庭木を伐らねばならない。
ほったらかしていると、ぐいぐい伸びる。
枝を張って、葉が増えるほど、成長が速くなる。
さぼればさぼるほど、加速度的に繁る。
東隣のおじさんが言う。
「この木はもうちょっと南に在ったんだけどね、ずれたね。」
その木の南側の木が伸びたので、反対側に成長したのだろう。
どれかが伸びれば、隣の木は光を求めて広がる。
繁るの連鎖がどんどん広がる。
もちろん、上にも伸びる。
周囲の木が繁ってくれば、光を求めて我先にと上に伸びる。
鎮守の森みたいにしたい。
なんて思っていたけれど、
お隣さんにしたら迷惑な話だ。
そもそも、自分の家の屋根も傷む。
木の幹が屋根に当たれば、風が吹いては屋根を傷める。
木の枝が屋根の上に張っていれば、落ち葉が屋根に積もって朽ちる。
雨樋も詰まる。
水はけが悪くなれば、家は傷む。
※
家に接して生えているクヌギを伐った。
6mくらいには伸びていた。
街灯に接して生えているシロダモを伐った。
これも6mくらい。
門先の花桃を伐った。
古くて朽ちかけた幹も有った。
庭の花桃を伐った。
枝が横に大きく張っていた。
去年、中途半端に伐った柳を伐り倒した。
電線に掛かって危なかったのだ。
6mある木に登りながら、枝を伐っていく。
足場を残して伐る。
隣家に張り出している枝を残しておく。
こうすると、上の枝を伐って落としたときに、残した枝の上に乗っかって、
隣家の庭に落ちずに済むからだ。
4mくらいまで登ったら、肩くらいの高さで伐る。
幹は40㎝くらいずつ伐っていく。
まず、落としても良い側からチェーンソーを入れる。
3分の2くらいまでいったら刃を抜く。
切り口の上と下を、ロープで結ぶ。
それから、さっきと反対の側からチェーンソーを入れる。
ぐらついてきたら慎重に刃を進める。
うまくやると、切り離された上の部分が、落ちないで幹の上にそのまま乗っかった状態になる。
チェーンソーはロープで他の枝に引っ掛けておいて、
切り離した丸太を抱える。
結んだロープをほどき、
安全な場所へぶん投げる。
この作業の繰り返しをしながら、木を降りてゆく。
適当に低くなったら、伐り倒す。
※
木の上は気持ちいい。
木の又でうまく体を安定させたら、休憩できる。
2階のベランダより高く登っているし、
ベランダとは全く別の位置だから、
見たことの無い景色が見える。
※
塀の上に登ったり、木に登ったりして、
以前より慣れていることに気付いた。
パルクールの基礎練習で、バランス練習をしているのも功を奏しているのだろうか。
慣れてみると、高いところは気分がいい。
ほったらかしていると、ぐいぐい伸びる。
枝を張って、葉が増えるほど、成長が速くなる。
さぼればさぼるほど、加速度的に繁る。
東隣のおじさんが言う。
「この木はもうちょっと南に在ったんだけどね、ずれたね。」
その木の南側の木が伸びたので、反対側に成長したのだろう。
どれかが伸びれば、隣の木は光を求めて広がる。
繁るの連鎖がどんどん広がる。
もちろん、上にも伸びる。
周囲の木が繁ってくれば、光を求めて我先にと上に伸びる。
鎮守の森みたいにしたい。
なんて思っていたけれど、
お隣さんにしたら迷惑な話だ。
そもそも、自分の家の屋根も傷む。
木の幹が屋根に当たれば、風が吹いては屋根を傷める。
木の枝が屋根の上に張っていれば、落ち葉が屋根に積もって朽ちる。
雨樋も詰まる。
水はけが悪くなれば、家は傷む。
※
家に接して生えているクヌギを伐った。
6mくらいには伸びていた。
街灯に接して生えているシロダモを伐った。
これも6mくらい。
門先の花桃を伐った。
古くて朽ちかけた幹も有った。
庭の花桃を伐った。
枝が横に大きく張っていた。
去年、中途半端に伐った柳を伐り倒した。
電線に掛かって危なかったのだ。
6mある木に登りながら、枝を伐っていく。
足場を残して伐る。
隣家に張り出している枝を残しておく。
こうすると、上の枝を伐って落としたときに、残した枝の上に乗っかって、
隣家の庭に落ちずに済むからだ。
4mくらいまで登ったら、肩くらいの高さで伐る。
幹は40㎝くらいずつ伐っていく。
まず、落としても良い側からチェーンソーを入れる。
3分の2くらいまでいったら刃を抜く。
切り口の上と下を、ロープで結ぶ。
それから、さっきと反対の側からチェーンソーを入れる。
ぐらついてきたら慎重に刃を進める。
うまくやると、切り離された上の部分が、落ちないで幹の上にそのまま乗っかった状態になる。
チェーンソーはロープで他の枝に引っ掛けておいて、
切り離した丸太を抱える。
結んだロープをほどき、
安全な場所へぶん投げる。
この作業の繰り返しをしながら、木を降りてゆく。
適当に低くなったら、伐り倒す。
※
木の上は気持ちいい。
木の又でうまく体を安定させたら、休憩できる。
2階のベランダより高く登っているし、
ベランダとは全く別の位置だから、
見たことの無い景色が見える。
※
塀の上に登ったり、木に登ったりして、
以前より慣れていることに気付いた。
パルクールの基礎練習で、バランス練習をしているのも功を奏しているのだろうか。
慣れてみると、高いところは気分がいい。