『スリ』
私の娘が生まれた頃の日本映画。
この頃に気づいていればなぁ。
スリもアル中(アルコール依存症)では仕事が出来ない。
なぜならば、手が震えて財布が取れない。
スリは人差し指と中指の2本でスル。
スル時には自分の手が絶対人の肌に触れてはならない。
酒を飲むと震えが止まる。
しかし、酒臭くて仕事場の満員電車に乗れない。
私もアルコール依存の最盛期には手が震えて、お客さんが出すお茶の茶碗を持てなかった。
持ったとしても、手が震えてお茶をこぼしてしまう。
また、まともな字も書けなかった。
とても恥ずかしかった思いがある。
だが、その離脱症状でまた飲んでしまう。
そうなると泥沼である。
スリの海藤(原田芳雄)はおまんま食い上げなので、やっとの思いで酒を止め、断酒会に行く。
断酒会に通っている寿司屋のせがれ、お兄ちゃんは家を継いだが店にいつも酒があるので、ついつい飲んでしまう。
そして、アルコール依存になってしまった。
酒を断ち、断酒会に通い、仕事はスーパーの寿司コーナーに替えた。
私と同じ病院に入院していた友達は、酒造会社に勤めていてアルコール依存になったが、
断酒し、今もその会社に勤めている。
酒があっても飲まなきゃいいのだ。
みんな、それぞれ悩みながら更生している人もいる。
断酒会、AAに通うのも酒を断つ手段だが、私は専門病院に入院し治療した。
なかなか最初はその会を理解できない。
しかし、会で人の酒の失態、悩みを聞き、自分の経験、苦悩を語るのも断酒をする策の一つである。
若き日のカマキリ先生、香川照之が出演しているが、私と同じ年の生まれである。
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