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禅寺として著名な永平寺の近くに、平泉白山神社という神社がある。
ここは年月を刻んだ杉と苔むした石畳が静謐な異空間を作り出しており、その場にいると俗世の喧騒などはじめからなかったような心持ちにすらなる。
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あたかも時間が溶けてしまい、古代の聖域に迷い込んだような錯覚を覚えるが、これだけの整然とした佇まいは、「自然」というより人の手の行き届いた人工物の極致で、このレベルまでくればもはや「芸術」と読んで差し支えないのではないか、と思う。
この神社の由緒は、一向一揆に焼き討ちされての再建とか、四代目宮司が皇国史観の代表的人物である平泉澄とか、様々興味深い点はあるのだが、今回はその雰囲気だけを紹介するにとどめたい。
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