ドイツ旅行 三日目:フッゲライ

2020-09-25 17:19:10 | ドイツ旅行

アウクスブルク駅から東に向かい、川を超えたんでそろそろフッゲライかな・・・と思ってたらいつの間にか行き過ぎたらしく、アメリカのドラマとかに出てきそうな芝生&住宅街&店が現れて、引き返すことになった。

 

そしてしばらく歩いていると・・・

 

 

やっとそれらしきものが見えてきたぜ。

 

 

ということで第一の目的地フッゲライに到着っと。ちなみにフッゲライは、アウクスブルクの富豪として有名なフッガー家(ハプスブルク家と結びつき、銀を介した国際貿易や神聖ローマ帝国領での贖宥状販売にも関与)が、その財をもって16世紀に建設した福祉施設であり、現在でも多数の住人がいて機能している。

 

余談だが、明治維新後に日本を訪れたカトリック系の組織も福祉施設の建設や福祉の充実に携わっており、こういった活動は善行による救済という発想や寄付文化(イスラーム世界ならサダカ)と関連が深い。極めて大雑把に言えば、カトリックの場合はプロテスタント(中でもカルヴァン派)のように天職に従事したことによる蓄財を認めるということはなく、金持ちが天国に行くことは極めて難しいこととされており、金を扱ったりそれを溜めることは卑しいこととされた(ゆえにこそ、ユダヤ人が職業的空白地帯となりやすかった金融業を営むことにもなるわけだが)。

 

つまり、現代的な感覚で自己の商才により財を築いた=善とはならず、そこには宗教的罪の意識が(程度の差はあれ)自他ともに存在していたため、善行という形で社会に還元することには、宗教的必然性も存在したわけである(これはまた、東方貿易で潤っていた北イタリアにおいて、メディチ家のような人々が芸術家を保護することに財を投じ、その結果いわゆる「ルネサンス」という現象が始まる一因ともなった)。

 

さて、

 

 

のように一部の家屋は中を見学できるようになっている。

 

 

というわけで、一通り見て回ることにしますかね。


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