…前章続き。文中黒字化は芥川。
空海の乗った船は、途中で嵐にあい大きく航路を逸れて貞元20年(延暦23年、804年)8月10日、福州長渓県赤岸鎮に漂着。
海賊の嫌疑をかけられ、疑いが晴れるまで約50日間待機させられる。
このとき遣唐大使に代わり、空海が福州の長官へ嘆願書を代筆している(風信帖#入唐を参照)。
同年11月3日に長安入りを許され、12月23日に長安に入った。
永貞元年(延暦24年、805年)2月、西明寺に入り滞在し、空海の長安での住居となった。
長安で空海が師事したのは、まず醴泉寺の印度僧般若三蔵。
密教を学ぶために必須の梵語に磨きをかけたものと考えられている。
空海はこの般若三蔵から梵語の経本や新訳経典を与えられている。
5月になると空海は、密教の第七祖である唐長安青龍寺の恵果和尚を訪ね、以降約半年にわたって師事することになる。
6月13日に大悲胎蔵の学法灌頂、7月に金剛界の灌頂を受ける。
ちなみに胎蔵界・金剛界のいずれの灌頂においても彼の投じた花は敷き曼荼羅の大日如来の上へ落ち、両部(両界)の大日如来と結縁した、と伝えられている。
8月10日には伝法阿闍梨位の灌頂を受け、「この世の一切を遍く照らす最上の者」(=大日如来)を意味する遍照金剛(へんじょうこんごう)の灌頂名を与えられた。
この名は後世、空海を尊崇するご宝号として唱えられるようになる。
このとき空海は、青龍寺や不空三蔵ゆかりの大興善寺から500人にものぼる人々を招いて食事の接待をし、感謝の気持ちを表している。
2012/11/18、石山寺にて。(C)芥川賢治。
芥川の、「文明のターンテーブル」、を購読されれば、日本と世界に対する答えとしては、
芥川が書いた≪解答≫以上の答えはないと知るはず。
2012/10/27、紀伊國屋書店梅田本店にて。(C)芥川賢治。
Buy This Book
Read This Book For You
To Understand Both Japan And The World.

「文明のターンテーブル」
文芸社
<ネット書店>
アマゾン/
紀伊國屋書店Bookweb/
文芸社/エルパカ/e-hon/
セブンネットショッピング/
楽天ブックス/livedoor/ブックサービス
文教堂
電子書籍
≪BOON-GATE≫
<全国の配本書店>
北海道~愛知県【162店舗】
三重県~沖縄県【153店舗】
※書店での取扱いについて