前に途中まで訳してそのままになっていたのですが、この機会にUPします

そのまま写真を貼るとちょっとぎょっとしてしまう

ので、勝手に加工しちゃいました。
スウィニートッドのプログラムに使われた写真もそうでしたが、ソーセージかと思ったら、リアルに作られた指だったりして

韓国ってホントに直球⚾️投げて来ますよねぇ^ ^
日本版フランケンを観て思ったのは、日本はオブラートに包む文化なんだなぁと(このブログも然り)。韓国版って猛スピードの直球を投げてくるので、観客は観ていて所々で衝撃を受けたりするのですが、その衝撃がビクターや怪物が実際に受けている衝撃とシンクロして、ミュージカル『フランケンシュタイン』のリアルな物語世界に引きずり込まれてしまうんですょ。
そう言えば、日本版は斬首されたアンリの頭部は布に包まれてましたが、韓国版はそのままむき出しだったり、演じるビクターによって違ったのを思い出しました。アンリの頭の持ち方一つで、ファンたちはビクターを演じる俳優達のそれぞれの演技論(アンリに対する想い)を語ったりしたものでした。
原文は
コチラ
くれぐれも夜中にリンク🚪を開けないように...



小道具を通して見るフランケンシュタイン
創作ミュージカルで興行神話を打ち立てた『フランケンシュタイン』が帰って来る。ど派手なキャスティングと印象的なミュージカルナンバー、冷たくて暗い舞台と衣装、扮装など原作を効果的に舞台に具現化してファンから熱狂的な声援を受けた作品だ。
特にこの作品が奇怪で陰うつな魅力を増幅させることができたのは小道具の役割が大きかった。今は世を去ったイム・フィジョン小道具デザイナーの代わりに初演から一緒に作業に参加していたキム・リナ製作チーム長の説明で『フランケンシュタイン』の小道具たちを覗いてみた。
グロテスクな時代の情緒を入れたデザイン
『フランケンシュタイン』全体を支配するイメージは‘グロテスク’だ。この言葉は当初は装飾的に見て目新しいデザインを意味したが、今はたいてい極度に不自然なことや、いやらしくて怪奇なことを意味する。
実はグロテスクは古代以後粘り強く登場して来た美的傾向である。既存の秩序が解体され価値が逆転される変革期ごとに異質的な存在が誇張され歪曲された形で現われた。
メアリー・シェリーの原作小説が書かれた18世紀にも産業革命で科学技術の時代が渡来しながら生命体と機械のインタラクティブ現象が現われた。フランケンシュタインの怪物が誕生した背景だ。
奇怪で恐ろしい被写体と事件と雰囲気が程よく散らばってるミュージカル『フランケンシュタイン』もそんな時代的背景を元にしている。初演当時イム・フィジョンデザイナーが重点を置いた点も徹底的な考証である。
想像力を加えても考証を土台として時代性を現わすという原則を立てた。その時代の資料や映画などを参考にして原作のグロテスクな情緒を無惨に具現化するコトに焦点が合わせられた。
この作品で一番目に目立ち中心になるものなどが血だらけの小道具とダミーである理由だ。小道具製作の前リサーチした資料を集めておいた製作チームのフォルダにはいちめん赤い写真と血だらけの映像で一杯だ。 そしてこの小道具も同様だ。
ドクターのマスク
この長いくちばしのマスクは劇中でビクターの父がペスト患者を治療する時使っていたものである。別名‘カラスの仮面’とも言うこのマスクはペストがヨーロッパに流行した時に医師らが自分の身を保護するために全身をくるんだ服とともに着用したものだ。
くちばしの端には香辛料やハーブのような薬草が置かれたようだが、そんなものなどがペスト菌を防いでくれると信じたからである。 ‘カラスの仮面’という別名はペスト患者がいる所に登場する医者の存在がまるで死骸がある場所に現われるカラスの習性と似ていたからであるという説もある。
『フランケンシュタイン』で使われたこのマスクは皮材質で、グロテスクな雰囲気を出すためにくちばしの部分をさらに長くしている。
切られた手
『フランケンシュタイン』で最大のターニングポイントになる正念場は化け物の誕生を予告するアンリの斬首であるはずである。 目をつぶったまま持たれたアンリの頭はそれだけで巨大な悲劇を暗示する。この切られた頭は歯の模型製作時に使われるアルジネイトでパク・ウンテとハン・チサンの頭の模型でそれぞれ製作された。
今回の公演では切られた手が追加された。格闘場の女将エヴァの残忍な性格を見せるために彼女が下人の手首を切る場面で使われる小道具である。
にせ物の手を握っている途中で刀で切り落とす簡単な場面だが、製作チームは切れ目の表現を含めて衣装チームと袖口処理も協議しなければならない為、さまざまなテストが必要な小道具だ。
切られた脚と接合用止血道具
切り目が滑らかな手と違い足は骨と肉つきが不均一になっており、いっそう異様な姿に製作された。特に柔らかなシリコンの質感は俳優にとってもあまり愉快ではない感じを与える。
劇中の足の接合手術場面のためにデザイナーと製作チームは当時の手術場面を再現した映像を捜してみてそんな考証を土台に小道具を製作した。 接合用止血道具も1815年ウォータールー戦闘時に使われた手術道具の一つだ。
ダミー
今回の再演では初演に比べて小道具の材質や表現のディテールをアップグレードしたものなどが多い。 この作品で一番多く出る小道具はやはり人体模型である。
去年は硬いマネキンを活用したが、もう少し実感が出るように見せるために今回は骨組みから人体のような動きを表現することができるダミーを製作した。
劇の中で首をぶら下げたエレンの死体が縄に縛られたまま落ちる時に前を向かないで後を見せるせいで製作チームは‘元々後姿がコンセプト’と言い張ったりしたと。縄にぶら下げられた死体とビクターが地上に引き下して抱いて嗚咽する死体は別のものである。
焼け焦げた死体
『フランケンシュタイン』では、ペスト流布という設定のため特に火に燃えた死体がたくさん出る。ビクターの幼い時代ではペストに感染された死体を火の中に投げる場面が登場する。
これと関連して一番印象的な場面は幼いビクターが真っ黒なママの死骸を橋の上で連れて行く正念場である。 この時にベッドの上に横になっている死体をさらにいきいきと表現するために肌と服も火に焼けたまま肉にくっついたことが表現された。
詳細に見れば手と足もこっそり縮んでいるほどにディテールを追い求めていることに目をひく。 当時こんなリアルな効果を表現するために製作チームでは小道具を火に焼けさせた結果、しばらく仕事部屋にイカのようなにおいが鼻につくほどだったと言う
死んだ犬
ママの衝撃的な死を目撃した後、幼いビクターの進路は決まる。その一番目の実験対象は幼いジュリアの子犬。馬車に轢かれて帰って来た子犬はもうぐったりしていてジュリアを悲しくさせるが、反対にビクターの目は実験に対する意欲できらめく

。
この時の子犬の小道具は過度に人形くささを出さず事故の跡が感じられるビジュアルに製作されなければならなかった。化け物の見代わりになる野犬の死骸も似ている感じで作られた。
ジャックの焼ごて
観客の好奇心を刺激した、ジャックの怪物拷問シーンに登場する焼きごての秘密とはなにか。実際に触ってみると少しも熱くないが確かにケムがゆらゆらと立ち上る。
小道具の危険度を低め、実感出来る表現のためにデザイナーと製作チームが頭を突き合わせた結果、電子タバコというアイディアが浮び上がった。
小道具のボタンを押すと電気が入って来ながら燃焼された電子タバコの液状の力でゆらゆらと煙が立つ原理だ。 しかしこんな原理が分かった後でも赤く盛り上がった明りと漂い始める煙を見れば、おろそかに焼きごてに手を出すのが憚られるのだ。