菅原貴与志の書庫

A Lawyer's Library

Aviation renewal 2014

2014-10-25 14:40:00 | 日記
     (交渉場所の会議室から見える Tower of London, Tower Bridge and River Thames)


 航空保険契約の更改交渉で欧州出張しており、昨日帰国しました。

 今回も主な仕事の舞台は、Lloydsがある "City of London"

       

とパリ。   

 Underwrigher(保険引受人)に対するプレゼンテーションを合計13回(対21社)こなしてきました。

 ロンドンではケンジントン界隈のパブで友人と旧交を温めました。そこからの帰路、車窓から撮ったバッキンガム宮殿とビッグ・ペン。

                 


 ちなみに、マレーシア航空の件などもあり、マーケットのソフト・トレンドは大きく反転しそうな気配です。

法制審議会・商法部会(続き)

2014-06-28 00:00:00 | 日記

 法制審の商法部会も第3回が終了し、運送法制の総論と海上物品運送に関する議論がされています。

   http://www.moj.go.jp/shingi1/shingi04900215.html

(5/28第2回の議事概要)
第1 総論
第2 物品運送についての総則的規律
 1 物品運送契約
 2 荷送人の義務等
 3 運送賃及び留置権
 4 運送人の責任
 5 荷受人の権利
 6 運送品の供託及び競売
 7 運送人の責任の消滅
 8 不法行為責任との関係

 次回7/23には航空貨物に関する検討がなされる予定です。

NY 外食事情

2014-01-11 10:00:00 | 日記

 記録的な吹雪に見舞われたニューヨーク出張から帰ってきて1週間、この週末は東京が寒波。
 先週NYで行ったおススメの食事処(いずれも42th.St.界隈)をご紹介します。

 韓国焼肉  Madangsui
 トルコ料理 PERA
 居酒屋   りき

 今度NYへ訪れたときのご参考までに。

 

日本大学法学部 特別講義

2013-11-16 09:00:00 | 日記

 昨11月15日(金)、日本大学法学部にお招きいただき、
大学院特別講義 「企業法務とは ~ビジネス現場と法律実務について」
と題するお話をいたしました。


     



 1.企業法務の現代的課題

 2.企業法務の機能と担い手

 3.予防法務の実例 ~国際契約ケース
    当社ABCは,オーストラリア工場における一部業務を現地XYZ社に委託したい。その契約交渉において,相手方XYZ社から,次のような責任と保険の条項の提案を受けた。ABC社の法務担当者としては,どのような点に留意して契約条項の審査をすべきか。

    1.LIABILITY
     XYZ shall indemnify and hold ABC harmless from and against any and all
    liabilities and damages arising out of the performance of this Agreement, which
    is caused by XYZ’s negligence.
    2. INSURANCE
     XYZ shall purchase and maintain, at its own cost and expense, comprehensive
    liability insurance and property insurance covering its liability arising under
    Article 1 of this Agreement.

 4.戦略法務の実例 ~商事法務ケース
    公開大会社であり,上場会社である甲株式会社には,100%子会社の乙株式会社(非公開・非大会社)がある。乙社は,旧商法当時設立した株式会社であることから,取締役会設置,監査役設置会社である。
    今回,甲社としては,乙社を含めたグループ全体の各社の機関設計をみなおすこととしたい。乙社において,取締役会を存続しておくことと廃止することとでどのような差があるか。甲社の立場に立ったとき,それぞれの長所,短所を検討しなさい。

 5.リスクマネジメント実務
 (1)危機管理におけるメディア対応の重要性
 (2)不祥事発生時にとるべき対応
 (3)リスクマネジメントの要点
 (4)トラブルに強い企業づくり


          


 大教室が満席になるほどの盛況で、皆さん熱心に聴講していただきました。また、講義後も学部生を中心に良い質問も頂戴しました。お疲れさまでした。

 このような機会をつくっていただいた松嶋隆弘教授ほか、日大法学部の先生方・教務課の皆様方に御礼を申し上げます。



Lloyds of London

2013-10-26 07:30:00 | 日記

 今回の出張では、ロンドンとパリで16社の保険引受人(underwriter)に合計8回のプレゼンテーションをこなしましたが、その合間、2年ぶりにロイズ・ビルの内部を訪れました。上の写真は、アンダーライティング・ルーム1階にあるロストラム(The Rostrum)前。内部に釣り下げられているのが"Lutine Bell"、手前が"Loss Book"です。

     

 この鐘は、かつて付保された船が遅延して目的地に到着するたびに打ち鳴らされたそうです。それが良い知らせの場合は2回、悪い知らせの場合には(到着しない場合も)1回と決められており、あのタイタニック号が沈没したときも1回鳴らされました。


          

 また、ロンドンでの更改交渉に先立ち、ガーンジー島(Bailiwick of Guernsey)に渡り、再保険会社(captive)の取締役会に出席しました。

            

 ガーンジーへはガトウイック空港(LGW)からaurignyのATR機で行きましたが、出発ロビーにあったのがファッションブランド"Superdry"の店舗。創業者が日本に来たとき、アサヒビールのスーパードライにひらめきを受けて名づけたとのこと。あのベッカムやハリー・ポッターのダニエルも愛用の英国ブランドだそうですが、なぜ「極度乾燥(しなさい)」という命令形に…??

     



 

 

Aviation Insurance Renewal

2013-10-17 00:00:00 | 日記

 今日から約1週間、航空保険契約の更改交渉で欧州出張します。

 今回も主な仕事の舞台は、Lloydsがある "City of London"

       

とパリ。            

 Grobal Aerosapceなど、Underwrigher(保険引受人)に対するプレゼンテーションを約10回こなす予定です。

                        

 また、1年ぶりに"captive(再保険会社)"のあるBailiwick of Guernsey(ガーンジー島)も訪れます。


             


 マーケットは引き続きソフトではあるものの、気合を入れて更改交渉に臨みます。 "Do my best!"
 行ってきます!

支部長会議

2013-07-15 09:00:00 | 日記

 7/13、三田法曹会・支部長会議が札幌グランドホテルで開催されました。
会議では(突然の指名で)法科大学院の現状と課題を報告し、その後の懇親会にも出席。
なかなかに楽しい会合でした。

Mediation in Delhi

2012-11-18 12:00:00 | 日記

 デリー高等裁判所の調停(mediation)期日に出るため、今夜成田空港からインドへ出張します(NH917)。

     

 現地企業に対する債権回収の事案です。手続そのものは、我が国の民事調停と似ているように思います。

       

 19日(月)、午前中に現地法律事務所で打合せをし、午後は裁判所に出廷。その日のうちに成田行きの便(NH918)に搭乗します。1泊3日の強行軍。初めてのインドなのですが、観光する時間的余裕はまったくありません(残念)。

人権教育講演会(大磯町)

2012-11-14 06:21:57 | 日記

 本日1/21、神奈川県大磯町教育委員会 「人権教育講演会」に出講させていただきます。


       



 「噺(はなし)から人権問題が見えてくる -落語にみる人権意識」

第一部 落語 、『妾馬』 金原亭駒与志(映像出演)

第二部 講演 『落語にみる人権意識』 菅原貴与志

1.落語「妾馬」を題材に
(1)お鶴の方さま    ~ 一夫多妻制の許容
(2)お世とり      ~ 長子相続の合理性
(3)士農工商      ~ 近代化以前の身分制度

2.平等の歴史的沿革
(1)近代化と四民平等  ~ 身分から契約へ
(2)現代化と男女同権  ~ 憲法14条と現代社会

3.日本国憲法の基本構造
(1)究極目的は「個人尊厳の確保」
(2)平等権を保障することの意味
(3)達成手段としての「民主主義」と「権力分立」

4.江戸期の人権意識
(1)屋敷と長屋の違い  ~ 江戸期の人口比と男女の力関係
(2)相続法の不存在   ~ 近代的な長子相続
(3)江戸期ビジネスにおける契約自由

5.その他


Aviation Insurance Renewal

2012-10-12 00:00:00 | 日記

 今週末より約1週間、航空保険契約の更改交渉で欧州出張します。

 主な仕事の舞台は、あのLloydsもある "City of London"

       

とパリ。            

 Grobal Aerosapceなど、Underwrigher(保険引受人)に対するプレゼンテーションを12回こなす予定です。

                        

 また、久しぶりにcaptive(再保険会社)のあるBailiwick of Guernsey(ガーンジー島)にも訪れます。


             


 ちなみに、仄聞するところによれば、ロンドン・マーケットにおいて航空保険に携わる人々は、他の保険種目(たとえば、伝統あるMarine Cargoなど)と比較しても「各上」という意識をもっているのだそうです。その理由は知りませんが…。
 いずれにせよ、マーケットは引き続きソフトではあるものの、loss ratio等のマイナス要素もないではなく、難しい更改になるかもしれません。 "Do my best!"

 また、当初予定よりも出張の日程が前倒しとなったため、今月第4週には帰国し、委員を拝命した法務省・運送法制研究会(第3回)にも出席できそうです。