去年の9月頃の事です。
友人からフィレンツェから30分位の所にある、ブラートと言う街に、話題になっている寿司レストランがあるので、一緒に行かないかと誘われました。
私の住んでいるところから、プラート迄は2時間位かかります。
2時間もかけて寿司を食べに行くのかと少し考えました。
イタリアにも沢山の寿司を提供するレストランがたくさんあります。でもほとんどの所は、日本人が経営ではなく、日本人の私から見ると、寿司風の料理です。
友人から話を聞いてみると、このレストランのオーナーはイタリア人で、夜だけの営業です。1日10人迄の、お任せの料理のみを提供するそうです。友人からホームページを教えてもらい調べてみると、面白そうなレストランなので。友人に予約を頼んで、私を含めて4人で行くことになりました。
21時からの一斉スタートとなります。そのため予約をした時に、くれぐれも時間厳守でお願いします。と念を押されたそうです。当日遅れるといけないので早めに出発をしました。時間よりもかなり早く着いたので、レストランの近くのバールでアペリティーボ(Aperitivo)をすることになりました。
イタリアの人は、アペリティーボが好きです。食事に行く前に、バールなどで、カクテルやスプマンテ、あつまみを食べながらおしゃべりをします。


注文したおつまみ。
9時少し前になったのでレストランに向かいます。レストランはお城の前の建物の1階にありました。


レストランの名前は、MOI OMAKASE。

入り口を入ると正面にバーカウンターがあります。





カウンターの中でオーナーが寿司を握ってくれるようです。その日は私たち以外に3名と2名のお客さんがいました。時間になってシェフがカウンターの中に材料を持って入ってきます。最初にお水や飲み物を注文して食事が始まります。

最初はお味噌汁でした。お味噌はオーナーの自家製だそうです。

その後タコの料理が出ます。乾燥させた赤しそが、かかっています。


ブルターニュ産のカキと有名なカラブリア州 トロペア産の赤タマネギのジャム。


北海道産のホタテ貝のお刺身。最初はそのままで、そしてお醤油をつけて食べてみてください。と言われました。
オーナーのフランチェスコさんは、1983年生まれ。
最初は刀剣に興味があったそうです。そして日本に行き、包丁や日本の料理に興味を持ち始めました。そして今迄に70回以上日本に行き料理を学び、2009年に町の中心地でMOIを始め、その8年後に今のところに移転をしたそうです。一ヶ月後にまた日本に行くと言っていました。

そして握りになります。最初は白身のお魚。名前は忘れてしまいました。お酢は赤酢を使っているそうです。

ティレニア海のスカンピ(手長エビ)。

イクラの軍艦巻き。



昆布だしがベースのお吸い物といろいろな野菜。

アラスカ産の天然サーモン。

スズキ。

これも不明。

ミニトマト。

シチリアの本マグロ。

トロ。

ショウガ。

ズガネッロ アジ科のお魚。

マグロの手巻き。


デザートはぺスカ(桃)。この町プラート発祥のお菓子。ブリオッシュをアルケルメスと言う、赤いリキュールで湿らし、カスタードクリームを挟んだお菓子。このお菓子を考案したパオロ サッケッティさんのお菓子屋さんの物。