11月10日
曇り。本日、仮社務所設置に伴う地鎮祭を斎行しました。
産土の神である杉森神社の神様と大地主神に、社務所設置についてのお許しと工事の安全を祈りました。
尚、設計事務所の方から、昨日、建築確認申請の許可が下りた旨の報告を聞きました。いよいよ基礎工事の準備となります。
【地鎮祭について】
地鎮祭は、千葉県の神社に奉仕中、相当数の地鎮祭を行ってきました。この地鎮祭は、各神社や地方で方法が異なっていることがあり、昔、いろいろ調査をしたことがありました。
せっかくですから、その中での特殊な儀式である
●修祓散供(しゅばつさんく)の儀
●苅初(かりぞめ)の儀、穿初(うがちぞめ)の儀 (鍬入れの儀)
●鎮物(しずめもの)の儀
について少し長々と説明してみたいと思います。
●修祓散供(しゅばつさんく)の儀 (四方祓、切麻散米)
土地の四隅並びに中央を祓い、その土地を清浄にして土地の精霊に供え物をすることであります。そしてこの儀は、地鎮の儀(修祓散供・苅初・穿初・鎮物の儀)の中の一儀式です。
○修祓散供の順
まず四隅(東北隅、東南隅、西南隅、西北隅・祭場を原則として南面としている場合)と中央を大麻で祓い、次に米・酒・塩にて同順に散供、最後に切麻(きにぬさ)にて同順で散供します。
○切 麻(きりぬさ)
一般には、麻と白紙を細かく切ったものです。地域によると五色の紙を使うところもあります。切麻は祓具の意味がありますが、地鎮祭での切麻は土地の精霊等を和み鎮めるための幣帛(へいはく・神に奉献するものの総称)の意味があります。
○散 供(さんく)
麻・白紙(木綿)・米・酒・塩はすべて神様への供え物でありますから、散供という言葉を使います。
※地鎮祭では、神職は一人奉仕が多いことから、祭りの厳粛さを保つため、長時間の祭儀になることを避け、米酒塩の散供を省略し、お祭り終了後に行われることもあります。
●苅初(かりぞめ)の儀、穿初(うがちぞめ)の儀 (鍬入れの儀)
苅初・穿初の儀(鍬入れ)は神道の祭りの中で地鎮祭のみにある儀式です。この儀は昔からいろいろな方法があり、今でも神宮や宮中や地域により意味や方法が違います。
本来は、鎮物を埋納する場所に杭を掘り、それを埋めるための信仰上の意義をもつ儀式でしたが、最近の地鎮祭では、盛砂を設け、その斎砂(いみすな)にて起工的意義として、鎌、鍬、鋤を用い、草を苅る所作と土を掘る所作で行われていることが多くなっています。
○作 法
①忌鎌(いみかま)
神職より鎌を受取り左高に持ち、神前に向かって一礼を行い、盛砂の前に進み軽く一礼、右手を上、左手を下にして持ちかえ左足を引き、草を苅る作法を三度行い、盛砂の上に刺している草を横へ置きます。終わって軽く一礼、神前に向かって一礼を行い、神職に鎌を渡して自座に戻ります。
②忌鍬(いみくわ)・忌鋤(いみすき)
神職より(鍬・鋤)を受取り左高に持ち、神前に向かって一礼を行い、盛砂の前に進み軽く一礼、右手を上、左手を下にして持ちかえ左足を引き、土を掘り起こす作法を三度行います。終わって軽く一礼、神前に向かって一礼を行い、神職に(鍬・鋤)を渡して自座に戻ります。
※鎌鍬鋤は刃先を神前に向けないようにします。又、最近、業者の方が盛り砂に稲穂を刺すことがありますが、苅り上げ式ではないので雑草を刺すようにして下さい。
○苅初・穿初(鍬入れ)に携わる人
これについては全国的に定まっていないようですが、設計人がこの儀を行うのは最近になってからのことであり、三つの用具を必ず使うとも言えません。鍬だけ使う時や、スコップを使うところもあります。但し、基準は次の通りとなります。
①鎌・鍬・鋤を用いる場合 設計(施工)・施主・施工(設計)の順
②鎌・鍬を用いる場合 施工・施主の順
③鍬・鋤を用いる場合 施主・施工の順
④スコップだけ用いる場合 施主・施工の順
※上記の様になる理由ですが、鎌を用いる場合は苅る作法が当然先になります。しかし、順位は土を掘り起こす鍬が主体であります。それ故、鍬を地鎮祭の主催者である施主が行い、鎌は次位に人である施工者又は設計者が行います。
○斎砂(盛砂)の位置
盛砂には清浄な砂として川砂を使います。位置については、これも全国的に定まっていないようですが、祭場の中央に置くことを本義とします。しかしながら祭場の大きさが全国的に異なっていますので、中央でのこの儀を行うことが難しいとされる場合、便宜上、盛砂の位置を脇におくことが多いようです。
最近この儀の時、施工者の方が「エイ、エイ、エイ」と発声していることがありますが、恐らく上棟祭における工匠たちの所作から来たものと思われます(上棟祭では、棟木の奉揚の儀・打固めの儀の中で工匠による槌打ち役・発声役があります)。本来、祭祀中は行事をしながら発声するのは他者に合図する時だけで、自ら真剣な行事を神前で行うときは、声を出すものではないことをご理解下さい。
●鎮物(しずめもの)の儀
この鎮物の儀は、古来から地鎮祭で必ず行われているものです。
鎮物は忌物(いみもの)とも言い、地鎮祭やその他で神様を祀って地中に埋納する物を言います。これは二つの意味があり、一つは神様に捧げ奉る意、一つは災禍を鎮める意であります。忌物と言うのは、忌み清めて土地に鎮めるという意であることからで「忌」も「鎮」も同意です。又、「鎮」は静・沈とも同意義であります。
○鎮物の位置
鎮物は、神社の地鎮祭の場合は本殿の直下に埋納しますが、一般住宅の場合は最も重要な場所に埋納します。
地鎮祭は敷地の真中にて行われ、鎮物の儀は盛砂にて行われているため、便宜上、祭典中では所作だけに留め、お祭りの終了後、基礎のコンクリート詰めするときに改めて埋納することが多いようです。
※本来、この儀は神秘なる儀であり、夜間に行うか幕張をし、その中で行われていました。
○鎮物の種類
①鉄人像、鉄鏡、鉄小刀子、鉄長刀子、鉄矛、鉄盾、玉
これらを土地の神に御神宝となるものとして捧げ奉り折櫃(おりびつ・箱)に入れて埋納します。
②略式の場合として、産土神社の清浄な砂や小石等、各神社で代替で行われています。
※この鎮物の儀は、標準となる地鎮祭の式次第には定めていますが、これを略し、お祭りの終了後に玉串を幣帛として埋納する場合もあります。
午後、所要で世羅まで行き、その帰りに白竜湖の近く「大阪たこ焼き ニーズ」でたこ焼きを買ってみました。
ちょっとした道路際で、大変人気がある店のようですよ。どんな場所でも味がよければ人が来るんですよね。
明石焼きのように、中はやわらかで、これにおたふくソースとマヨネーズがまざり、とってもおいしかったですよ。
代々木の地下で食べた、だし汁をまぜたタコカズの味が懐かしいです。まだやってるんかいなあ・・・紫のTシャツに白のジャージ姿で・・・
http://r.tabelog.com/hiroshima/A3403/A340303/34014177/dtlphotolst/P5762602/