以下は昨日発売された週刊新潮に、地球の敵、と題して掲載された高山正之の論文からである。
湖南省の西外れ、蕋江にはかつてフライングタイガーの飛行基地があった。
フランクリン・ルーズベルト(FDR)は自身の二ユーディール政策が破綻し、失業率が大恐慌時をしのぐに至った1930年代半ば、米国経済の復活は対日戦争しかないと判断した。
そのためにまず支那軍と日本軍を戦わせた。
アパッチにチェロキーをけしかけたのと同じ手法だ。
これで日本を十分に消耗させる。
ただ日本には優勢な空軍がある。
それは支那人の手に負えないから米空軍力を投入した。
それがフライングタイガーだったというわけだ。
1936年1月、米軍需産業屋ウイリアム・ポーレーと米国に招かれた支那空軍幹部、毛邦初が相談してその隊長にシェンノートを選んだことがFDRの意図をよく表している。
それで蕋江にB25爆撃機も飛び立てる大型飛行場が作られた。すわ真珠湾の折にはここから日本本土爆撃を考えたが、シェンノートらはただの屑の集まり。何もできずに終わった。
今、蕋江には事実とは無関係な挿話で彩られたフライングタイガー記念館があって、ウォルド・ディズニー描く虎のマークを付けたP40が展示されている。
そんなのを見て宿に戻ったらロビーが騒がしい。
客の大男がフロント係りの女に怒鳴っている。
あとで通訳してもらった話では男が部屋でシャワーを浴びて出てきたらベッドの上に置いた財布がない。
部屋のドアも開いていた。
男はフロントに行き何とかしろと言い、受付の女は「ドアロックを忘れたあんたが悪い」と指摘した。
で、激昂した男が傍らの一人掛けソファーを掴んで頭の上まで持ち上げた。
こちらが戻ってきたのはその時だった。
ソファーはどう見ても80㌔はありそうだ。
男はそれを女めがけて投げつけた。
ソファーはフロントの上に落ち、片脚がもげ、電話機を弾き飛ばして向こう側に転げ落ちた。
女は逃げて無事だった。
支那のホテルの部屋にはA4サイズの不思議な表が置かれている。
茶碗は40元、灰皿は5元、テレビは2000元とかある。
客がそれらを失敬したときの罰金かと思った。
表には「バスタブ」もある。
あんなものまで盗んでいく。
さすがは支那人だと妙に感心したものだ。
しかしこの騒ぎを見て、あの表は盗みの罰金ではなくて損壊したときの弁償代だとやっと分かった。
表にはロビーのソファーはない。
次の改訂版には載るのだろうが、それにしても支那人は何でも壊す。
壊しにかけては他の民族の追随を許さないだろう。
先日、この大男を思わせる漁民の群れが「支那のモノという南沙に出て凄まじい破壊をしている」とブルームバーグ通信が伝えた。
因みに南沙が核心的支那領という根拠は後漢時代の書物に「そう読める一節がある」というだけ。
嘘を承知で言い張るのは尖閣と同じにそこに膨大な石油と天然ガスが眠るからだ。
で、彼らは何をしたのか。
南沙、西沙にあるリーフに出かけては片っ端から珊瑚礁を壊している。
目的は珊瑚礁の割れ目に棲むシャコ貝だ。
紫色の大きな口を開けて、足を挟まれると逃げられず溺れ死ぬとか言う。
あの貝を支那人は富の象徴として好む。
1㍍の大物なら市場で数万㌦の値が付く。
彼らは重機を入れて浅海を掘り回る。
珊瑚礁は一瞬にして魚も寄り付かない死の海と化してしまう。
朝日新聞はかつて「百年育った珊瑚を傷つけた」と日本人を腐した。
支那人は「幾万年かけて育ったリーフを墓場にした。彼らが破壊したリーフは100万平㌔」(同通信)にもなる。
世田谷区の2倍の面積に相当する。
彼らは珊瑚礁だけでなくサンマもウナギも食い尽そうとしている。
象牙も犀の角も漁り、ために黒犀は絶滅した。
支那人の破壊力は地球に有害この上ない。
朝日もなんとか言え。
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