電脳コイルの断片:娘属性など

2008-09-30 01:07:54 | 不毛
※「電脳コイルとノスタルジー:未来から原初へ」なども参照。

連休は目の前だが、どこか出かけるとか言う前に、最近のじっとりした天気で腐ったこの部屋を何とかした方がいいような気がしてきた…ここは一つコガラシを召喚して死霊どもを調伏してもらうに如くはなし、とかバカなことを考えてつつ生きていると、気がつかないうちにフラグメントの方も死骸が溜まっていた。今回取り上げる電脳コイルもその一つである。思えば、最初盛り上がって一気に見たものの、最終巻を待つ間にひぐらしPS2版の方にハマり込み、気がつけば放置プレイ。8月の収容所収監前に最終巻を見たものの、現実逃避の材料(笑)だったため、本当に見ただけという感じに終わった。このまま忘れ去ってしまわぬように、とりあえず覚書だけ載っけておこうと思う。ちなみに、見たことない人は全くわからんのであしからず。


<電脳なんで郵政局の管轄?>
カンナの手紙…先を知ってるので流してもうた、おばちゃんが第二号=歴史の古さを暗示?一号や四号は誰?おばちゃんのやった事は?イリーガルの扱い方の変化…大地のペット、生物は人間の都合のために存在しているのではない…蟲師、「姉(人間)も同じ生きものだからです」(生きものの記録におけるセリフ)、心で思い浮べたものを電脳物質化する。電脳と異世界・無意識、バグがないのにキュウちゃんに打たれるのは?イリーガルの評価の変化、女子高生がお役所で仕事をする社会、昔の記憶の意味、「ゆうこ」…勇子、優子は二つの側面、夢の中に入り込んでしまう、集合的無意識[共感など]。


社会的背景について書き出すと収拾がつかなくなるからだろうが、結構気になる設定が謎のまま残されている。玉子は別に社会人でも問題はないだろうに、敢えて女子高生にしたというのは何か意図があったのではないかと推測されるが…


<なぜ娘属性が出ないのか?>
「守秘義務」は知らず「首塊」は知っている(一緒に調べたのかしらん)。イサコの脅し文句は真実(人間の子を食ってしまう)?なぜペットの中に入ろうとするのか?通常の空間では生き延びられないのはわかるが…ジブリ的、眼鏡のないヤサコは特徴がない。メガばあの目的は?人は死んだらどうなるなるのか、その心がどこに行くのか、本当のところは誰も知りません(第17話のOP)。自明だったものが自明でなくなれば、人は自明なものを確認しようとする。


<電脳とノスタルジー>
普通の風景と電脳のギャップ。ノスタルジーを狙っているのは明らか。視聴者層の拡大…小学生もOK.女子を主人公にしたことで女子を取り込む。電脳とかSFチックなものが嫌いな人もいける(ガンダム嫌いな友人に人間関係が見所だと勧めた事あり)。電脳は子供がメンコとかで遊んでる感覚で入る。三丁目の夕日の人気、意図的なジブリ風味。しかしそれだけではない。ノスタルジーは懐古であるが、それは原初へと立ち返る感覚でもある。この感覚に注目する、電脳空間が単なるSFではなく、向こう側の世界という意味合いを持っていることに気付く。


最初に挙げた記事の原典
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