ちょっと前に出た記事ですがUPします。
ずうずうしくも写真までまるまるUP。
Top classって韓国の雑誌ですね。
2014年5月号かな? の記事です。
記事が長いのでUPに時間がかかってしまいました... σ(^_^;)
訳は雰囲気で読んで下さい ^ ^
俳優さんたちの苦労が書かれているので興味深いです。
ストーリーにも触れているので、未見の方でこれから見に行くって方は、要注意。
帰って来てから読むことをオススメします ^ ^




Top class
現在公演中のミュージカル『フランケンシュタイン』は、創作ミュージカルの歴史を塗り替えたという評価を受けている。
しっかりした筋書き、耳に残るメロディ、その上俳優の好演が加わり優れた完成度を誇るという。去る4月3日その『フランケンシュタイン』の主人公を熱演中の俳優、イ・ゴンミョンに会った。
この日はイ・ゴンミョンの誕生日でもあった。インタビュー中にも休む暇なく届くお祝いメッセージが彼の‘熱い’人気を証明するようだった。
「最近は本当に幸せです。 良い人々と良い作品が出来るという事実だけで嬉しいのに、観客の反応まで良いから生きがいがあります^ ^ 」
『フランケンシュタイン』は、19世紀英国女性作家メアリー・シェリーの小説を脚色したものだ。 あらすじはこう。
ビクターフランケンシュタインは幼い頃に両親と死別し、自分が呪われた運命だと思いながら生きていく。彼の唯一の希望は生命創造実験に成功すること。ビクターの実験を助けた友人のアンリ・ディプレが不意の事故で死ぬことになり、ビクターは彼を生き返らせようと実験に入るがアンリは怪物になってしまう。捨てられた怪物はビクターへの復讐を夢見る。ストーリーがストーリーであるだけに劇の雰囲気は終始暗くて沈鬱だ。
「一回、公演が終わるとエネルギーを全て使い果たすからなのか、背中が痛いです。それだけあまくない作品なんです。1週間前までは時をわきまえず泣きました。 公演が終わって豚の醤油煮(チョッパル)をかじりながら感情が込み上げてきて、シャワーを浴びながら、その場に座り込んでしくしく泣きましたよ

幸い今は少し冷静になれました。それだからさらに良い演技ができますよ。」
『フランケンシュタイン』の練習期間はライセンス ミュージカルの2倍あった。 ライセンス ミュージカルの練習期間はたいてい6週、長くても8週は越えない。 しかし『フランケンシュタイン』チームは3ヶ月間練習を続けた。 ワン・ヨンボム演出家とイ・ソンジュン音楽監督はもちろん、俳優までが皆集まり「この作品は韓国ミュージカルのプライドだ」と思いながら歯を食いしばった。
「初めの1ヶ月は台本のリーディングをして、会議をして、また、リーディングしてと、演出の話し合いを繰り返しました。 毎日のように相談して作品を修正・補完したんです。 ユ・ジュンサン、リュ・ジョンハン、パク・ウンテ、ハン・チサンなど一緒に演技する俳優が皆ベテランだったので目標地点も同じでした。
俳優の意見を取りまとめて受け入れてくれたワン・ヨンボム演出家とイ・ソンジュン音楽監督のリーダーシップも素晴らしかったんです。」
長い時間をかけて稽古した結果は観客反応に現れた。カーテンコールで全席スタンディングオベーションの場景が見られたことはもちろん、観覧後記も連日ポータルサイトを飾った。
目につく反応の中の一つは、『フランケンシュタイン』の歌が耳から離れないというものだ。 それもそのはず<君の夢の中に> <私は怪物> <たった一つの未来> <偉大な生命創造の歴史が始まる>等、大部分の歌は易しく強烈なメロディで構成されている。
俳優は高音と低音を行き来して爆発的なエネルギーで観客を戦慄させる。しかし二日に一回公演しなければならない俳優たちには、このような曲は負担にならないはずがない。特にビクターのテーマである<偉大な生命創造の歴史が始まる>は、歌の実力と演技を同時に要する高難度の曲だ。安定した歌唱力が評判のイ・ゴンミョンも今回だけは容易ではなさそうだ。
「大変ですよ。俳優の立場から言うと本当に容易ではない曲です。全てのものを最高潮に引き上げなければなりませんから。けれど大変じゃなければ面白くもないのです。私はノドを管理するのに3ヶ月ずっと禁酒しました。メイン キャストになった後に自分と約束しました。公演前日は絶対に酒は飲まないと。」
ビクターとジャック、1人2役を消化しなければならないだけに、演技負担も大きい。ビクターは天才であり同時に狂気を持つ人物で、ジャックは怪物を利用して金を儲けようとする悪党だ。決して平凡でない二つの人物にイ・ゴンミョンはどのように没頭しているのか。
「大切な人を失った経験があるので、ビクターの気持ちが理解できます。私の分身とも言える友達を見送りましたよ。ビクターは幼い時に母親を失っているし、父親もやはりビクターを救おうとして死にます。生命創造と復活とは幼いビクターにいつも影のように付いて回るテーマにならざるをえません。個人的にこの作品の最も悲しい場面は幼いビクターが出てきて‘蛋白質は有機質の結合、電気刺激反応する細胞’で流れる歌の部分です。幼い子どもがどんなに切羽詰まるとこのような歌を歌うのでしょう。 生命を創造するというビクターの夢も実際は呪われた運命を否定したいという気持ちから始まったことです。ジャックは一見ビクターと関係ない役にと見えますが実はそうではありません。1幕でビクターが創造した怪物を2幕でジャックが困らせるでしょう? ですからジャックの役割は怪物をやりきれなくさせるように振る舞ってビクターに復讐するよう仕向けるんです。ビクターが人間を呪うようにする装置であり原因であるわけです。ビクターとジャックが有機的に連結されるんです。」
‘経験’はイ・ゴンミョンにとって演技の教師に他ならない。 「歳を取ると演技を見る観点も変わるようです。人生を見る視野が広くなったというのでしょうか。 特に旅行を通した経験が多い役に立ちます。 他の文化を体験できるからです。インドのガンジス川に行った時の衝撃を忘れることができません。死体の頭が漂う川で人々が歯磨きをしていました。 彼らはガンジス川の水が自分たちの罪を洗って病人を治療する聖水だと考えています。とても驚いたし衝撃的なので一日中ガンジス川のほとりにいました。そのような経験がより多くの人をより多くの状況を理解出来るようにしてくれました。」
‘人に対する理解’という奉仕活動にも目を開かせてくれた契機になった。イ・ゴンミョンは昨年から10人余りのミュージカル俳優らと共に少年院青少年たちを助けるミュージカル トークコンサート<Who Am I>を進めている。 オーディションを通じてミュージカルに関心がある学生を選抜し、公演の収益金を全額学生たちのために使う。 京畿道(キョンギド)、安養(アンヤン)の正心女情報産業学校、儀旺(ウィワン)の高峰中高等学校学生たちを対象に昨年始めた。 後援は錦湖(クムホ)アシアナ財団が引き受けた。
「子供たちが変わる姿を見るとむねがいっぱいになります。昨年は‘私’を主題にコンサートを開きましたが、子どもたちが自分の名前の大切さを再び取り戻す過程に驚きました。その子供たちに多様な世界を見せて、旅行もさせてあげたいんです。今年からは私が直接MCもするつもりです。私に手を差し出す人がたった10人であっても、もっといても喜んでするでしょう。」
“私を求めてくれる舞台があり、休まないで仕事が出来る今が一番幸せだ”というイ・ゴンミョン。彼が目指す俳優の姿とはどんな姿だろうか。
「私は幸せな俳優になりしたいです。それで死に物狂いで舞台に立っています。私が一番幸せな瞬間はカーテンコールで観客から心からの拍手を受ける時なんです。その時、胸が焦がれてしまいそうな戦慄がきます。今後も私が幸せになるには、ずっとこのような拍手を受けなければならず、そうなる為には感動をあたえる舞台を作らなければならないでしょう。 観客が幸せでこそ私も幸福になるんです ^ ^」