文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

いわゆる徴用工問題で、文政権に韓日請求権協定の履行を強く求めていますが、当然のことです。私は長期的な韓日関係を考えると、むしろ早い段階で日本側が積極的な姿勢に転じたことはよかったと

2019年08月29日 14時58分05秒 | 全般

以下は前章の続きである。
反日に反対する動き 
これまで韓国による度重なる日本非難や理不尽な要求に対して、日本は後退し、沈黙し続けてきました。
日本があまりにも受動的で消極的な態度を続けてきたので、問題がここまで大きくなってしまった。
それを安倍政権になって初めて積極的な姿勢に転換した。
これは非常に重要なことです。
歴史問題でも歴史を誇張、歪曲する韓国の知識人らの無責任な言動だけではなく、周知のとおり日本の「良心的知識人」の歪曲された歴史観にも問題を大きくした原因がありました。
いわゆる徴用工問題でも慰安婦問題でも、彼らが史実ではないことを喧伝し、韓日両国民に大きな誤解を与えてしまった。
そうした動きに対しても、安倍政権は毅然とした対応を貫いています。
いわゆる徴用工問題で、文政権に韓日請求権協定の履行を強く求めていますが、当然のことです。 
私は長期的な韓日関係を考えると、むしろ早い段階で日本側が積極的な姿勢に転じたことはよかったと思っています。
これまでのように文大統領の理不尽な要求に屈していたら、健全な韓日関係はいつまで経っても築けません。
その点で、私は今後の韓日関係について楽観的なのです。
実はいま、韓国国内にも「反日は韓国の国益にならない」と考える人たちが一般の国民や政治家にも確実に増えてきています。
たとえば、保守政党の自由韓国党の鄭有燮議員や羅卿瑕代表などは、文政権の反日に疑問を呈し始めています。 
私は昨年九月に、「慰安婦と労務動員労働者の銅像設置に反対する会」を、十月には「反日民族主義に反対する会」を立ち上げましたが、「反日民族主義に反対する会」の会員はすでに一千人を超えています。
会員に話を聞くと、日本に行ったことがあったり、知人に日本人がいて交流を続けていると、「韓国の教科書で教えられたこととぜんぜん違う」と言います。
事務所が襲撃される 
私が勤める落星台経済研究所では、李榮薫所長や私を含む六名の研究員が共著で七月に『反日種族主義』を韓国内で発売し、すでに発行部数三万部を突破しました。
以前では考えられなかったことです。
この本で述べている「反日種族主義」とは、日本が韓国を支配した歴史に関して、今日の韓国人の通念となっている、何の事実の根拠もなしに嘘で積み上げたシャーマニズム的世界観です。
反日種族主義の起源、形成、拡散、猛威の全過程を国民に告発し、その危険性を訴えるためにこの本を企画しました。 
本がここまで売れるということは、それほど「反日は間違っている」ということを感じ、「勉強したい」「他の人たちにも教えてあげたい」と考える韓国人がいるという証左だと思います。 
いま夏休みの季節で、ソウルで1番大きな書店、教保文庫では売上げランキングの第一位~三位までが旅行関連の書籍ですが、第四位が本書です。
韓国で社会学のジャンルの本がここまで売れるのは極めて珍しい。 
十七年前に作家の金完燮氏が『親日派のための弁明』を書き、日本でも話題になったと聞きましたが、韓国では有害図書として立ち読みできないようラップで包まれ、書店の隅っこに目立たないように置かれていました。
あの頃と比べても、韓国は明らかに変わってきています。 
もちろん、本書に対する学者や専門家、読者からの批判は数多く寄せられていますが、「李宇衍が述べているこの部分がこう間違っている」と具体的な批判、反論は何一つありません。
その全てが「あいつは親日派だ」「売国奴」「土着倭寇」という罵詈雑言です。
私が七月二日にジュネーブの国連欧州本部で開かれたシンポジウムで、「ほとんどの朝鮮人労働者たちは自らの意思で日本に働きに行った」「賃金の民族差別はなかった」と史実を述べたところ、帰国後、事務所で二人の男に襲われました。
彼らは私に対して「売国奴野郎」と罵り、ツバを吐きかけましたが、そうしたことしかできないのです。
この稿続く。


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