本気（マジ）で法曹を志すならば（４）
ところで，宴席などで学生諸氏と将来の進路について話し合う機会がありますが，弁護士志望に限っていえば（ちなみに，裁判官や検事を志望する学生が意外に少ないことも気にかかる点ではあります），数年前までは「知的財産権の分野で活躍したい」とか「金融法務を専門にしたい」などという声が数多く聴かれたものです。それより以前は，「国際・渉外法務に興味がある」とか「会社再建やM&Aに携わりたい」という学生も結構いました。このように，自らが進みたい分野に流行（はや）り廃（すた）りがあるのは，世の常なのかもしれません。
しかし，最近では，そうした話さえ聞かれなくなりました。かわりに「大手の○○法律事務所か××法律事務所に入りたいんです」などという声をよく耳にしますが，これにはまるで大学生の就職志望ランキングのニュースを聞くような違和感があります。
（次回に続く）
ところで，宴席などで学生諸氏と将来の進路について話し合う機会がありますが，弁護士志望に限っていえば（ちなみに，裁判官や検事を志望する学生が意外に少ないことも気にかかる点ではあります），数年前までは「知的財産権の分野で活躍したい」とか「金融法務を専門にしたい」などという声が数多く聴かれたものです。それより以前は，「国際・渉外法務に興味がある」とか「会社再建やM&Aに携わりたい」という学生も結構いました。このように，自らが進みたい分野に流行（はや）り廃（すた）りがあるのは，世の常なのかもしれません。
しかし，最近では，そうした話さえ聞かれなくなりました。かわりに「大手の○○法律事務所か××法律事務所に入りたいんです」などという声をよく耳にしますが，これにはまるで大学生の就職志望ランキングのニュースを聞くような違和感があります。
（次回に続く）
