宝鐘マリンのキャラクター分析に関する補足:ハイパフォーマンスの維持と相談できる人たちの存在

2021-11-10 12:13:13 | Vtuber関連

少し前に「宝鐘マリンというサービス精神の塊がなぜ『ヘラる』のか」という趣旨の記事を書いたが、重要な部分が抜け落ちていたように思うので2点補足しておきたい。

 

・他人の期待に応えようとするからこそ、クオリティの高いものを生み出し続けられる

躍進が続くホロライブの中でもトップに近い位置にいる宝鐘マリンだが、他人の期待に応えようとする気持ちが強いという彼女の精神性は、そのような状況に満足せず、常に新しい試みをして高いパフォーマンスを維持する原動力になっていると考えられる(もちろん、ロボ子さんのようにマイペースを継続することも否定されるべきスタイルではない)。

 

・負の感情を上手く吐き出す+相談できる人たちの存在

とはいえ周囲の期待に応えようとする気持ちが過ぎれば、身体を壊したり精神を病んだりと過度に自分を追い詰めることにもなりかねない。この点で彼女の強みは、自分の悩みを比較的オープンにできることではないかと思う(その対極だったと思われるのが初期の不知火フレアで、後の述懐からすると、「私なんかがこんなことを言っていいんだろうか」という「まじめさ」と自己肯定感の低さから、自分の中の悩みや違和感を表に出せず苦しんでいたようだ)。つまり、(どこまで自覚的かはさておき)「ヘラって」周りにどんどん悩みを打ち明けたり聞いてもらうことで、心の中に負の感情が蓄積しないようにしているのだ。その意味で、「ヘラる」というのは単にマイナスの状態と見るべきではなく、彼女なりの防衛反応と考えるのが妥当だと思われる。

そしてもう一つ重要なのは、相談できる人たちの存在だろう。配信での発言を見る限り、天音かなたが最も頼りにされている(コミュニケーションを取っている)ようだが、かなり親身になって世話を焼いてくれているようで、かつ宝鐘マリン自身も天音かなたの問題だと思う部分を割とストレートに言っているようだから、気の置けない関係が成立しているのだろうと想像される(この点桐生ココは天音かなたに対してなかなかストレートに言わないという点も興味深いが、彼女のキャラクター性はまた別の機会に触れることとしたい)。このような形でサポートし合える存在が身近にいることの重要性は、指摘しておく必要があるだろう。

 

というわけで今回は以上。


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