[あらまし] 母88歳パーキンソン病ヤールIV要介護5、
昨年6月末に特別養護老人ホームに入居した。
入居前の日々は色々な介護サービスのお世話になっていた。
週に1回の訪問看護、
週に2回の訪問リハビリ。
この二つで丁寧に体調管理をしてもらった。
週に2回のデイサービス。
8時半頃にお迎え、16時半頃に帰宅した。
一日に4回の定期巡回介護には一番お世話になった。
服薬管理と、リハビリパンツの交換などが主だった。
2ヶ月に10日間、ショートステイを利用した。
認知症は無くはないがとても軽い。
もともと国語学者であることも有り、何かと意欲的である。
常に何かしていないと落ち着かないという、蟻んこ気質だ。
気持ちがそのようであっても、身体は老いと病で思うようには動かない。
それでも動く。
そこで転倒などの事故が起こる。
料理もしたい。
けれど身体は意図したようには動いていない。
刃物や火を使うので、危険である。
※
同居である。
そばにいれば、目に入れば、こちらも黙って見てはいられない。
危ない動きをしていれば手を貸したり、動きを制したりしたくなる。
見始めれば、目を離せない。
しかし、それでは私の生活は破綻してしまう。
敢えて家にいないようにした。
毎日、家の近くまで戻って来ると、家が無事に在るかどうか、
気持ちが縮んだ。
幸い、火事は無くて済んだ。
私が自宅でのびのびと行動できるのは、
週に2回のデイサービスの日と、2ヶ月に10日間のショートステイの期間中だった。
それも、家事に追われた。
最後の1年は、デイサービスの半日は掃除洗濯などで潰れた。
ショートステイの期間は、一日では終わらない家の補修などにあてた。
さすがに10日も有ると、後半は自分の事もできた。
しかし、必ず母は帰って来る。
帰って来るまでに、現状復帰しておかなければならない。
お薬カレンダーに一日5回分の薬を一週間分セットしたり、
介護ベッドやトイレ周辺に必要な物を補給したり、
床が汚れても掃除しやすいようにタイルカーペットを敷き詰めたり、
段差解消のための踏み台をあちこちに設置したり。
帰宅の時間までに準備を完了しておかなければならない。
何かを忘れてしまわないように、取りこぼしの無いように。
何かいつもと違う事を残してしまうと、
母もいつもと違う行動に出て、
それは後始末がまたたいへんなことになる。
だから、家での自分の時間は
必ず終わりの時間が有って、それまでにやらねばならない事が山ほど有った。
※
一人の生活でストレス源が減ったら、
精神的にも安定して、食事のコントロールもしやすくなるだろう、
より自己管理しやすくなるだろう。
と、思っていたのに、なんで今、私は毎晩、酒を飲むのだろう。
酒を飲むと、食べ過ぎてしまう。
甘い物も食べたくなったりする。
あんまりよろしくない。
ほどほどにしたい。
そう思っていたのに、なんだか毎晩飲んでいる。
数日前、ふと気付いた。
夜、酒を飲みながら、心のどこか奥底で、
「何時までには切り上げてここを片付けなきゃ」
と思っているのだ。
何かの緊張が付きまとっている。
その緊張をどうにかふりほどくために
酒を飲んでうやむやにしようとしている。
そんな感じがする。
※
母の介護のために緊張に追われる生活は、
そんなにやたらと長くはなかった。
デイサービスの間だけホッとする、という感覚も、
程度の差は有るけれど、2,3年の間のことだった。
それでも、ずいぶんと身に染み付いてしまっているようだ。
いつ帰って来るかという緊張は何も、
夜に酒を飲んでいる間だけではないかもしれない。
毎日、昼間も心のどこかでビクビクしているところが有るのかもしれない。
自分の家なのに。
昨年6月末に特別養護老人ホームに入居した。
入居前の日々は色々な介護サービスのお世話になっていた。
週に1回の訪問看護、
週に2回の訪問リハビリ。
この二つで丁寧に体調管理をしてもらった。
週に2回のデイサービス。
8時半頃にお迎え、16時半頃に帰宅した。
一日に4回の定期巡回介護には一番お世話になった。
服薬管理と、リハビリパンツの交換などが主だった。
2ヶ月に10日間、ショートステイを利用した。
認知症は無くはないがとても軽い。
もともと国語学者であることも有り、何かと意欲的である。
常に何かしていないと落ち着かないという、蟻んこ気質だ。
気持ちがそのようであっても、身体は老いと病で思うようには動かない。
それでも動く。
そこで転倒などの事故が起こる。
料理もしたい。
けれど身体は意図したようには動いていない。
刃物や火を使うので、危険である。
※
同居である。
そばにいれば、目に入れば、こちらも黙って見てはいられない。
危ない動きをしていれば手を貸したり、動きを制したりしたくなる。
見始めれば、目を離せない。
しかし、それでは私の生活は破綻してしまう。
敢えて家にいないようにした。
毎日、家の近くまで戻って来ると、家が無事に在るかどうか、
気持ちが縮んだ。
幸い、火事は無くて済んだ。
私が自宅でのびのびと行動できるのは、
週に2回のデイサービスの日と、2ヶ月に10日間のショートステイの期間中だった。
それも、家事に追われた。
最後の1年は、デイサービスの半日は掃除洗濯などで潰れた。
ショートステイの期間は、一日では終わらない家の補修などにあてた。
さすがに10日も有ると、後半は自分の事もできた。
しかし、必ず母は帰って来る。
帰って来るまでに、現状復帰しておかなければならない。
お薬カレンダーに一日5回分の薬を一週間分セットしたり、
介護ベッドやトイレ周辺に必要な物を補給したり、
床が汚れても掃除しやすいようにタイルカーペットを敷き詰めたり、
段差解消のための踏み台をあちこちに設置したり。
帰宅の時間までに準備を完了しておかなければならない。
何かを忘れてしまわないように、取りこぼしの無いように。
何かいつもと違う事を残してしまうと、
母もいつもと違う行動に出て、
それは後始末がまたたいへんなことになる。
だから、家での自分の時間は
必ず終わりの時間が有って、それまでにやらねばならない事が山ほど有った。
※
一人の生活でストレス源が減ったら、
精神的にも安定して、食事のコントロールもしやすくなるだろう、
より自己管理しやすくなるだろう。
と、思っていたのに、なんで今、私は毎晩、酒を飲むのだろう。
酒を飲むと、食べ過ぎてしまう。
甘い物も食べたくなったりする。
あんまりよろしくない。
ほどほどにしたい。
そう思っていたのに、なんだか毎晩飲んでいる。
数日前、ふと気付いた。
夜、酒を飲みながら、心のどこか奥底で、
「何時までには切り上げてここを片付けなきゃ」
と思っているのだ。
何かの緊張が付きまとっている。
その緊張をどうにかふりほどくために
酒を飲んでうやむやにしようとしている。
そんな感じがする。
※
母の介護のために緊張に追われる生活は、
そんなにやたらと長くはなかった。
デイサービスの間だけホッとする、という感覚も、
程度の差は有るけれど、2,3年の間のことだった。
それでも、ずいぶんと身に染み付いてしまっているようだ。
いつ帰って来るかという緊張は何も、
夜に酒を飲んでいる間だけではないかもしれない。
毎日、昼間も心のどこかでビクビクしているところが有るのかもしれない。
自分の家なのに。
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