犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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ボンダンスキッド 相馬盆唄に寄せる

2011年07月09日 | 椰子の実の中

ボンダンスキッドです。
わたしの季節が始まったのです。

西巣鴨の大正大学の盆行事に参加してきた。


まずはお坊さん先生から、盆の由来のお講義。
この先生の好きなのは、元はイランの方の畑作の収穫祭"ウルバン"だった、
という説。
中国を経て、仏教と合体して、日本でいろいろとご都合主義の波に揉まれ、
現在の形になった。
先祖のたましいを迎え、楽しんでいただいて、またあちらにお送りする。

霊魂をなだめしずめるのが盆である。


今、茨城でも海開きができない。
流れ付くご遺体があるからだ。

今年の盆は意味深い。
しみじみと踊ってください。と。


施餓鬼。


その後、檀の周りで盆踊り。


当たり前だが、先生も学生も坊主頭が多い。


おや?集まってくるこの顔ぶれは…
地蔵通りの面々ではないですか。
なるほど!

学長の挨拶によれば、その年配の学長さんが学生の頃は
この盆行事は行われていたのだが、
今年だか最近だか、かなりの年を経ての復活を遂げたらしい。

学生たちは、地蔵通りの踊りのお師匠さんに
振りを教わり、浴衣を着込んで集まってきた。


出店もいくつか。
ワタクシは、お抹茶(100円)と種とばし(10円)を。


冷茶をいただき、「ごちそうさま!すごくおいしかった!」って、
あ、「たいへんけっこうなお点前でした」って言うべきでしたの?ふん


種とばしは、さくらんぼを一粒いただき、よーくよーく食べた後、
大人の女性は、スタートラインから1m下がって、
勢い良くほき出す。

ふ。
こちとら腐っても金管吹きよ。
種はよく飛び、「おお~!場外です!」
参加賞のうまい棒と、駄菓子を4つ選んでいいの?わーい!
じゃあかばやきさん太朗と、酢だこさん太朗と、
このコーラグミは最後のひと袋だけどもらっちゃうよ?
オトナなのにー


さて盆踊り。
炭坑節
東京音頭
巣鴨音頭

趣向として、
「悲しき足音」と「Walk right back」を炭坑節の振りで。
アップテンポで、腰が揺れるわい。
「Walk right back」は好きな曲でね。歌いながら踊りましたよ。
Everly brothersの演奏じゃない。速い。誰でしょ?

そして。
巣鴨のみなさんの十八番の中にあり、私も今年こそ踊りたいと思っていた
相馬盆唄も、もちろんかかる。

津波と原発事故で大きな被害の重なった、相馬の盆踊りだ。

相馬盆唄は比較的知られているが、巣鴨で踊っている振りは
よそと違う。
最初右左に4拍ずつ動いたのと同じ振りを次は2拍ずつでやるとことか、
その後、左手を腰に添え、右手のひらを差し伸べて、ぐるりとターンとか、
なんだかとてもかっこいいのだ。


その相馬から、また苦しいニュース。
南相馬市の緊急時避難準備区域に住む93歳の女性が6月下旬、
自宅で自ら命を絶った。
自宅から4通の遺書が見つかった。

↓記事に、遺書の文が紹介されているので、読んでほしい。
ご長男は「おばあちゃんが自ら命を絶った意味を、しっかりと伝えてください」
と、記者に伝えたそうである。
知らねば。

http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110709k0000m040149000c.html


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