離し)は非現実的で、結果的には逆効果だ」と、こちらも対中融和路線です。
石平 
副大統領に就任予定のカマラ・ハリス氏も危険人物だといわれている。
極左だとか親中だとか悪い噂を耳にしますが。
エル 
彼女は民主党の支持者の問でまったく人気がなかった候補でした。
私が予備選で応援していたトゥルシーガバード氏に完全に論破され、辞退せざるを得なかった。
しかし、バイデン氏は黒人女性ということで人気取りのためにハリス氏を副大統領に指名した。
私の予想ですが、バイデン氏は4年問も大統領の職務をまっとうできるとは到底思えません。
少なくとも1年か中間選挙までの2年で辞任し、ハリス政権が誕生すると予想しています。
石平 
犬と遊んで骨折する大統領ですから(笑)。
エル 実は、ハリス政権こそ民主党本部が求めていたアメリカ史上初の女性大統領です。
ハリス氏の一番のスポンサーは悪名高いヒラリー・クリントン氏であり、人口の最も多いカリフォルニア州出身です。
同州は移民が多くハリウッドやシリコンバレーをはじめ中国とズブズブ関係にあるところ。
明確な信念を持たず、権力とお金しか考えていないハリス氏が大統領になれば、バイデン政権より対中融和路線へとシフトした政権になるでしょう。
後略。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。