ひぐらし:“why or why not”の歌詞と解釈

2007-08-15 14:59:40 | ひぐらし
先日アニメ版「ひぐらしのなく頃に」のエンディングテーマ“why or why not”の訳などを載せたが、バラバラに記事を上げていたのでここでまとめておこうと思う。なお、歌詞に付属しているひどい訳も参照のこと。


(原文)
To get my happiness I had done everything,
but had done nothing to be blamed and accused of.
The sound of footsteps became louder every day,
then I noticed the fact there was no time.

I was a believer in life to be myself always,
and was asking whether I would be alive.

Give me a reason why not to adopt in this way,
or judge me to be guilty of so many incurable sins.
Tell me why or why not,complaining way too much,
maybe I overlooked something fatal for me.

<以下2番>
The whole world was at a complete standstill,
and I was in fetters at the mercy of the mob.
The silent warning became louder every day.
Then I kept pretending not to hear.

Its meaning had been in the eyes of beholder all along.
It had grown dark before I found a sign.

"Among the nonsense tragedies, what on earth you are looking for?
You only have to be honest to yourself and your own fate."
Tell me why, or why not. Complaining way too much,
maybe I overlooked something fatal for me.

There is nobody who knows there will be nobody.
Except for me, all the world has gone mad.

So what is forgiveness you are willing to withhold?
What is the well-being you are willing to make?
Now what? So what? Don't you come interrupt me, oh please
while I am interrupting myself.

(訳) ※一番のみ
幸せを掴むために私はあらゆることをやったけど、
非難されるべきことは何一つとしてしなかった。
(でも)足音は日増しに大きくなってきて、
私は時間が残されてないことに気付いた。

私は常に自分らしくあるべきだと信じてきたし、
意志を持って生きているのだろうかと問い続けていた。

このやり方じゃダメな理由を私に教えてよ、
あるいは消えない数多の罪を犯したかどで私を裁いて。
何故、あるいは何故いけないのか教えてよと不満ばかり言っているうちに、
私は致命的な何かを見逃していたのかもしれない。

(解釈など)
ダメ訳の例を挙げておくと、“incurable sins”が「不治の罪」って具合(そんまんまだw)。おそらく翻訳ソフトにかけただけなんだろうwまあバカにするだけで終わるのも何なので、ちょっと歌詞の解釈もしておこう。内容からすると、どうも1番は罪滅ぼし編のレナで、2番以降は梨花の事らしい。まず最初に‘To get my happiness I had done everything’とあるから圭一のことではないのは間違いない。確かに圭一は色々な努力をするのだが、それは少なくともアニメの視点で見る限り過去形で語られるべきことではないからだ(圭一にとっての過去は東京での生活。まだ物足りないなら、「常に自分らしく」といったくだりも過去の圭一に合わない)。また、‘The sound of footsteps became louder every day’や‘incurable sins’とあるので梨花のことでもなさそうだ。梨花にとって、羽入の足音が危機感に繋がるわけではないのは周知の通りだし、梨花の述懐の中で一度たりとも宗教的な罪の話は出てこないからだ(一応「足音」単体なら犯人のものであると解釈できないでもないが、前述の‘incurable sins’との関係からすると羽入の足音だと見るのが妥当だろう)。ゆえに、この歌詞は主に罪編のレナを歌ったものと推測される。罪編で終わるアニメ版に相応しい歌詞と言えるだろう。またそうすると、「常に自分らしく」の下りは症候群を念頭に置いて考えてみるとおもしろい。

なお、二番以降が梨花の話だと言えるのは‘The whole world was at a complete standstill, and I was in fetters at the mercy of the mob.’ などが根拠となる。「世界が静止してる」なんて梨花以外には当てはまらないのは明らかである。

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2 コメント

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Unknown (やま)
2010-10-17 18:18:23
ひぐらし、私大好きです!!
この曲を聴いて好きになりました。
でもこの曲本当に悲しいですよね…。

本当に大好きです
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同感です (篁守)
2010-10-19 02:35:39
歌詞は必死の努力が報われない悲しみ・嘆きに満ちていますが、たとえ聞き取れなくても、スローテンポで囁くような歌い方によって悲しみが染みこむように伝わってくる歌ですよね。
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