今こそ「デトロイト」を見よう

2020-06-04 11:49:24 | レビュー系

 

今起こっている警官による黒人殺人事件とそれに伴う暴動。それに対してどういうスタンスで評価するにしても、この「デトロイト」は見ておくべきだろう。被害者の扱われ方と、加害者の救済のされ方をこれほど対照的かつ皮肉に描いた作品もない(もちろん、デュープロセスオブローそのものは重要だとしても)。

 

もちろん、公民権運動が大きなうねりとなったあの時と、アファーマティブアクションもある現在を全く同じに見るのは間違いだが、コロナによる人種別の死亡率と黒人の状況、白人至上主義的なトランプ、といった要素を考えれば、今この時に50年前の状況が再来することはそれほど驚くべきことではない。

 

 

それは例えば、光州事件を描いたこの作品を見れば、

 

 

政府に対する民衆感情(疑念・反発)の一端を形作っているものが読み取れるのと似ている。

 

 

もちろん「デトロイト」以外にも、「マンディンゴ」や「それでも夜は明ける」などをこの機会に見てみるのもよいだろう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ただよび」理系チャンネル... | トップ | 「ただよび」の数学授業、数Ⅲ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

レビュー系」カテゴリの最新記事