昨夜はラムを焼いて食べた。
世界で広く食べられている羊だが、日本ではあまり流通もしていないように思う。
関東では、と言うべきか。
北海道へ行けばちょいと事情は違うだろう。
「ひつじフェスタ」と聞けばのこのこ出かけて行くように、
私は羊肉が好きだ。
なんてな事とは全く関係無いが、今年のクリスマスの曲には「まきびと」を
やりたいと考えていた。ほぼ、決めていた。
2曲組み合わせてアップすることにしている。
なんとなく、某放送局の「みんなのうた」を意識している。
2曲で5分。
みんな聞いてね。
https://youtu.be/cmtKpK8CJqc
では「まきびと」に何を組み合わせるか。
まきびととは牧人つまり羊飼いのことだ。
ここは、「羊」つながりと行くか。
羊の歌?
♪かーねがなりますキンコンカン、メエメエ・・・
鳴いているのは子ヤギか。ダメだ。
♪メーリさんのーひ、つ、じー。ひ、つ、じー。ひ、つ、じー。
うーむ、内容が無さ過ぎる。
♪ひっつじっ刈るーそーの仕っ事っ場にー、山なす白いそのー巻っき毛ー
好きな歌だ。
小学生の頃に憶えた歌だ。
調べたら、やはり「みんなのうた」で放送されていたようだ。
♪調子をそろえてクリック、クリック、クリック
はさみの音も軽やかに
羊の毛を刈る労働の歌のようだ。
調べてみると、「オーストラリア民謡」と出てきた。
なるほど、羊大国らしい。
しかし、もう少し調べていると、実はこれは替え歌だということがわかった。
元は、「Ring the bell, watchman!」という曲だというのだ。
合衆国の南北戦争で、北軍が勝利を収めた時の喜びの歌らしい。
しつこく調べたら、1865年にシカゴで発売された楽譜の画像もインターネット上に見つかった。
有るもんだな。
金管楽器のアタックの効いた音を重ねていくことを、
ベルトーンと呼ぶ。
衛兵よベルを鳴らせ、というのだから、
ベルトーンを生かした金管アンサンブルでこの曲をやろう。
先日のライブでは、合衆国のポップスの歴史つまり
黒人音楽と白人音楽の隔絶と融合についてと、
公民権運動からストーンウォール暴動を経て現在のLGBTムーブメントへの流れについてという、
ずいぶん大きなテーマについて、あっさり10分くらいでしゃべった。
思えば、さらに遡ったところに南北戦争がある。
私が小学生の頃、初めて読んだ伝記はリンカーンのものだった。
偉人の代表のような気がしていたが、そうでもないのだろうか、
金管アンサンブルメンバーの20代の数人と話したら、
「南北戦争ってなんですか?」という雰囲気だった。
南北戦争当時はもちろん、40年くらい前とて、
黒人が大統領になる日が来るとはまだ思いも寄らないことだった。
時代が進み、今の時代の礎になったできごとや人物も、
次第に埋もれてゆくのだろう。
これでいいのだ。
つづく
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